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N82の最近のブログ記事

lasv01.jpg 本誌で4月2日、3日と掲載した「CTIA Wireless 2009」の取材でラスベガスを訪れた。海外でも問題なしのNokia N82を使用しているということもあり、編集部からはSIMカードだけを借りて、携帯電話はN82のみで渡航した。滞在中は問題無く通話・メールと利用できたが、時差もあるので日本との連絡はメールが多め。取材に没頭するあまり(!?)変わったことを試すことはできなかったが、5メガピクセルのカメラにカール・ツァイスのレンズを搭載ということで、空いた時間を見つけてホテルの窓から見える風景を撮影したり、帰り道の風景を撮影したりしてみた。

 とはいっても、ホテルの部屋はコスト重視だったのでキレイな夜景など見える場所であるはずもなく、建物のすき間からすこしネオンが見える程度だった。カメラのメニュー「シーンモード」で「夜景」を選択しただけの設定で撮影したところ、感度がISO800まで上がり粒状感とノイズが少し強くなったが、肉眼で見ていた感覚に近い露出が得られた。ちなみに写真に写っている鉄塔はバンジージャンプのための塔で、ホテルのアトラクションのひとつ。(ホテルの施設として)ジェットコースターなどもあり、街全体が冗談のような発想にあふれているのがラスベガスの魅力のひとつだ。

lasv02.jpg N82はGPS機能に対応しており、カメラのメニューであらかじめ設定しておけば、GPSの位置情報を撮影後に自動的に付加できる。GPS設定をオンにしていると、カメラのファインダー画面左下にはパラボラアンテナのアイコンが表れるほか、画像/ビデオのギャラリーでも位置情報が付加された写真にはこのアイコンが付く。N82のGPS機能はなかなか優秀で、屋内であっても窓に近ければ位置情報を取得できることが多い。今回のホテルの窓際で撮影した写真も、しっかりと緯度、軽度、高度が取得できていた。

 位置情報を取得した写真は、N82本体で閲覧するとオプションメニューに「地図に表示」が追加され、地図上で場所を確認可能。EXIFデータに緯度、経度、高度が記録されているので、パソコン上で活用することもできる。海外であってもGPSは機能するので、旅の記録にも最適ではないだろうか。
 
 パソコンを日常的に利用している筆者にとって、取材先の住所を調べたり、道順を確認したりするなどの用途で「Googleマップ」は欠かせない存在だ。Nokia N82などのスマートフォンでは、携帯向けとして提供されているアプリ版の「モバイルGoogleマップ」を利用すれば、無料アプリとは思えない充実した機能を利用できる。

n82mk01.jpg 3月11日時点でダウンロードできた「モバイルGoogleマップ」のSymbian S60向けバージョンは、3.0。2008年12月時点ではバージョン2.3だったが、2009年3月に入り、友人の現在地を確認できるサービス「Google Latitude」にも対応した最新版が提供されている。

 個人的に頻繁に利用するのは、鉄道の乗換検索と、GPSを使った現在地の確認だ。グーグルの携帯向けサイトなどでも鉄道の乗換検索は行えるが、アプリ版では地図上での表示や目的地の変更など、より柔軟に利用できる。

 現在地の確認は、GPSと基地局の両方に対応する。誤差の範囲は薄い円で表示され、移動中の場合は中心点に移動方向も表示される。N82の性能なのか、GPS情報の取得速度は速く、屋外なら素早く現在地を確認できる。アプリそのものも軽快に動作し、ズームやスクロールもスムーズだ。航空写真やストリートビュー、飲食店の周辺検索など、パソコン版でおなじみの機能も利用できる。

n82mk02.jpg ナビゲーション機能は、地図上のルート表示とテキストの指示で構成され、必要最低限の機能は提供されている。ただ、「運転経路」「公共交通機関」「徒歩」とあるルート検索のうち、「徒歩」に関してはうまく道順が表示されない場合も多い印象だ。歩道が整備されている地域なら、徒歩のルートを「運転経路」の検索結果で代用してしまうのもひとつの手段かもしれない。

