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スタイルにこだわったソフトバンクの夏モデル
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。「できるWindows Vista」「できるポケット LISMOですぐに音楽が楽しめる本」(インプレスジャパン)、「お父さんのための携帯電話ABC」(NHK出版)など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。asahi.comでも連載執筆中


スライドからサイクロイドまで、充実の12機種を発表

 5月22日、午前中のauの新モデル発表に続き、午後はソフトバンクが2007年夏商戦向けモデルを発表した。我々メディアとしては、かなり慌ただしく忙しい一日だったが、発表に関しては午前中のauに負けず劣らず、午後のソフトバンクも充実した内容だった。

 ソフトバンクは昨年10月にブランドを変更して以降、安価な料金プラン「ホワイトプラン」を提供したり、今年1月の2007年春商戦向けモデルの発表では20色展開のPANTONEケータイを投入するなど、積極的に端末ラインナップとサービス内容の拡充を図ってきた。MNP開始前の意向調査ではかなりの苦戦が予想されていたが、端末ラインナップの拡充やホワイトプランによる新規需要の掘り起こしなどが功を奏し、2007年4月にははじめてMNPで転入超過を記録するなど、予想を上回る結果を残している。

 今回発表された2007年夏商戦向けモデルは、2007年春商戦向けモデルの派生モデル1機種を含む全12機種がラインアップされている。昨年秋、今年1月に引き続き、多くの機種を発表したことになるが、その内訳はなかなか興味深い。



 まず、メーカー別では旧J-フォン及び旧ボーダフォン時代から主力モデルを供給してきたシャープが6機種(うち1機種は春モデルの派生モデル)、最近、シェアを伸ばしている東芝がWindows Mobile端末1機種を含む計4機種、昨年、旧J-フォン時代以来の端末供給を再開したパナソニックが1機種、Windows Mobile端末を供給し積極的なプロモーションを展開するHTC社が1機種の、合計12機種となっている。2006年秋冬モデル、2007年春モデルで多くの端末を供給したサムスン、従来から継続的に供給していたNECの端末は、今回の発表モデルに含まれていない。ノキアも昨年発売の705NKに加え、法人向けのX01NKの供給が開始されているものの、今回はお休みのようだ(今回の発表にはサムスンの「805SC」も含まれているが、これは春モデルとして発表されていた)。

 ボディ形状別では折りたたみが5機種、スライドが3機種と多く、サイクロイドや二軸回転式は1機種ずつにとどまる。スペック的には液晶ディスプレイでVGA以上を採用するモデルが4機種、3Gハイスピード対応端末が8機種と増える一方、旧ボーダフォン時代にはほぼ標準仕様となりつつあった国際ローミング対応が12機種中7機種となり、少しずつ数が減ってきた印象だ。メカニズム的にもユニークな端末が多く、810Pのスライド機構、913SHの静電パッドやスライド式デザインなどは、今後のケータイの進化を占う意味でもユーザーの反応が注目されるものだ。

 デザイン面については、発表会のプレゼンテーションで孫社長がしきりに「スタイリッシュ」「かっこいい」と言葉を数十回以上も使い、質感や仕上げの部分に至るまで、細かくこだわったことをアピールしていた。


アプリケーションの共通化を図るプラットフォーム「POP-i」
 また、実際の端末は来年以降ということになるが、「POP-i」という端末のプラットフォーム構想が明らかになった。ケータイの世代が3Gになって以来、端末コストが膨大になるため、各事業者、各メーカーとも共通のプラットフォームを用意したり、開発を協業したりすることで、開発コストを抑えようとしている。ソフトバンクは旧ボーダフォン時代、「コンバージェンスモデル」と呼ばれる海外とほぼ共通仕様の端末を調達することで、コストを抑えていたが、ソフトバンク時代に入ったこともあり、同社の構想に合った新しい端末のプラットフォーム構想が求められたようだ。

