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電子辞書でもインクリメンタル・サーチ!!「ソニー DD-IC200」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。



■毎日使うもの、それは……


 俺の場合、パソコン上で毎日きっと必ず使うし、使えないと困っちゃうものといえば、テキストエディタと日本語IMEとメーラと電子辞書である。この4つがあればとりあえずどーにかなる。Webブラウザなんてのも使うが、これがなくても、究極的に困っちゃうってことはない。スプレッドシートとかゲームとか、他にもいろいろ使うわけだが、これらだって、なくちゃどーにもならないってわけでもない。

 まずは原稿書きってことで、日本語IMEが大必要。ホントーはMS-IMEを使いたいところなのだが、なんかちょっと一部慣れない動作をするのと、ATOKの方が入力・校正支援機能が案外便利に働いたりしてかなりお利口な気がしてならないので、ATOK13を使用中。あ、ちなみに、MS-IMEを使いたいなーと思うのは、MSのOSを使うんなら特にインストールしたりする必要もないし、標準装備品はやはりラクだしなぁ、と。

 それから、テキストを書き込めて適宜編集できるアプリケーション。ホントはワードパッドとかでもいいのだが、サクサク動くわりには比較的多機能で融通が利くということで秀丸。

 そしてメーラ(および通信環境)。最近はメールで入稿するのがフツーって感じであって、原稿を印刷してFAXしたりすると嫌がるっていうか驚くっていうか呆気にとられる編集者が多い。いや、俺も「原稿をFAXしてください」とか言われたら「はァ!?」とか思うわけで、まあ、とにかく、仕事上、当たり前にメーラが必要である。

 最近では、雑談系サイトとして成長中の“オルトアール雑談中心”内にある、公開メーリングリスト“メーリングリスト5人組”に参加してるってのもあって、秀丸よりも先にOutlook 2000を起動することが多い毎日だ。

 それから、電子辞書は、やはり文字を羅列したりする仕事においては絶対に欠かせないし、俺の性格上やっぱりどーしても使いたいのである。代替え品が思いつかないほどすげぇ気に入って使っているのはシステムソフトの電子辞典シリーズ。ハードディスクにインストールして(CD-ROMレスで)使える便利さ、ビュワやデータのマトモさ、それから種類の多さで、やっぱこりゃ最強だろうと感じる。最近ではWindows CE用としてCFメモリカードにインストール済のシステムソフト電子辞典POCKETなんてのが出たりして、益々最強度が強まっている。

 で、まあ、テキストエディタ、メーラ、IME、電子辞書の4つがあれば、事足りたりする俺なのであった。



■紙と鉛筆で書け!! と言われたら?

 唐突だが、「くぉらァ!! スタパ!! 紙と鉛筆で原稿書けやァ!!」とか言われた場合、つまり、パソコンを取り上げられちゃった場合を考えてみたい。

 そのような場合、俺は原稿を書くのが異常に大変になっちまうので改めてバイト先を探したりするかもしれないが、そーゆー腰の引けたことをせず、積極的に考えると、テキストエディタと日本語IMEとメーラがなくても仕事ができるよーな気がする。10年くらい前は原稿用紙に鉛筆で書き書きしてたし。で、書いた原稿を郵送すればいい。

 だがしかし!! 電子辞書だけは必要。絶対に必要!! 紙の辞書を引くのはイヤ!! 究極的にイヤ!! それでも紙の辞書を引きつつ原稿を書くことを考えたら、やはりどうしても絶対イヤなので、辞書を引くべき部分は別の表現に置き換えてラクをしようとするだろう。

 そのくらい、あの分厚い資料をパラパラめくって細かい文字を目で検索するのが嫌いなのである。その他、ココとかココにも、電子辞書だけは欲しいゼという理由を書いているので、興味があったら読んだりしていただきたい。もしかしたら他にも「わしは電子辞書が好きなんじゃ」というような内容の記事を書いているかもしれないので、Yas-msa’s Home Pageのスタパマニアックスから見つけていただくとおもしろいかもしれないしつまんないかもしれない。

 とにかく、ボカァ電子辞書が好きだなァとか思うこの俺、最近までは、携帯用の電子辞書としてはSIIのSR900が最高にナイス!! とか思っていた。しかし、何となくLAOXに行ったら、ちょっと良さげなのを発見。店頭でいじくること十数分、ソレが"良さげ"どころじゃ済まないナイスさであったので、いつもの調子で燃え上がって灰になる寸前に気絶して購入。またもや電子辞書を買ってしまった。



■かなりイイじゃん、DD-IC200

DD-IC200
ソニー DD-IC200
シャツの胸ポケットに入るサイズの電子手帳。100×19.6×70.3mm(幅×高×奥行)、重量約126g(電池含む)という小ささがイチバンの特長だ

 買ったのは、ソニーのIC電子辞書、DD-IC200だ。ちょい前に発売された機種なのだが、なーんか人気があるのか、発売後はずっと品薄状態。比較的安価でその小ささがすげー魅力的だったので、即買おうとか思ったりもしたのだが、何だよ全然売ってねえじゃんそれなら要らねえよとか思って買わずじまいであった。が、つい最近、改めていじくり、やっぱ欲しいかも~と思ったらわりとあっさり買えてしまったので、今更だが、DD-IC200。なお、DD-IC200についてはココを、DD-IC200のスペック等詳細についてはココを参照願いたい。

