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ボールペンで書いたメモがそのまま画像データに!
ゼブラ「手書きリンク」
広野忠敏 広野忠敏
昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。
(写真:若林直樹)


 ゼブラといえば、ボールペンなどの筆記具を中心に文具を発売しているメーカーの1つ。そのゼブラから、ボールペンで書いたメモやイラストなどの内容をパソコンのデータとして取り込める、という電子文具が発売された。名前は「手書きリンク」。かなり面白い製品なので、今回はその「手書きリンク」をレビューしてみることにしよう。


デジタルとアナログが融合した電子文具

ゼブラ「手書きリンク」
 打ち合わせや会議をしているときに、パソコンでメモや議事録を取ったり説明をしたりするといった姿は、あまり珍しくはなくなってきている。実際に、ノートパソコンなどを活用している人も多いのではないだろうか。

 しかし、全てをパソコンでできるのか、と言うとそうではない部分も多い。たとえば、図を描いて説明をしたいときは、パソコンよりは紙の方が断然便利だし簡単。いちいちマウスを使って図を書いて説明するなんて、かったるくてやってられない。逆に、単純なメモならば紙に書くよりもキーボードを使って入力した方が早い場合もあるし、パソコンに入力してデータ化しておけば、データを使いまわすこともできる。たとえば、入力したデータを元に別の資料を作るなんてことも簡単だ。

 このように、パソコンにはデジタル機器としてのメリットがあるし、紙とペンといったアナログなアイテムにも、やっぱりパソコンにはマネができないアナログな良さがあるのだ。「手書きリンク」は、そうしたデジタルな部分でのパソコンの良さと、紙とペンといったアナログな部分の良さをいいとこ取りをした製品だと言うことができる。

 「手書きリンク」は専用のベースユニットと、同じく専用の油性ボールペンを利用したデジタル文具。ボールペンで紙に書いた内容を、そのままパソコンに取り込むことができるという面白い周辺機器だ。ベースユニットとパソコンの接続にはUSBを利用する。ベースユニットはクリップ状になっていて、紙をはさむことができ、専用ボールペンを動かすと、その動きを超音波でベースユニットが検出。その軌跡をパソコンのデータとして取り込むことができるとのだ。ちなみに、利用できる紙のサイズはA4まで。A4を越えた範囲を検出することはできない。

 つまり、紙にメモをしたり、絵を書いたりといったアナログなデータを、パソコン側でデジタルなデータとして扱うことができるという、アナログとデジタルとを融合できる電子文具なのである。


ベースユニット部
クリップ状のベースユニット

他ソフトとの連携もバッチリ

 ベースユニットと専用ボールペンを使って、パソコンにデータを取り込むには、付属のソフト「Tegaki Link」を利用する。Tegaki Linkを起動して、ベースユニットに挟み込んだ紙に文字や絵を書くと、Tegaki Linkの画面上にも、紙に書いたものとまったく同じ内容が表示される仕組みだ。

 面白いのは、Tegaki Linkは、単にデータを取り込むためだけのソフトではなく、基本的なドローソフトとしての機能も備えていること。専用ボールペンで書いたイラストに、あとでマウスを使って修正を加えたり、画像を読み込んで表示させることもできる。また、Tegaki Linkに書いた内容は、ストロークごとに1つのオブジェクトとして保存されていて、オブジェクトの移動や、あとで線の種類や太さを変更することもできるようになっている。そのため、基本的なところは専用ボールペンで書いておき、あとでパソコンの画面を見ながら細かい部分を修正するといった使い方をすることもできる。

 なお、ベースユニットの下にはバーチャルボタンと呼ばれる小さな穴があいている。この穴に専用ボールペンのペン先を入れると、ベースユニットと専用ボールペンだけで、Tegaki Linkの制御をすることもできる。バーチャルボタンには、線の幅、線の色、保存、新規、消しゴムの5つの機能が割り当てられていて、それらの機能については、パソコンのTegaki Linkをマウスで操作しなくても、専用ボールペンだけで使うことができる。たとえば、線の幅は1、2、4、8、16ptの5つの太さが用意されている。専用ボールペンで線の太さを変えるときは、まず1番の穴(バーチャルボタン1)をペン先で軽くつつき、もう一度1〜5までのいずれかの穴をつつくと、対応する線の幅に変更ができる。同様に、線の色を変更することも可能だ。この機能を活用すれば、Tegaki Linkをマウスで操作しなくても、ベースユニットと専用ボールペンだけで基本的な操作ができる。ぶっちゃけた話、パソコンのモニターをまったく見なくても、ベースユニットと専用ボールペンを使えば基本的な操作が可能なのだ。