 注目すべき点は、他事業者やメーカーで採用されているプラットフォームの多くがベースバンドチップ(チップセット)やOSに依存しているのに対し、POP-iはこれらの違いを吸収し、アプリケーションの共通化などを図っていくという。ユーザーにとっては使いやすく安価な端末が登場することが期待されるが、各メーカーがどのように捉えているのかは非常に気になるところだ。ちなみに、POP-iには端末を供給しているサムスン電子やシャープ、東芝、NEC、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、ソフトウェアなどを供給するアプリックスとACCESSが賛同している。

 発表会の詳しい内容については、詳細なレポートが掲載されているので、そちらをご参照いただきたい。ここでは発表会で新端末を試用した筆者なりの印象をご紹介しよう。ただし、いずれも発売前の機種であり、発売時には最終的な仕様が変更されている可能性があること、試用時間が限られていたため、内容が必ずしも正確ではないことは、ご了承いただきたい。


912SH

 旧ボーダフォン時代から続くAQUOSケータイの3代目モデル。AQUOSケータイは他事業者向けにも展開されたが、液晶ディスプレイやカメラ部分を強化し、ソフトバンク向けSHシリーズのフラッグシップモデルに位置付けられる端末として企画された。サイクロイド機構など、外見の基本デザインは受け継がれているが、液晶ディスプレイが他社のAQUOSケータイと同じ3インチながら、ワイドQVGAからワイドVGAに変更されている。ワイドVGAの高解像度を活かし、横画面にした状態でメールの3ペイン表示(メールフォルダ、一覧、本文)を可能にしたり、ワンセグを表示しながら、メールやYahoo!ケータイのコンテンツ閲覧、PCサイトブラウザの利用を可能にしている。メニュー画面も一般的な縦画面用だけでなく、横画面用も用意されおり、ワイドVGA画面を活かした表示が可能。ワンセグの録画は従来モデル同様、リアルタイム録画と予約録画が可能で、タイムシフト再生にも対応する。録画した番組データをパソコンにバックアップできるパナソニック製のアプリケーションソフト「SD-Mobile Impact」も同梱される。


FULLFACE 913SH

 スライド式ボディを採用したSHシリーズのもうひとつのワンセグ端末。今回の記者発表で、孫社長が何度も手に取り、そのデザイン性を強くアピールしていた端末でもある。特徴的なのは「フルスライド」と名付けられたスライド式ボディで、通常、液晶ディスプレイ部側に装備される方向キーなどのボタン類をなくし、タッチパッドのようなセンサーキーを採用している。通常の方向キー及び周囲のボタン類は、ダイヤルボタンなどが装備されているボタン部側のボディにレイアウトされている。閉じた状態はデジタルオーディオプレーヤーなどのように、フルフラットになる点が魅力だが、この状態でもワンセグやカメラ、メディアプレイヤー、Yahoo!ケータイ、PCサイトブラウザなどを操作できるようにする。今回試用した端末ではワンセグの視聴のみができたが、センサーキーに軽く触れるだけで、チャンネルを変更できた。設定メニュー内ではセンサーキーの有効時間を5秒/10秒/30秒/1分/常時の範囲で設定できるようにしている。


912T

 従来の911Tに続く、東芝製のワンセグ端末だ。911Tはスライド式ボディのハイスペック端末として注目されたが、912Tは二軸回転式を採用し、液晶ディスプレイが2.8インチのワイドQVGA(911Tは3インチのワイドVGA)を搭載する点などが異なる。外見で特徴的なのはトップパネル側のステンレス製カバーとボタン部底面側のラバー仕上げで、カラーだけでなく、触感的にツートン感を演出している。ちなみに、ステンレス製カバーはアンテナなどへの影響が心配されるが、3GハイスピードやBluetooth、FeliCaなどのアンテナはすべてラバー製のボタン部側に格納され、トップパネルのステンレスとはできるだけ離すようにレイアウトされているという。液晶ディスプレイを反転したときの操作のため、ディスプレイ横には静電パッドが装備されているが、操作部分を表わす▲マークがわかりにくいのが気になった。何も言われなければ、ユーザーは静電パッドの存在に気づかないかもしれない。キーは方向キーも含め、シートキーを採用しているが、操作感は通常のキーと変わらない。通常の機能面ではワンセグ、FeliCa、3Gハイスピード、Bluetoothなどに加え、今回発表されたモデルで、唯一のGPS対応端末となっている。ワンセグについては、タイムシフト再生に対応しないが、視聴中に着信割り込みをOFFにする設定も可能だ。


