地震による携帯・PHSの通信障害、22日の状況


 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で、被災地域を中心に、携帯電話が利用しづらかったり繋がらなかったりする状況が続いている。

NTTドコモ

 22日13時時点で約900局が停波している。このうちFOMAは710局で、県別に見ると青森7局、岩手280局、宮城270局、福島140局、関東甲信越14局となる。通信規制は実施されていない。

 同社では、20日より「復旧エリアマップ」の提供を開始している。パソコンや携帯電話、スマートフォンから、被害が大きい岩手県、宮城県、福島県において、FOMAが利用できるエリアや充電できる場所、ドコモショップの営業状況などが確認できる。またサービス中断局の推移もグラフで公開されている。

 22日0時時点の災害用伝言板サービス登録件数は133万9738件、確認件数は228万3978件となっている。

au(KDDI)

 21日17時時点で停波している基地局は523局となった。通信規制は実施していない。同社Webサイトでは、通信障害の影響がある地域について、より詳細な情報が公開されている。

 また同社東北支社運営のサイトでは、東北地域のauショップの営業状況が公開されている。ほとんどのショップは営業しているが、一部ショップは充電のみの対応となる。

 このほか、車載基地局により、大船渡市役所(岩手県大船渡市)、大槌高等学校(岩手県上閉伊郡大槌町)、山田高等学校(岩手県下閉伊郡山田町)、サンビレッジ高田(岩手県陸前高田市)、志津川中学校(宮城県本吉郡南三陸町)、女川運動公園(宮城県牡鹿郡女川町)、本吉町基地局付近(宮城県気仙沼市本吉町)の7カ所でサービスが提供されている。また、移動電源車20台が出動中とのこと。

ソフトバンクモバイル

 21日21時時点で、617局が停波中となっている。通信規制は行われていない。通信障害の影響地域については、同社Webサイトでより詳細な地域名の一覧が提供されている。

 移動基地局は、岩手県陸前高田市の米崎小学校、宮城県石巻市蛇田、岩手県宮古市都小学校、岩手県山田町山田南小学校の計4カ所でサービスを提供している。

イー・モバイル

 22日10時時点で、36局が停波している。影響が出ているエリアは、岩手県、宮城県、山形県、福島県の各一部。関東のエリアは復旧した。通信規制も行われていない。

ウィルコム

 21日21時時点で約1000局が停波している。通信規制は実施されていない。

UQ

 地震の影響で停波している基地局は12局となっている。いずれも東北地方の基地局とのこと。

 



(関口 聖)

2011/3/22 14:31