 なお、便利に使っている同アプリだが、アプリのダウンロードリンクが表示されるはずのページにN82からアクセスしても、日本の携帯電話向けページに転送されてしまい、うまくダウンロードできなかった。このため、ダウンロードファイルのURLを指定してダウンロードし、インストールしている。
dlnas01.jpg Nokia N82など、マルチメディア機能を強化したノキアの端末には、メニューから「ツール」→「外部接続」とたどったところに「ホームメディア」機能が用意されている。簡単にいうとDLNA機能なのだが、ほかの機器に保存されたコンテンツにアクセスするクライアント機能に加えて、N82に保存されている写真などをホームネットワーク上に公開できるサーバ機能も用意されているのがユニークだ。

 「DLNA対応機器」と言われてもピンとこないかもしれなが、最も身近な例と思われる機器では、「プレイステーション 3」(PS3)が挙げられるだろう。N82とPS3を使えば、コンテンツをコピーすることなく大画面で写真や動画を楽しめるのである。旅行の様子など、まとまった枚数を、複数人に見てもらいたい場合などに便利な機能だろう。

 N82のほかに必要な環境は、PS3とテレビ。そして、PS3の接続されたホームネットワークが無線LANに対応している必要がある。

 N82側では、上記の「ホームメディア」機能にて、DLNAサーバ機能である「コンテンツ共有」を有効にする。そして、無線LAN経由でPS3と同一のホームネットワークに接続すると、PS3のメニューにはN82が現れる。PS3側で写真を保存したフォルダにアクセスすれば、N82に保存されている写真などをテレビの画面で閲覧でき、PS3の洒落た雰囲気のスライドショーなども楽しめる。

 実はN82にはアナログのビデオ出力ケーブルが用意されており、テレビに接続すれば同様に写真を楽しめたりする。microSDカードとリーダーライターを利用してPS3にコンテンツをコピーすることも可能だ。一方、DLNA機能を使うメリットは、無線LANのID・パスワードが必要なものの、コンテンツをコピーしなくても見られる点だろう。加えて、デジタルデータのままコンテンツを閲覧できるため、PS3とテレビがHDMIなどのデジタル方式で接続されていれば、写真などを高画質に閲覧できるのが特徴だ。

 注意すべきポイントは、「すべてのファイル」の設定で公開すると、端末内の写真が全部公開されてしまう点だろうか。友人宅で旅行の写真を披露しようとしたら、マル秘写真も盛大に披露してしまった......といった事がないよう、予行演習は怠らないようにしたい。

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 「Nokia N82」を手に取った人なら気が付くと思うが、上面の電源ボタンの隣にはiPodなどオーディオ機器で一般的な3.5mmのミニジャックが用意されている。パッケージ同梱のイヤホンマイクは音質的に残念なことになっていたと感じたのだが、3.5mmのミニジャックを用意するということは、好みのイヤホン・ヘッドホンを利用して下さいね、というメッセージでもあるわけだ。そこでいくつかイヤホン・ヘッドホンを用意して試したみた。

 とはいっても、ただ挿して音楽を再生するだけならどれでも同じ。一方で、イヤホン・ヘッドホンには感度やインピーダンスなどの要素があり、これにより「ボリュームをとれる量」が変わってしまう。簡単に言ってしまうと、例えば比較的大きい屋内用のヘッドホンでは、携帯など再生機器側のパワー不足などにより、ボリュームを最大にしてもたいして大きく聞こえない、という場合がある。

n82jack01.jpg そんなわけで、主観に頼るものの、"ヘビーな"ヘッドホンをN82に付けた場合、ボリュームがちゃんと取れるのだろうか?という点をチェックしてみた。合わせて、地味に問題になったりする(?)大きなプラグが挿せるかどうかについてもチェックした。