810P

 パナソニックとしては、初の8シリーズ端末。12.9mmというスリムなボディで、女性の手にも持ちやすいコンパクトサイズだ。特徴的なのは「フラットスライド」と名付けられたスライド機構で、スリムにまとめられたボタン部にコの字型の液晶ディスプレイ部(U字型フレーム)がはめ込まれるような構造になっている。通常、スライド式のケータイは二枚の板状のボディが重なるような構造になるため、方向キー部分とテンキー部分の段差が気になるが、810Pははめ込み式のようなスライド式ボディ構造により、段差を最小限に抑えている。実際に文字入力などもしてみたが、ほぼ違和感なく、操作できた。折りたたみ式に遜色のないスライド式というより、どちらかと言えば、ストレート式の端末に近い印象だ。スライドの開閉については、わずかにバネのアシストが効いており、それほど違和感はない。スライドの連動機能もいくつか用意されている。


GENT 812SH s

 今年1月に発表された812SHの派生モデル。オリジナルの812SHはPANTONEとのコラボレーションばかりが注目されたが、使いやすさも重視された端末でもあり、これを進める形で企画されたのが812SH sだ。初期設定時の文字サイズ、ボタン類などの文字表記などを改良し、大きな文字表示のメニューやシンプルメニューを搭載する点などが異なり、シニア層をターゲットにした端末として企画されている。アークリッジキーの使いやすさなどは相変わらずだが、ボタン類の文字表記や画面表示の文字サイズなどはシニア層だけでなく、ケータイリテラシーの高くないユーザー層にもおすすめできる仕様だ。今回はモックアップしか触れなかったが、落ち着いたボディカラーで仕上げられている。


814SH/815SH

 昨年、女性ユーザーを意識した810SH、男性からユニセックスまでをカバーする811SHというペアモデルが注目を集めたが、その後継に位置付けられるのが814SH/815SHだ。814SHはきらきらと光るトップパネルが印象的だが、裏面からアルミハーフ蒸着を施すことで実現しているという。基本的には女性ユーザーがターゲットだろうが、シルバーなど、ボディカラーによっては男性も持てるデザインと言えそうだ。一方の815SHは裏面からアルミ蒸着を施すことで、メタル調のトップパネルを実現している。同じボディながら、フラットなイメージでまとめられており、幅広いユーザーが持てそうな端末だ。

 スペックは両モデルともほぼ共通となっており、VGA液晶採用や3Gハイスピード対応などにより、PCサイトブラウザを頻繁に利用したいユーザーにも適している。ちなみに、VGA液晶については、従来の810SH/811SHに比べ、明るさやコントラスト、色再現範囲などが改良されたモバイルASV液晶が採用されている。ボディは特に薄型というわけではなく、約18mmという手になじみやすいサイズにまとめられている。812SHで好評を得た押しやすいアークリッジキーが継承されており、メールなどの文字入力をヘビーに利用するユーザーにもおすすめできる仕上りだ。他機種に比べ、ワンセグなどの派手な機能が少ないが、普及モデルを求めるユーザー層をはじめ、ちょっとスペックにこだわりたいユーザー層まで、幅広い層をカバーできる端末と言えそうだ。


