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hksim.jpg 香港で開催されている「Mobile Asia Congress 2009」の取材で、またもや国際ローミングを使うことになった。以前も書いたように、SH-06A NERVは3G/GSMに対応しており、現地に降り立って電源を入れれば、何の設定も必要なく電波をキャッチしてローミングが始まる。ただ、国際ローミングは正直なところ、少々料金が高く、使いまくるわけにはいかない。いつもの番号がそのままのため、仕事の電話を逃さず受けられるというメリットはあるものの、やはり発信は少々躊躇してしまう。

 特に、滞在国の友達と合流したり、友達と一緒に旅行し、自由行動でばらばらになりケータイで連絡を取り合うといった場合、頻繁に電話をすることになる。帰国後の請求に驚くことも十分ありえる話だ。例えば、香港では、「3」というキャリア(ドコモも出資している)に接続したが、1分辺りの通話料は75円。着信でも145円かかる。日本の電話(現地で国際ローミング中の日本のケータイを含む)への発信は175円と、さらに割高だ。

 そこでオススメしたいのが、現地のプリペイドSIMと国際ローミングの2回線持ち。発信などを極力現地のSIMで行うようにすれば、料金の節約になる。例えば、私は前回香港を旅行した際に、「CSL」というキャリアのプリペイドSIMを購入した。今回の取材でも、同じものを利用したが、通話料は1分辺りわずか0.1香港ドル。1日50香港ドル(5日なら178香港ドル)で、パケット通信も定額になる。日本以上に密集しているセブンイレブンで、簡単にチャージできるのも魅力だ。国ごとの通信事情によって、この辺りの価格などは異なるが、語学力に自信があれば、プリペイドSIMの購入にぜひチャレンジしてみてほしい。

 ただ、日本のケータイのほとんどに、SIMロックがかかっており、現地のSIMカードを挿すことができない。かといって、わざわざそれだけのために海外で端末を購入するほどでも……という人が大半だろう。

 この冬には、そんな人にもピッタリスマートフォンが登場する。ウィルコムの「HYBRID W-ZERO3」だ。詳しくは発表を報じた記事に譲るが、ウィルコムではW-SIMのGSM版発売を予定している。国内ではつなげないが、当然SIMロックがかかっておらず、海外で安価に通信できる。また、この機種はデータ通信にHSUPAを採用しているが、こちらのSIMカードスロットにもロックがかかっていない。

 例えば、海外で音声にいつものキャリアのSIMを、データ通信に現地のプリペイドSIMを挿しておけば、普段使う番号で発着信できる上に、データ通信は現地料金で格安だ。逆に通話料を抑えたければGSMの方に海外のプリペイドSIMを挿すという手もある。国内ではSIMフリーのメリットはほとんどないが、日本を一歩出れば、えられる恩恵は非常に大きい。

 大前提だが、独自に練られたUIや、Windows Liveをウィルコムならではにアレンジするという試みも面白い。各社の冬春モデルの情報が出揃ったが、個人的にはこの機種が、正式発表されたスマートフォンの中では一番魅力的だと感じている。最近では、日本の一般的な高機能ケータイとスマートフォンの両方を常に持ち歩くようにしているが、後者をiPhone 3GSからHYBRID W-ZERO3に変えてみるかもしれない。もちろん、料金次第だが、ウィルコムならではの大胆な施策に期待している。

isn.jpg ドコモは、夏モデルの一部からiモードブラウザを刷新。「SH-06A」がベースの「SH-06A NERV」にも、この新ブラウザが搭載されている。 インターフェイスの見直しや、読み込み容量の拡大などがあり、使い勝手は大幅に変わった。最初は少々戸惑ったが、やはりこういうものは慣れが肝心。購入から約3カ月経ったが、今では、普通に使いこなせている。そこで、今回はiモードの新ブラウザで個人的によく利用する機能を紹介していきたい。