 また、ワンタッチで他のソフトとの連携ができる点もポイントが高い。Tegaki Linkのツールパレットには「Excel」「Word」「Outlook」の3つのボタンがあり、これらのボタンをクリックすると、自動的にソフトが起動して、手書きした内容を他のソフトで利用することができるのだ。たとえば、Excelボタンをクリックすると、Excelが起動され、書いた内容がExcelに貼り付けられる。Wordボタンも同様。さらに、Outlookボタンをクリックすると、Outlookが起動し、書いた内容を添付した状態で新規メール作成画面が表示される。メーラーにOutlookを使っていれば、手書きした内容をワンタッチでメール送信することも可能なのだ。

 もちろん、これらのソフトを使っていない場合でも、手書きした内容を別のソフトで利用できる。Tegaki Linkに書いた内容は、専用のフォーマットで保存されるほか、JPEG形式やBMP形式で書き出すことも可能。他のソフトでJPEGやBMPといった画像を扱うことができれば、手書きした内容をそのまま他のソフトで利用することも可能だ。たとえば、Outlook以外のメーラーを使って、手書きのメールを送りたいときは、Tegaki Linkに書いた内容をJPEG形式で保存してから、保存したファイルを添付したメールを作成すればいいのだ。


ベースユニットの「バーチャルボタン」 手書きリンクに用いる専用ボールペン

ノートパソコンとの相性はバツグン

 ところで、手書きリンクは、ベースユニット、専用ボールペン共に非常にコンパクトな作りになっているのも大きな特徴の1つ。ベースユニットの横幅は10cm、ちょっと大き目のクリップといった感じ。このようにコンパクトにまとめられているのも、利用者のことを考えた文具メーカーならではのことだと推察できる。いままでのこの手のアイテムといえば、専用のでっかいメモ台がついていたりといったこともあったが、とにかくベースユニットに紙を挟みこんで、そこにボールペンで何かを書けば、パソコンに転送されてしまう、という気軽さがいいのだ。

 そうしたコンパクトなアイテムなので、ノートパソコンとの相性もいい。たとえば、こんな使い方はどうだろう。ノートパソコンのふたを閉じてもサスペンドしないように設定しておき、ふたを閉めて手書きリンクのベースユニットを乗せる。で、メモをはさんでノートパソコンをメモ台代わりに使うってしまうのだ。あらかじめ専用ソフトを起動しておけば、メモや書いた内容はパソコンに転送されるし、メモ取りしているときは、きっとパソコンの操作は必要ない。USBケーブルがちょっとジャマだが、こうやって使えば、たとえ狭いスペースでも紙にメモ書きというアナログな良さ、それがデータとしてパソコンに保存されるというデジタルの良さ、その両方の良さを満喫することができるハズだ。

評価(最高点は★5つ)

イバリ度 ★★★  結構イバれるかもしれません。とりあえず自慢できるかもしれません。ただ、専用ボールペンがちょっとカッコ悪いのが個人的にはイヤかも。
実用性 ★★★★  かなり便利。ただし、専用のTegaki Linkじゃなければ使うことができない、というのがちょっと不満です。マウスの代わりに使うことができるとか、アプリケーションを選ばないなんてことになれば完璧なのですが……。
お値段 ★★★  機能を考えると、かなりいい感じの価格ではないでしょうか。
価格 17,800円  専用ボールペンに筆圧をかけると、ペン先から超音波が発信され、それをベースユニットの両端にある超音波センサが検出します。超音波が届く時間差を計測することで、ペン先の位置を正確に検出できるというわけです。ちなみに、解像度は約100dpi。ものすごく細かいものを書くのには向かないけれど、簡単なイラストやメモとしての用途と考えると十分。もちろん、専用ボールペンは普通のボールペンとして使うこともできます。もちろん、インクがなくなったら取り替えることも可能です。欲を言えば、スタイラス状のペン先(書けないペン先)も欲しかったですね。そうすれば、タブレットのように使うこともできるしね。
利用期間 半年くらい
1日あたり単価 97円



URL
  製品情報
  http://www.tegakipen.com/

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(広野忠敏)
2003/05/28 12:04

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