814SH 815SH

816SH

 シャープ製端末では913SHと並び、初のスライド式ボディを採用した端末だ。913SHとの兄弟モデルのような位置付けで開発されているそうだが、こちらは方向キーなどを液晶ディスプレイ側に装備するなど、オーソドックスなレイアウトを採用している。スライド式ボディで気になる段差については、ディスプレイ部を薄くまとめ、方向キーとその周囲をフラットに仕上げることで、あまり気にならないようにしている。ボタン部は812SHなどのアークリッジキーではないものの、キートップに緩やかな曲線を付けることで、操作性を確保しようとしている。


814T

 国産ケータイとしては初めてチタンを筐体に採用した端末。チタンは耐蝕しにくく、軽く、強度が得られるなどの特徴で知られるが、加工に手間が掛かるため、コスト的には高くつく素材でもある。814Tは液晶ディスプレイ部側のボディにチタンを採用しており、通常の樹脂製などのボディよりも高い強度を実現している。ボタン部はシートキーを採用しているが、ボタントップは十分なサイズを確保しているため、操作感はそれほど悪くない。閉じたときのボディの厚さも12mmに抑えられている。従来の813Tなどと違い、GPS機能は搭載されていないが、FeliCaが搭載されている点などが異なる。チタンを採用したことによるアンテナ周りの処理は、912T同様、ボタン部側ボディに入れ、できるだけ、トップパネル側から離すようにレイアウトしているそうだ。ちなみに、今回発表された東芝製端末はイヤホンマイクも接続可能な新しい外部接続端子が採用されている。ACアダプタは汎用のものが利用できるが、イヤホンマイクについては付属のものが必要になるという。814Tは815Tとともに、Bluetoothに対応していないので、イヤホンマイクの利用には少し注意が必要だろう。


fanfun 815T

 今回発表された端末の中で、もっとも注目された端末のひとつだ。今年1月、PANTONEケータイ「812SH」の20色のカラーバリエーションで業界を驚かせたが、815Tは12色の本体色に加え、上下2箇所にコーディネートパネル、ディスプレイ面やボタン面のインナーシートなどを組み合わせることで、2億4,000万通りのコーディネートを可能にするという。コーディネートパネルは先端部分のロックを外すことで着脱が可能で、トップパネル側のイルミネーションを活かしたパネルも用意されるという。ちなみに、サードパーティ製のパネルの扱いについては品質やデザイン性を確保する意味から、基本的には認めない方向で考えているという。美肌カメラはセキュリティ機能として搭載されている顔認証の機能を応用したもので、撮影時に顔の部分だけを認識し、その部分の肌色を補正するしくみになっている。ちなみに、顔認証は開閉ロックを解除するときなどに利用するもので、ICカードロックの解除は別途、メニュー画面から操作しなければならない。


発表会で展示されていた着せ替えパネルのサンプル ハローキティモデルのバリエーション

X02HT

 昨年、X01HTをソフトバンク向けに供給したHTC製のWindows Mobile端末第2弾。RIMのBlackBerry端末やNokia E61など、海外で人気を集めつつあるストレートボディにフルキーボードを装備したデザインの端末だ。OSはWindows Mobile 6を搭載するが、タッチスクリーンの機能を持たないため、Windows Mobile 6 Standard Editionが採用されている。X01HT同様、通常のPOP/SMTPメールやIMAPに加え、S!メールにも対応し、絵文字なども利用可能。QWERTY配列のキーはキー先端を少し尖らせたような形状を採用し、タイピングのしやすさを狙っているが、当然のことながら、ケータイに比べれば、キーピッチも狭くなるため、タイピングには慣れが必要だ。3GハイスピードやIEEE802.11b/g準拠の無線LAN、Bluetoothに対応する。PCサイトブラウザは利用可能だが、Yahoo!ケータイのコンテンツは利用できない。従来のWindows Mobile端末はどちらかと言えば、ビジネスユースを重視したモデルだったが、X02HTはボディカラーにオレンジを加えるなど、パーソナルユースを強く意識しているのが特徴だ。料金プランの工夫や使いこなしのための情報収集は求められるが、少し違ったケータイにチャレンジしたいユーザーには興味のある端末と言えるだろう。ちなみに、Windows Mobileのアプリケーションの追加については、まだ詳細が決まっていないようだ。