 なかでもありがたいのは、1ページの読み込みサイズが500KBになったこと。例えば、先日ケータイ版をオープンしたTwitterには、パソコン用サイトへのリンクが張られた“つぶやき”も多いが、クライアントなどを使わなければ、直接そのページにつながってしまう。これは、「2ちゃんねる」などのサイトでも同様だ。iモードブラウザとはいえブラウザには違いなく、アクセス自体はできるが、今までの機種だと、見たかった画像が半分ぐらい表示されたところで「容量オーバー」という、なんともガッカリな結果になることがしばしばあった。

 そんなときはフルブラウザに切り替えるという手もあるが、やはり手順が増えるのは少々面倒。一方の新ブラウザなら、最大500KBまで読み込めるため、大抵のサイトは表示可能だ。もちろんレイアウトは大幅に崩れるが、文章と画像がしっかり読めるので、肝心な要旨はつかめる。また、サイトの容量が500KBを超えると、フルブラウザに切り替えるかどうかを確認するアラートが表示されるが、これもわざわざメニューを出して選択するより、シームレスで分かりやすい。

 「文字の範囲選択」も、ひそかに活用している機能の1つ。選択後に「コピー&ペースト」ができるのはもちろん、SH-06A NERVでは、辞書や検索に直接文字を送ることなども可能だ。先に挙げたTwitterを例に取ると、誰かがつぶやいた英単語を即座に訳したり、検索でつぶやきの背景を調べたりといった用途に使え、コミュニケーションに “深み”が加わる。ここまで見事な連携は、昨今のスマートフォンでもなかなか実現できていないだけに、iモードブラウザの売りとしてぜひ今後もブラッシュアップを続けてほしい。

 もちろん、この機種ならサイトのフォントもマティスの明朝になり、ヱヴァな雰囲気満点。見慣れたページも、ずいぶんと印象が変わるはずだ。新ブラウザと直接の関係はないが、文字が見やすく、なおかつ力強いため、とても気に入っている。

 残念ながら、開始早々、目玉の1つであったJavaScriptに不具合が発覚し、SH-06A NERVも、出荷時からこの機能が封印されていた。10月27日のソフトウェアアップデートでようやく復活することが発表されたのは既報のとおりだが、本稿が掲載される頃にはあれこれ試していることだろう。次回以降の『みんなのケータイ』では、ぜひこの辺りの使い勝手にも触れてみたい。

sh07a_5a.jpg やってきました、このシーズン。え、何のシーズンかって? そりゃもう、食欲の秋、読書の秋、新機種ラッシュの秋……と言いたいところだけど、実は「東京モーターショー」のシーズンだったりする。

 すでに、僚誌「Car Watch」にも数多くの記事が掲載されているように、10月24日から11月4日まで、千葉・幕張メッセでは東京モーターショーが開催されている。今年は海外メーカーなどが出展を見合わせたため、今ひとつ盛り上がりに欠けるなんていう報道もあるけど、国内メーカーはエコカーなどを中心に、さまざまなクルマを出展している。なかにはケータイに絡むネタもあったりして、なかなか面白い。

 たとえば、東京モーターショーのチケット。普通に紙のチケットも販売されているけど、実はケータイが入場券代わりになる「モバイルチケット」も販売されている。しくみはフェリカネットワークスの「ピットモット」を利用したもので、クレジットカード(VISA、マスターカード、JCB、アメリカンエキスプレス)で決済した後、チケット情報がおサイフケータイにダウンロードされる。あとは入場時にリーダーライターにかざすだけ。また、ロータスのブースでは、リーダーライターが設置されていて、ここにおサイフケータイをかざすと、待受画面がダウンロードできるサービスを提供している。

sh07a_5b.jpg もちろん、SH-07AのCCD 1000万画素カメラで撮影するのも楽しみ方のひとつだけど、東京モーターショーのようなイベントは普段の撮影と違い、そこでしか見られないクルマの写真が撮れるというのがポイント。今回なら、トヨタの「FT-86 Concept」、レクサスの「LFA」などが撮れるわけだ。プレスデーもかなり注目が高く、プロのデジタルカメラに混じって、関係者の個人用とおぼしきカメラ付きケータイが大活躍でした。参考までに、SH-07Aで撮影した写真をいくつか掲載しておきますので、興味のある人はどうぞ。