 ボリュームに関しては、まず手近にあったiPod付属のイヤホン(写真左上)は問題無く、ボリュームレベルは50~70%が常用域と感じた。KOSSの「PORTAPRO」(右上)やゼンハイザーの「HD25」(左下)はボリュームレベル70~90%が常用域といったところで、ひとまず再生できるといった感じだ。参考までにゼンハイザーの「HD650」(右下)も接続してみたが、感度103dB、インピーダンス300Ωというポータブル向けでないスペックもあってか、ボリュームレベルは90~100%がなんとか常用域というレベルで、案の定向いているとは言い難い。

n82jack02.jpg おまけのプラグ形状に関してだが、N82の3.5mmミニジャック周辺は比較的余裕を持って設計されており、手持ちの大柄なミニプラグもすべて装着できた。SWITCHCRAFTのミニプラグ(写真中央)はギリギリだが問題無く装着できたし、カナレ電気のミニプラグ(写真右)は径が大きいものの、プラグ端子付近は径が絞られているため、こちらも問題はなかった。
 
n82cal01.jpg スマートフォンと呼ばれるものを使っていてうれしいのは、日ごろ使っているインターネット上のサービスと自由に連携できたりする点だ。その最たるものはGoogle関連のサービスではないだろうか。

 そんなわけで、N82に搭載されているカレンダー機能は、パソコンのブラウザで利用する「Googleカレンダー」と同期させて利用している......と書くとなにやら使いこなしているようだが、当初最も問題となったのは、プライベートでは管理するほど予定が無いためにそもそもGoogleカレンダー自体を使っていなかったという点だろう。仕方がないのでカレンダー同期を実践するためにスケジュール的なものを見繕うという本末転倒な始まり方となったが、忘れがちなゲームソフトやコミック、文庫本の発売日をコツコツを入力していったところ、買い忘れなどが少なくなり、重宝するようになった。

n82cal02.jpg 筆者が利用しているのは、同期サービスとして多くのユーザーが利用方法を公開していた「GooSync」という無料のサービス。海外企業が提供するサービスで、Googleやノキア、ソフトバンクモバイルとは関係が無いので、当然ながら自己責任での利用となるだろう。また、GooSyncのサーバーがダウンすると同期はできなくなる。2008年のクリスマスイブ~クリスマス当日には実際にGooSyncのサーバーがダウンし、「一体何の嫌がらせか!」と勘ぐったものだが、実際のところ急いで同期させる予定が無いことに気付き、すぐに冷静さを取り戻した。アカウント登録時は英語ページのみだが、サービス自体は日本語のスケジュールの同期にも対応している。利用までの簡単な流れは、GooSyncでアカウントを作成し、利用する機種を選ぶ。N82の中にある「同期」という項目に新規プロファイルを追加し、GooSyncのサーバーアドレスなど必要な項目を設定すれば完了だ。無料アカウントでは同期対象が1カ月後までのスケジュールに限られるが、個人的にはそれほど問題になっていない。

 Googleカレンダーの月表示の画面でとりあえず予定を入力すると、時間指定の無い終日のスケジュールとして登録される。これをGooSyncで同期すると、N82のカレンダー上では黄色いアイコンの「メモ」として登録される。Googleカレンダーで時間を指定して登録すると、N82のカレンダー上でも時間指定のある「予定」として登録される。N82のカレンダーに登録した内容をGoogleカレンダーに反映させる場合も同様だ。ちなみに待受画面上にあるカレンダーエントリー表示エリアでは、「メモ」の内容は当日まで表示されないのに対し、「予定」は数週間以内で直近の内容が表示される。このため、恥ずかしいタイトルのコミックやゲームを時間指定の「予定」で登録すると1週間以上前から待受画面上に晒されることになるので注意が必要だ。
 
