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自由に持ち運んで使えるカーナビ「ソニー nav-u NV-U1」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


ソレってイイかも!! と予約買い

ソニーのnav-u NV-U1。GPSユニットや電源を内蔵したポータブルカーナビだ。地図データ等は内蔵メモリに格納され、別途メモリースティックPROデュオに検索用データを入れて利用できる
 2007年2月27日に発表されたソニーのnav-u(ナブ・ユー)NV-U1。ケータイWatchのニュースを読んで考えたり迷ったりした結果、予約購入してみた。

 で、そのnav-uが届いた直後、開梱したら即プチびっくりして、さらに使ってみたらまたもやリトルびっくりした俺。結局、コレ、かなり“アリ”なカーナビ(!?)だと感じられ、非常に気に入った。ので、早速その使用感等をレポートしてみたい。なお、nav-uの詳細はソニーの製品紹介ページをご覧いただきたい。


本体は非常にコンパクト。画面サイズは4.3型で、本体サイズは幅約134×高さ約79×奥行約44mm。質量は約360g 手に持つとこんな感じ。案外薄かったりもする 単体でも車内に設置できるが、付属の取り付け具を使えば強固に固定可能。携帯用の袋も付属する

 さて、このnav-u、一口に言えば“自由に持ち運んで使えるカーナビ”ですな。普通一般多くのカーナビは、クルマから電源や車速パルスを取る関係上、クルマへの取り付け作業が必要になる。が、nav-uの場合、そういった取り付け作業は不要。nav-u単体でカーナビとして使える。

 ので、常用のクルマからセカンドカーに持ち込んで使ったり、あるいは知人友人のクルマやレンタカーに積み込んで使える。三洋電機のゴリラに代表されるポータブルカーナビのひとつだ。

 さておき、拙者がnav-uを買った理由は、もちろんポータブル機であるメリットも大きいが、非常にシンプルなことや内蔵バッテリーでけっこー使えちゃいそうなこと、それから実勢価格が5万円台半ばだということもある。

 ついでに、実は少々前に友人の引っ越しを手伝った。レンタカー使って。「今時のレンタカーはナビ付いてるし」と高をくくっていたが、運搬作業用途向けのレンタカーってナビなんて付いてないんですな。結果、初めて走る道を緊張しつつ疲れつつ辿っていった。「あぁ、こんな時にポータブルなカーナビナビがあれば」と思った経験も、nav-u購入の後押し理由となっている。


十分に役立っちゃうnav-u

 nav-uについては、当初、そーんなには期待していなかった。

 自分のクルマにはパイオニアのサイバーナビことAVIC-ZH900MDを搭載・使用している。このナビ、カーナビとしてはほぼ文句ナシで、これさえあれば俺は日本全国どこにでも行けるゼ!! と絶大な信頼を置いている。

 一方、nav-uは、ポータビリティをウリにしているっぽい製品。地図を本体内メモリに格納するタイプだし、画面も小さいし、第一車速パルスを取らない。地図データはさほど詳細ではないだろうし、地図の一覧性も高くなさそうだし、自車位置精度もあんまり高くはないんだろうなぁ、とか予想していた。

 その予想、結果どうだったかと言えば、やっぱり地図として情報量はそーんなに多くなくて……くらいのモンだった。nav-uの液晶画面は4.3型ワイド(480×272ドット)表示だが、行き先等を調べたり、ルートを案内させる分には十分実用的。自車位置精度は意外なほど高く、例えば屋根付き高速道路からループ状のランプをグル〜リと回って下道に降りても正確な現在位置を示した。音声案内等もわりあい的確。これなら十分にカーナビとして役立つと感じた。

 ていうかですね、前述のサイバーナビを搭載したクルマにnav-uを積んで何度か試したんですよ。サイバーナビとnav-uを比べると、案内の精度や付加機能まで言えば、サイバーナビの方が高精度だし高度なのだ。が、目的地を探せて、そこまでの道案内ができればいいよネ、というコトになると、んむむむむ〜nav-uで済んじゃうかも!! みたいな。


