ケータイ Watch
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小さくても性能はバツグン
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小さくても性能はバツグン
ソニー VAIO U「PCG-U101」
広野忠敏 広野忠敏
昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。
(写真:若林直樹)


 ソニーのVAIO Uは、Windowsを搭載したノートパソコンでありながら、非常にコンパクトな大きさが特徴のパソコンだ。いよいよ、というかやっとVAIO Uの3代目、PCG-U101(以下U101)が発売された。新しいVAIO Uは、デザインの変更、よりパワフルなCPUの搭載、無線LANの内蔵などなど非常に魅力的な内容なのが特徴。発売日が何度か遅れてしまっていたわけだが、ジレジレしつつ待っている人も多いのではないだろうかと思う。今回は新しいVAIO Uのレビューをしてみることにしよう。


まずは外観に注目!

 ノートパソコン、ってことでCPUがアレで、メモリがコレでといった部分を見る前に、まずはU101の外観に注目して欲しい。黒とグレイのツートンカラーのボディに、キラリと光る銀のVAIOロゴ。ディスプレイを開いて見るまではそれがパソコンだとはわからないような感じでもある。たとえば、シャネルやグッチといった高級ブランドの紙袋にU101を入れてもピッタリのデザインといった印象も受ける。デザインのみでパソコンを購入する人はあまりいないとは思うが、このデザインに惚れた! という人は、私だけではないハズだ。

 さらに、以前のモデルでは、標準バッテリを装着した状態でも、バッテリが飛び出していたのに対して、U101はバッテリが本体の底面と同じ大きさになり、シームレスな感じになっている。飛び出している部分がないため、そのデザインはよりスマートな印象を与えているというわけだ。

 では、ディスプレイを開いてみよう。ディスプレイは完全に本体とフラットになるまで開くことができる。搭載されている液晶は7.1インチのCGシリコンTFTカラー液晶。1,024×768または800×600ドットで1,677万色の表示が可能だ。ちなみに、以前のモデルに搭載されていた液晶は6.4インチ。本体の大きさはほとんど変わっていないのに、液晶はより大きな画面のものへと変更されているのも嬉しい。

 ただし、液晶が大きくなったといっても、7.1インチでXGA表示にすると、以前のモデルよりも確実に見やすいのだが、アイコンのタイトルなどの文字は非常に小さくなってしまう。このあたりはある意味割り切って使うことが必要だろう。また、前モデルと同様に、ワンタッチで解像度を800×600ドットに変更するためのズームボタンも装備されている。


黒とグレイのツートンカラーのボディに、キラリと光る銀のVAIOロゴ 底面のバッテリーは旧モデルに比べてスッキリ

ディスプレイは本体と完全にフラットに 7.1インチのCGシリコンTFTカラー液晶。これは800×600ドット表示

進化したモバイルグリップスタイル

 VAIO Uの操作の特徴である「モバイルグリップスタイル」。本体を両手で持って、両手の親指を使ってパソコンを操作するスタイルだ。まず、右側に装備されているボタン類は、スティック状のポインティングデバイスに加えて、その周囲にカーソルキー、ズーム・ローテーションボタンなどが配置されている。左側にはマウスボタンとスクロールに対応したセンターボタンを配置。ポインティングデバイスの操作感も非常に良く、以前のモデルに比べて、かなり操作がしやすくなった。キーボードを使わない操作、たとえばファイルやWebのブラウジングといった操作は、完全に両手の親指だけで可能だ。また、キーボードの配列もより標準的な配列に変更されている点もポイントが高い。

 ただし、使い易くなったのはモバイルグリップスタイルのみ。VAIO Uを机においてキーボードを使うシチュエーションでは必ずしも使い易くなっているとは言い難く感じる。たしかにキーボードの配列は、標準的になったため入力はしやすくなっているのだがなぜだろう。たぶんそれは、カーソルキーの位置のせいだ。たとえば、IMEを使って文章を入力するときなど、カーソルキーを頻繁に使うときのことを考えてみて欲しい。U101では、カーソルキーがポインティングデバイスの周囲にあるため、ホームポジションからいちいち手を離してカーソルキーを押さなければならなくなったのである。

 ただ、このサイズのパソコンに全てを求めてしまうのも酷な話ではある。メインマシンとしてバリバリ使うことを考えると欠点もそれなりに目立ってしまうが、サブマシン、それもそれほどキーボードは使わずにブラウジングなどを主体にすることを考えると、非常に完成度の高いマシンだといえるだろう。

 ちなみに、POBox(予測変換機能)を搭載した携帯電話ライクな入力システム「サムフレーズ」も搭載。また、右側のズーム・ローテーションボタンを長押しすると、画面が90度回転し、ディスプレイを縦に使うことができる。ローテーションしたときには、ポインティングデバイスやカーソルキーの操作もそれにあわせて90度回転する。そのため、画面が縦になるように持っても(モバイルブックスタイル)快適に操作することができる。たとえば、電子ブックを読むときやWebをブラウジングするときに便利に使えるハズだ。