 で、DD-IC200のドコがイイのか、と。
 まずは、そのサイズ。幅100×高さ19.6×奥行70.3mm、質量約126g(単4乾電池2本含む)。名刺ケースよりはちょい厚く、サイフよりは少々薄い感じ。この中に、小学館のプログレッシブ英和・和英中辞典、岩波国語辞典、学研監修漢字字典が入っている。俺としては広辞苑が入ってて欲しかったのだが、でも、この程度の辞書が入っていれば日常困ることはまずない。

 広辞苑が入ってる電子辞書としてSIIのSR900があるが、コレのことを考えると、まあ、DD-IC200のサイズはそーんなにスゲェって感じではない。紙の辞書からすれば、まったくドえらく凄く小さいのだが、電子辞書としては、「ふぅんかなりコンパクトじゃん」程度とも言えよう。


 俺がちょいとシビレちまったのが、英和・和英・国語の各辞書の検索に、インクリメンタルサーチが使える点。例えば、国語辞典で言葉の意味を調べるとき。“最高(さいこう)”を調べるとしよう。最初、“さ”と入力すると、“さ”で始まる言葉がズラリと並ぶ。次に、“い”と入力すると、“さい”で始まる言葉が絞られて表示される。さらに“こ”と入力すれば、“さいこ”で始まる言葉、例えば、最古、再考、再興……というふうに、絞り込まれていく。文字を入力するたびにリアルタイムで絞り込みが行なわれるわけだ。なので、最小限の入力で効率的に目的の語が表示される。また、入力する文字列の最初に“*”を入力すれば、後方一致での検索ができる。“*ばか”と入れれば、親馬鹿、小馬鹿、四月馬鹿という語が表示される。この後方一致検索もリアルタイムで絞り込みができるので、逆インクリメンタルサーチとでも言うのか、便利で効率のいい機能だ。

 それから、漢字検索の効率がいい点。漢字の音訓読み、総画数、部首名で漢字を検索できるほか、漢字のパーツ読み検索ができるのがかなりイカス。パーツとは、漢字を構成している漢字。馨なら声と又とか香がパーツというわけだ。少々邪道な気もするが、確かに非常にわかりやすい見方だ。ともかく、例えば、漢字検索のパーツ読みに"こえ?また"と入れて検索すると、馨、磬、聲、謦が表示される。なるほど、俺の場合、これらの漢字を読みとか画数とかでビシッと検索するのに自信がない。パーツ検索とは、なかなか楽勝度の高い検索方法を作ってくれたモンである。プラスしてイイのが、検索した漢字は音読みや訓読みや意味読みがわかるほか、その漢字のコード(JIS、シフトJIS、区点)もわかっちゃうという点。パソコンの横に置いて使ってもかなり役立つ電子辞書なのであった。

 あとは、まあ、フツー、かな。機能的には細かい部分でいろんな工夫があったりするようだが、俺としては、サイズ、英和・和英・国語・漢字辞書、インクリメンタルサーチ(前方一致・後方一致)、漢字検索あたりに大きな魅力を感じた。



■小さいながらも操作性上々


 使っていて「なかなかイイ!!」と感じたのは、まず電源オンオフに関わる動作。DD-IC200には、もちろん、電源ボタンがある。が、通常は使わない。なぜか!? DD-IC200は液晶パネルを開くと電源が入り、閉じると電源が切れる。ついでに、ノートパソコンで言うところのレジュームのような動作をする。つまり、液晶の開閉(電源のオンオフ)に関わらず、最後に表示された画面内容は、次にDD-IC200を使うときまで保持されている。

 それから、DD-IC200はバックライト(ELバックライト!?)を搭載している。電源オン時にバックライトが灯く設定にしておけば、暗いところでも、液晶パネルを開くだけで画面内容を確認できる。液晶パネルの角度にもよるが、バックライトの光で、ギリギリ、キーボード面を確認できる。真っ暗闇でも使い物になるのだ。

 キー自体は非常に小さく、デザイン重視という感じで出っ張りがないのっぺりしたキーなのだが、案外使いやすい。サイズ上、両手の親指で押下するようになるが、けっこうスムーズに入力できる。

 まあ、細かな使用感は、実際に店頭でいじくってもらうのが一番いいと思うが、俺としてはかなりこなれた使用感だと感じた。

 ただし使っていて気になった点も少々ある、とか書くとハードウェアレビューとして締まりのある原稿になる印象がありがちだが、ん~、特に気になった点はないんですよね~マジで。液晶パネルのヒンジ部分が少々緩いので、使っているうちにスカスカになって液晶パネル倒れまくりかも~とは思うものの、そうはなっていない。液晶パネルを開く時に本体左のボタンを押す必要があるが、そのボタンが意識されにくく、強引に開いてボタンのラッチ部をパキッって折っちゃうかもな~とは思うものの、そうもなっていない。とりあえず問題視するような"気になった点"はないのであった。

 ハッキリ言って、電子辞書欲しいと思ってる人、特に学生やビジネスマンという“電子辞書の常用と携帯”を考える人には、DD-IC200、すげぇオススメだと思える。カッコイイしね、ソニーだしね、というのもあるが、細かい部分までよくできている製品だと感じた。





URL
  ソニー DD-IC200製品情報
  http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Models/New/DD-IC200_J_1/index.html

2000/08/28 00:00

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