VICS情報取得は別売ユニットで実現

 話がやや前後するが、nav-uを使いつつ写真を撮りつつ書きとめつつの印象を書いてみたい。……あ、その前に。

 nav-uの現在位置取得方法は、GPSと加速度センサーと気圧センサーだそうだ。VICS情報取得のためのハードウェアは搭載せず、別売のVICSビーコンユニットNVA-VB6を装着することでVICS情報(電波ビーコンおよび光ビーコンからのもの)を利用できるようになる。ただ、ビーコンからの現在位置割り出しのような機能は持たないようである。


nav-uに付属するクレイドル。手前上部にVICSビーコンユニットを装着する 装着したところ。完全に一体化する。クレイドルにしか取り付けられず、またシガーライターソケットからの給電がないとVICSビーコンユニットを使用できないようだ クレイドルとnav-uを合体させたところ。通常はこの状態でクルマのダッシュボード上等に固定する。固定は吸盤式

 また、VICSビーコンユニットは本体付属のクレイドル(クルマへの取り付け台座)に装着して使い、この時、シガーライターソケットからクレイドルへ給電されていないとビーコンユニットは動作しない(っぽいコトが説明書に書かれている)。nav-uは本体内蔵バッテリーにて単体で動作するが、VICS使うときはクレイドル+クルマから電源取ってネ、ということらしい。

 てなわけで、拙者の場合はビーコンユニットNVA-VB6とともにnav-uを使用した。で、いきなり欲を言えば、ビーコンユニットなんか最初から本体に内蔵して欲しかった。nav-u本体はせっかく超小型で単体動作OKなのに、ビーコン使おうと思った瞬間、クレイドル+シガーライターソケット給電には残念感が残る。


こんな感じで使えるヨ!!

 さてさて、まず使用開始直後。目的地検索から始めてみた。パソコンと連携前(後述/デフォルトの全国地図と30万件の施設検索データ等)の検索だが、番地までの住所検索ややや有名どころの施設名検索ができるので、通常の用途なら問題なく使える感じ。


画面左側のメニューボタンにタッチすると現れるメニュー画面。押しやすいサイズで表示もわかりやすい 行き先ボタンにタッチすると、目的地の検索方法を選べる 住所検索は、都道府県→市町村→丁目→番地、というふうに絞り込んでいくタイプ

 タッチパネルでメニューを順に追っていくという手順なので、今時的タッチパネル式カーナビと同様の手っ取り早さがある。ただ、目的地にもよるが、ルート検索は比較的にノンビリした速度だ。パイオニアのナビとかは1秒未満で検索したりしてストレスフリーだが、その点、nav-uは微妙に待ち時間アリな目的地検索。また、メモリースティックPROデュオに拡張検索データを入れ、これを対象に検索した場合、検索対象によってはスゲく長く待たされまくることがある。

 で、目的地に向かって走り出す。nav-uにはコンパス系のセンサーがないと思われるので、走り始めてどのくらいで正しい方向を表示するのか? と思って走り始めた矢先に正確なルートを表示した。大昔、ソニー製のCD-ROMベースのカーナビ(GPSと車速パルス程度で現在居位置取得)では、少々走らないと正しい進行方向を示さなかったが、今時のナビ系センサーはシッカリしてますな。


目的地へ案内中のnav-u。自車位置精度はおおむね正確で、これまで大きく道から外れるようなことはなかった。交差点等までの距離もかなり正確 交差点が近づくと案内表示が大きくなる。また、画面左端には必要に応じて進むべきレーンの案内表示が出る。表示は小さいものの、役立つ表示だ 交差点に次ぐ交差点、に対する案内はこんな感じ。パッと見、わかりやすい案内表示ですな

nav-uとパイオニアのサイバーナビの案内表示を比べてみた。この先の案内地点はクランク状だが、nav-uでは単に左折と表示される。一方、サイバーナビではクランク状の案内地点であることが明示される。nav-uの場合、そういった細かな案内までは表示されないようだ