 さらに、ワンタッチで液晶の輝度を調整できる「パワーセーブ」ボタンも装備されている。VAIO Uに搭載された液晶ディスプレイは微反射型なので太陽光など明るい光の中ではバックライトがなくても十分に視認が可能。そういったシチュエーションで使うときは、パワーセーブボタンを押してバックライトの明るさを調節すれば、より長時間の連続稼働が可能になるハズだ。


左側にはマウスボタンとスクロールに対応したセンターボタンを配置 右側に装備されているボタン類は、スティック状のポインティングデバイスに加えて、その周囲にカーソルキー、ズーム・ローテーションボタンなど

小さいのに性能はバツグン

 性能面で「驚くべき進化を遂げている」のもU101の大きな特徴のひとつ。実際のところ1代目、2代目のVAIO Uともに、お世辞にも快適に動作するパソコンとはいえなかった。ところが、U101は違う。今まではTransmetaのCrusoeが搭載されていたが、今回は、Intelの超低電圧版Celeron 600AMHzを搭載。Celeronとは言っても、実際はPentium Mをコアにした特殊なCPUが搭載されているのも面白い。最近のハイエンドノートパソコンと比べてみると、1世代前くらい前のCPUということになるが、それでもこのクラスのパソコンにしては非常にキビキビとした動作を楽しむことができるようになっている。

 実際に使ってみるとこの差は非常に顕著。たとえば、U1やU3などの従来モデルではネットワーク経由でMPEG-2の画像を再生するときに、たまに画面がカクカクしたり、音が飛んだりといったことがおきていたが、U101ではCPUパワーが増したことにより一切そのようなことはなくなった。デスクトップVAIOのGigaPocketで録画した番組を、VAIO MEDIAを使ってネットワーク経由でストレスなく楽しんだり、U101のハードディスクに転送して、通勤途中に番組を楽しむなんてこともできるようになったのはユーザーにとって嬉しいことだろう。

 また、グラフィックカードとしてAGP対応のATI MOBILITY RADEON(16MB)を搭載している。これは、通常このクラスのノートパソコンには搭載されないゼイタクな3Dアクセラレータだ。3Dアクセラレータを搭載したことにより、3Dに対応したアプリケーションやゲームなども快適に使うことができるようになった。通勤途中に3Dシューティングで遊ぶ、とか、PHSカードなどの通信カードを購入して、空き時間にちょっとネットワークゲームを楽しむなんていう使い方もできるのである。

 なお、外部インターフェースはUSB2.0対応のUSBポートを2つ、IEEE1394、100BASE-TX対応ネットワークコネクタ、ステレオヘッドホン出力、マイク入力など。さらに、IEEE802.11b対応の無線LANモジュールも内蔵している。なお、このあたりの細かいスペックについては、ソニーの製品情報ページもあわせて参考にしてみて欲しい。


 さらに、実売価格が10万円台中間という値段設定も非常に魅力的だといえる。このスペックでこの値段ということを考えると、非常にコストパフォーマンスが高いといえる。

 U101のボディサイズは約178.8×34.1×139.5mm(幅×高×奥行)。付属の標準バッテリを搭載した状態でも約880gと非常に軽量。気になる連続稼働時間は3時間〜5時間程度。バックライトを完全にオフにして、CPUパワーをセーブした状態で5時間程度の連続稼働が可能になる。通常の利用では3.5〜4時間程度を目安にしたほうが良いだろう。

 なお、別売りの大容量バッテリパックを利用すると、8時間〜13時間程度の連続利用が可能だ。ちなみに、大容量のバッテリパックは標準バッテリよりも厚さだけが大きくなっているだけ。つまり、本体に大容量のバッテリパックを装着しても、いままでのノートパソコンにありがちな余分な出っ張りが出てしまうということはない。このあたりのオプションまで統合したデザインセンスにも一種のコダワリを感じることができ、一層所有欲を高める結果になってしまうのだ。そういう細かい部分のコダワリを感じることができるのも、U101の特徴だと言えるのかもしれない。

評価(最高点は★5つ)

イバリ度 ★★★★★  数あるパソコンの中で、「持ってるだけでイバれる」数少ない製品の一つです。単に小さいだけじゃなく、十分に実用的になったのも◎。
実用性 ★★★★  いつも持ち歩ける大きさと重さは◎。Windows XPを使ってもストレスのないパフォーマンスなのも十分に実用的です。
お値段 ★★★★★  なかなか魅力的なお値段ですね。
価格 159,800円  U1、U3ユーザだった人も、そうじゃない人もU101には是非とも実際に触って見てください。U1、U3で極小パソコンに「あきらめ」に近い感情を抱いてしまっている人も、ショップで実物を手にとって見ることをオススメします。きっと欲しくなってしまうことでしょう。質感もGOOD! パフォーマンスもGOOD! 今度のVAIO Uは一味違う! って感じでしょうか。
利用期間 2年くらい
1日あたり単価 218円



URL
  製品情報
  http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-U101/

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(広野忠敏)
2003/05/14 14:25

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