 Nokia N82を手にしてすぐに気が付いたのは、USB充電に関してだ。端末の左側面にはマイクロUSB端子と充電用端子がそれぞれ備わっているが、パッケージ付属のUSBケーブルをパソコンに接続し、もう一方をこのマイクロUSB端子に接続しても、端末の充電はできないのだ。HTC製のスマートフォンなどでは端末の充電もUSB端子に統一されているため、私が勘違いしていただけなのだが......。

n82101.jpg オフィスで働く社会人なら、携帯はオフィスと自宅の両方で充電できる環境を整えたいもの。前回お伝えしたNokia storeの訪問は、こうしたグッズもついでに買おうとたくらんだものだったのだ。そこで、しばらくはノキアグッズを扱う見込みの、赤坂見附にある「Nokia @O-parts lifestyle shop」でUSB充電ケーブルを購入した。

 「Nokia Charger via USB port CA-100」という名のこの製品は、パソコンのUSBポートを使ってノキア端末を充電できるというもので、端末側には充電端子で接続する。ケーブルは18cmとかなり短いので、ノートパソコン、あるいはデスクトップパソコンの前面USB端子で利用し、端末やノートパソコンと一緒に持ち運ぶのがいいだろう。2709円という価格は迷うところだが、USB端子のカバーがケーブルをまとめるパーツになっていたりと、何気ないグッズながら小粋なアイデアが光る一品だ。

n82000.jpg セカンドシーズンはソフトバンクモバイルの「Nokia N82」に決めた。ノキアマニアの皆様、どうぞよろしく。まさにハローノキア。日本から撤退しちゃいますけど。

 しかしながら、撤退するノキアを追いかける前に、私にはやらなければいけないことが残っている。Sportio(+自転車)で夢見たアグレッシブなボディが実現されたのか? というところだ。まず数値で見ると、前回公表時は体重が61kg前後、体脂肪率が16%前後とお伝えした。12月7日に計測したところ、体重は61.05kg、体脂肪率は18.2%となっていた。

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 ......笑い飛ばそうにも判断に困る結果なのだが、とりあえず体重は維持され、体脂肪率は増加している。これもある意味では肉体改造なのだが、実際に人と会うと以前より太ったと指摘されることも増えており、スポーツの結果とは真逆の方向性であることからも、いろいろひっくるめると「私は太った」という結論に至っていいのではないかと考えている。ここでKDDIと東芝の名誉のために書いておくが、Sportioやauのサービスに問題があるのではなく、サボりまくった私が悪いのである。ごめんなさい。

n82003.jpg さて、ノキア日本国内最終モデル「Nokia N82」だが、Sportioを手にしながらも太ってしまったお詫びをかねて、足(と地下鉄)で情報を稼いでみた。というのも、ノキア日本撤退のニュースを伝えるかたわら、実店舗の「ノキアストア」はどうなるのだろう? と疑問に思ったからだ。

 結果からお伝えすると、「Nokia store」として展開している八重洲と成田空港の計3店舗は、いずれも閉店する方向で話が進められているようだ。成田空港の2店舗は2008年中に閉店する可能性が高いようで、八重洲の店舗も閉店の方向で調整を進めているという。ちなみにどちらもノキア・ジャパン直営ではなく、八重洲と成田で違う代理店が経営している。


n82002.jpg 南青山から赤坂見附に移転した「Nokia @O-parts lifestyle shop」は、店員によれば閉店する予定はないとのことだった。これは、店舗自体はO-partsというデザインインテリアを扱うショップだからで、今後もノキア製品は可能な限り扱っていきたいという。ノキア・ジャパンからの供給体制は不明とのことだったが、取り扱い製品の在庫はまだ多めにあるようで、しばらくは販売が継続される見込みだ。

 周辺機器の購入はオンラインショッピングで済んでしまう場合も多いだろうが、実物を見たくなったら、ひとまずは「Nokia @O-parts lifestyle shop」に行くといいだろう。