X01T

 今年2月に行なわれた3GSM World Congressで投入が明らかにされていた東芝製のWindows Mobile搭載端末だ。海外向けは「G900」の名称で発売されるモデルで、OSは同じく今年2月に発表された「Windows Mobile 6 Professional Edition」が搭載される。Windows Mobile 6は従来のWindows Mobile 5.0と比べ、Exchange Server 2007との連携強化、Outlook MobileのHTMLメールサポート、セットアップの簡略化などが実現されているが、一般ユーザーが利用する範囲ではそれほど大きな仕様変更はない。X01Tはソフトバンクが販売するHTC製端末「X01HT」にもよく似たデザインで、ボディの下側からスライドするようにQWERTY配列のフルキーボードが出てくる構造だ。キートップもX01HTと同じように中央部分が盛り上がったような形状で、かなり似通って見えてしまうが、ソフトキーやNumLock時のキー割り当てなどが異なる。タイピングについては慣れが必要だが、ストレートタイプのX02HTよりも広いため、ある程度、タイプはしやすい印象だ。むしろ、200gクラスの重要が気になる。指紋センサーはディスプレイ部の裏側に装備されているため、端末をスライドさせた状態で操作するようになる。


805SC

 2007年春商戦向けモデルとして発表されたサムスン製端末だが、発売がずれ込み、ようやく今回発表の端末とともに実機が公開された。基本的なスペックなどは変わりないが、ボディは同じサムスン製端末の709SCのデザインを踏襲し、スリムにまとめられている。ディスプレイ部がスリムであるため、比較的、段差は少ない方だが、ダイヤルボタン側の上下スペースが限られ、スライド機構の剛性感も若干、心許ない印象も残った。ちなみに、ワンセグについては録画に非対応なので、録画機能を求めないユーザー向けということになる。


豊富なバリエーションを伝えきれるか?

 以上、発表会で試用した端末の印象などを紹介したが、今回はモックアップしか触ることができなかったり、開発中で機能が限定されている機種もあったため、内容的に不十分な点があることはご了承いただきたい。ただ、実際に実機を触った印象としては、どの機種も質感やデザインなどを意識した仕上りのいい端末だったと言えそうだ。

 ラインナップ全体として見た場合、旧J-フォン時代からシリーズを支えてきたシャープ製端末が豊富であることは相変わらずだが、今回は東芝製端末も機種数が増え、さらにはfanfun 815Tのような豊富なカスタマイズが可能なモデルもラインナップされたことで、ユーザーとしては豊富なバリエーションから端末を選ぶことができるようになった。

 端末の選択肢を増やすことは、ソフトバンクが旧ボーダフォン日本法人を買収した直後から課題として、挙げていたことだが、昨年秋、今年1月、そして今回と、回を重ねるごとに着実にラインアップは充実してきた。しかし、その一方でこれだけの豊富なバリエーションをきちんとユーザーに伝えきれるかどうかという課題も残されている。確かに、他の主要2社に匹敵するラインナップを揃えることは重要だが、それがユーザーに伝わらなければ、販売にも契約にも結びつかないからだ。

 なお、今回発表された端末は、来月から順次、販売が開始される予定だ。なかには販売開始が8月以降になる機種もあるが、購入時には本誌の新製品SHOW CASEやレビュー、開発者インタビューなどを参照のうえ、じっくりと自分のスタイルに合ったケータイを選んでいただきたい。


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(法林岳之)
2007/05/24 14:26

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