 それから、このナビ、大きな道路はもちろん、裏道細道あたりまで表示されるのだが、走行中は案内ルートに関わらない裏道細道系は表示されないようだ。クルマが停止すると裏道細道系を表示。画面が小さいわりに見やすいという理由に、こういった表示方法があるのかもしれない。

 見やすいと言えば、当然と言えば当然だが、昼夜別に地図配色が変わったりする。昼夜別の地図配色として多数のプリセットを持つ。また、オートディマー機能も持ち、周囲の明るさによって液晶の明るさも変わる。


昼間の表示配色。配色はユーザーの好みでプリセットから選択できる 夜間の表示配色。こちらもプリセットから配色を選択可能 地図カラー設定画面、見やすい系、目に優しい系、キレイ系と、様々な配色パターンから、昼と夜のそれぞれにひとつずつ設定できる

 nav-uはタッチパネルを採用している、というか、タッチパネルでしか操作できないナビだが、操作感は良好。メニュー類をタッチした後の反応も速いし、メニュー表示も簡潔で理解しやすい。


画面下のメニューバーから音量調整を行なえる。簡潔で使いやすい 地点を選ぶと、同様に現在示されている地点に対する処理を行なえる 縮尺選択も画面下のバーから。他、画面に対して指で特定の起動を描くとコマンドとして伝わるジェスチャー機能も使える

 地図スクロールはGoogleマップBETAのようなドラッグで地図を移動するタイプ。見たい方向をタッチするタイプのカーナビも多いが、パソコンユーザー的にはこちらのスクロール方法がわかりやすいかもしれない。

 ただ、拙者のnav-uだけの問題かもしれないが、起動後やしばらく操作しない時は、スクロール操作に反応してくれないようだ。この時、画面をタタンとタップすると反応するようになる(ことを試していたら発見した)。nav-uのちょっとしたクセ(!?)なのか?

 地図表示については、画面は小さいものの、シンプルで見やすく問題ないと思う。が、3D表示はイマイチ!? な気がした。小さい画面だからか、3D表示にするといきなりナニがドコにあるのかわかりにくくなる。このあたり、3D表示ナビが好きユーザーにとっては困りものかも。


デフォルトの2D表示。フツーに見やすい電子地図ですな 2D/3Dマップ切り替え設定画面。3D表示の傾斜角度を3パターンから選べる

どの3D表示でも少々立体感に乏しく、全体的に把握しにくい3D表示に思えるのだが……


 nav-uでは、表示する道路幅、アイコンサイズ、文字サイズ(それぞれデフォルトは[中]サイズ)を変更できるが、デフォルトの設定での2D表示は至って見やすくわかりやすい。が、3D表示にした場合、文字サイズ等々を小さくすれば立体表示としては多少理解しやすくはなるものの、今度は文字が見にくいとかアイコンがわかりにくいといった違和感が出る。てなわけで、拙者はデフォルト設定の2D表示で使っております。

 それから、クレイドルと併用もしくは単体で使えるので、設置場所の自由度も高いですな。クレイドルは吸盤式で、付属の台座をダッシュボード等に貼り付け、その上にクレイドルの吸盤を固定する。ので、ある程度平らなところならドコでも設置できる。

 単体で使う場合、平らで滑りにくいところに置けばイケる。nav-u本体は小さいものの、少々ズシリとした重みがあるのでわりと安定性がある。さほど荒れていない道、大きめの国道といった平坦な道を走るなら(つまりクルマがあまり揺れないなら)単に置くだけという単体利用も考えられる。ただし、事故等のケースを考えるとクレイドルで固定して利用すべきだろう。


