G'zOneからG'zOneへ

2011年8月3日 06:00
(法林岳之)

 過去に何度も書いていることだけど、ボクはNTTドコモ、au、ソフトバンクの主要3社のケータイを常に持ち歩いている。それぞれに役割があって、NTTドコモの電話番号は名刺にも刷ってあり、公私共にもっとも重要。auはプライベートや家族の連絡が中心で、ソフトバンクは同じソフトバンク関係者とのやり取りが多い。この3回線のうち、すでにソフトバンクについては昨年末のGALAPAGOS 003SHでスマートフォンに移行済み。前回も書いたように、今夏はAQUOS PHONE 006SHに機種変更をした。

 さて、残る2社の回線をどうするか。直前の段階で、NTTドコモはSH-01C、auはG'zOne TYPE-Xを使っていたんだけど、現在の状況を考えると、さすがに両方ともスマートフォンに移行するのはちょっと勇気が要る(笑)。電池の連続駆動時間、ユーザビリティ、対応サービスなどを考えてもどちらかはフィーチャーフォンのままにしておきたいというのがホンネ。

 悩みに悩んだ挙げ句、NTTドコモはiコンシェルなどがスマートフォンに未対応ということもあり、当面はフィーチャーフォンを使い続け、auのケータイをスマートフォンに移行してみることにした。ちなみに、auをスマートフォンに移行したもうひとつの理由として、NTTドコモはプロバイダーがiモードとspモードで分かれ、メールアドレスの扱いも面倒なのに対し、auはコースこそ、EZ WINコースとIS NETコースに分かれているものの、実質的には内容が同じもので、メールアドレスも面倒な手続きをすることなく、そのまま移行できる仕様になっているためだ。裏を返せば、auはいざとなったら、いつでもフィーチャーフォンに戻れるという見方もできる。

 一方、auのスマートフォンの機種選びについては、かなり悩んだ。当初はAQUOS PHONE IS12SHを考えてたんだけど、内容的にはAQUOS PHONE 006SHと同じだし、湯野編集長も使うということで、バッティングを避ける意味からも遠慮(結局、買うんだけどね)。INFOBAR A01は素晴らしいデザインだけど、ストラップホールがないなど、いろいろと思うところもあって、パス。Xperia acro IS11SはEメール対応が9月下旬なので、見送り。

 こうして最終的に選んだのがG'zOne IS11CA。つまり、G'zOneからG'zOneへの機種変更となったわけだ。周囲からは「まあ、法林さんらしい選択だよね」と言われてしまいそうだけど、正直なところを書いてしまうと、今回のG'zOne IS11CAは発表されたときから細かいところに不満があって、自分のメイン端末としてはあまり積極的に選びたくなかったという気持ちもある。

フィーチャーフォンのG'zOne TYPE-XからスマートフォンのG'zOne IS11CAへ。ネックストラップはG'zOne TYPE-X用をそのまま移行。卓上ホルダがないため、充電は外部接続端子にmicroUSBケーブルを接続。他のケーブルと区別するため、白いケーブルを新たに調達した。

 たとえば、よく指摘される卓上ホルダ。今夏のauのスマートフォンは卓上ホルダに対応したモデルが1機種もなく、防水対応のG'zOne IS11CAにも用意されていない。開発者インタビューでは「フタは数千回、開け閉めしても問題ない」と答えていたけど、元々、防水モデルに卓上ホルダが必須と言い始めたのはカシオだったはず。髪の毛や小さな砂粒が挟まって、パッキンを傷めることがあるから、極力、卓上ホルダで充電しましょうと主張していたのに、G'zOne IS11CAでいきなりひっくり返しちゃうのは、いかがなもんでしょうか。

 仮に、耐久性の問題がなかったとしてもスマートフォンはフィーチャーフォンに比べ、電池の消耗が早いため、充電しやすい環境を整えて欲しかったという思いもある。帰宅したとき、眠かろうが、酔っ払っていようが、卓上ホルダがあれば、とりあえず、端末を載せるだけで充電できるけど、G'zOne IS11CAでは毎回、外部接続端子のフタを開けて、microUSBコネクタの向きを確認して、microUSBケーブルをつながないといけない。フィーチャーフォンなら、ひと晩くらい充電を忘れても何とかなるけど、スマートフォンでは朝起きて、画面真っ暗、オレ真っ青状態になってしまう。嗚呼、G'zOne TYPE-Xの無尽蔵なまでの電池残量が懐かしい……。

 とまあ、のっけから厳しいことばかりを書いてしまったけど、スマートフォンになったG'zOneはどこまで使えるのか、タフなのか。いつものように首から提げて、じっくりと使っていくつもりです。