センターコンソール上部に設置したイメージ。この位置がフツーに使いやすいと思われる メーターパネル上部に設置したイメージ。コンパクトなナビなので、この位置でも前方の視界を妨げないと思われる ダッシュボード上に固定した滑り止め付きトレイに置いたイメージ。このスタイルで何度も使っているが、案外便利に使える位置っスよ。でも置くだけだと、万が一のコトを考えると、やはり危険

 なお、クレイドルの台座部分と吸盤・アーム部は分離可能なので、例えばクレイドル裏面にマジックテープを付けるなどすれば、様々な設置位置を考えられる。


パソコンと接続しての活用

 nav-uはパソコンとUSB接続して使える。付属のソフトウェアおよび地図データと併用すれば、マーク(ユーザーが登録したポイント)の保存・編集・転送や、地図データ更新等を行なえる。なお、付属ソフト(nav-uツール)の対応OSはWindows2000/XP Home/XP Professionalだが、拙宅のWindows Vista Ultimateでも使えた。


nav-uツールのメイン画面。非常にシンプルなツールで、あまり多くの機能は持たない──例えばnav-uツール上で地図を表示するようなことはできない nav-u内に登録した地点(マーク)は、nav-uツールに転送して保存・編集が可能。新規登録もできる。nav-uツールで処理したマークは、もちろんnav-uに転送・利用できる nav-uツール上で新規のマークを追加しているところ。地点の名称や位置を示すデータがマークだが、位置の指定は座標(緯度経度・度分秒)入力となる。地図上をクリックして入力できる機能があれば便利なのにネ

 パソコンと接続してユーザー登録データ等を編集できるカーナビはそーんなに多くないが、やっぱこういう機能&ソフト、あると便利ですな。ナビ側で大雑把に登録しまくって、パソコン側で登録名等の詳細を書き込みをする、とかやると非常に効率よく入力できる。

 ただ、このソフト、nav-uツールの場合のマーク登録は地図上にポチポチとかじゃなくて、北緯と東経の数値入力(度分秒)になる。ので、パソコン上であらかじめ多数のポイント登録をしてnav-uで目的地等として利用、ってスタイルには向かない。現実的には、nav-u状で登録し、パソコン上で編集・整理というイメージですな。nav-uはポータブルなので、部屋でじっくり本体への地点登録&パソコンでの編集を行ない、持ち出して入力したデータを活用、というスタイルだろう。

 他、パソコンとnav-uを接続して行なえるのは、地図データの更新(というか変更)や、検索データの追加あたり。nav-uには全国地図や約30万件の検索データがあらかじめ入っているが、付属DVD-ROMから詳細地図や検索データを転送することができる。

 地図データ転送は、本体内に入っている地図と“置き換える”方式。前述の全国版データのかわりに地方版データを入れるが、そうすると地方のより詳細な地図を使えるようになり、また、その地方の約200万件の検索データを利用できるようになる。さらにメモリースティックPROデュオに拡張検索データを入れることができ、最大で全国約200万件の検索データを追加利用できる(ただしメモリースティックPROデュオの容量として約900MBが必要)。

 てなわけで、単体で使えるメモリ型のカーナビであり案外安かったりするnav-uだが、フツーにナビができればいいヨ、ってんならコレで十分なような気がする。

 でも……ナビだけじゃなくてオーディオヘッドユニットになって欲しいし、iPodもつなげたいし、テレビとかも観たいし……となると2DINとかの高級ナビ方面。nav-uには無理である。

 何しろnav-uは純粋なるカーナビ。他のコトはほぼ、できない。そのかわり、重装備ナビには無理なフットワークすなわち可搬性と手っ取り早さ、そして必要十分なナビゲーション性能を持つ。シンプルであることの良さを見せてくれるナイスな製品なので、興味のある方はぜひ実機に触れてみて欲しい。



URL
  ソニーのnav-uシリーズ製品情報
  http://www.sony.jp/products/me/products/nav-u/

2007/05/14 16:58

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