 待受画面と言えば、最近、知人から「きせかえツールで変更しても設定メニューで設定しても待受画面が変わらないんです」という質問を受けた。これって、最近のFOMA端末で起きやすいトラップ(罠)なんだけど、実は2in1を契約していると、きせかえツールや設定メニューで設定した内容により、2in1のモード別待受画面の設定が優先される。SH-07Aの場合、[MAIN MENU]-[NWサービス]-[2in1設定]-(端末暗証番号入力)-[モード別待受画面設定]で設定できる。ただし、このモード別待受画面設定では、きせかえツールのデータ内に含まれる待受画面や待受Flashを選べるわけではないので、個別に画像やFlashデータを用意する必要がある。気の利いたコンテンツプロバイダーだと、きせかえツールのデータの他に、待受画面用(縦)と待受画面(横)用のデータが提供されているので、それを[モード別待受画面設定]で設定するわけだ。もっとも本来なら、「デュアルモード用」「Bモード用」で、個別にきせかえツールのコンテンツが設定できると便利なんだけどねぇ。

 

※以下、SH-07Aで撮影した写真サンプル(クリックで拡大)

 

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 世界各地に支部を持つNERVだけに(たまに実験に失敗して消滅してしまうが)、「SH-06A NERV」は当然、3GとGSMに両対応。音声通話なら、世界191の国や地域で利用できる。そんなわけで、9月末のシルバーウィークに、この端末を持って香港旅行に出かけた。国際ローミング対応端末ではすでに当たり前のことだが、現地のネットワークに自動でつながり、通話、メール、iモードは普通に使えた。香港は日本同様、HSDPAのネットワークがかなり整備されているため、通信は非常に快適。逆に、気をつけないと、国内感覚でケータイサイトを見すぎて通信料金がかさんでしまう。

 この旅行で大いに役立ったのが、「SH-06A NERV」のカメラ機能だ。ガイドブックに財布にパスポートにと、何かと荷物がかさばる海外旅行だが、この機種であれば、デジカメとケータイを1つにまとめて身軽になれると感じた。以下の写真を見れば分かるように、1000万画素CCDと画像処理エンジン「ProPix」のお陰で、仕上がりはケータイのカメラと思えないほど美しい。

 なお、以下の写真のリンク先はすべて無加工で2736×3648ドット(ISO感度を上げたものは1080×1920)、サイズが2~3MBと大きいため、リンク先の閲覧・ダウンロードにはご注意いただきたい。


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 CCDを採用し、最大でISO12800に対応しているため、暗所にも強い。夜景の撮影はケータイカメラの苦手分野だが、「SH-06A NERV」はほとんど光のない場所でも撮影できる(ただし、感度を上げるとその分ノイズも増える)。そこで、作例代わりに香港の夜景を撮影してみた。下の画像の上段は「ISO感度オート(~3200)」、下段は「ISO感度オート(~12800)」に設定したものだ。

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5.jpg どちらも看板の明かりがクッキリとしており、暗い建物まで精細に映し出しているが、より高感度な下段の方が若干ノイジーだ。光量が多めの夜景なら、そこまで感度を上げなくても十分と言えるだろう。ちなみに、「ISO感度オート(~12800)」を利用する場合は、あからじめサイズを「フルHD」以下にしておく必要がある。本音を言うと、ISO感度の設定に応じて、自動的にサイズを下げてもらえると楽なのだが……。次機種以降で、この辺りのユーザービリティが改善されていることに期待したい。

 ほかにも「長時間露光」に対応していたり、笑顔検出のレベルを設定できたり、選べるシーンの数が多彩だったりと、「SH-06A NERV」のカメラ機能はかゆいところにまで手が届く。最大2MBのファイルを添付できるドコモのメールで、美しい写真を美しいまま送れるのも魅力だ。自分はケータイカメラの撮影設定にはあまり凝らない方だが、ここまで充実していると、色々な組み合わせを試してみたくなる。その意味では、「SH-06A NERV」がちょっとだけライフスタイルを変えてくれたような気がしている。

 ここ数年、端末の販売コストを下げるため、NTTドコモではほとんどの製品で、卓上ホルダが標準セットに含まれていない。正確な起源はわからないけど、ボクの記憶では今から約5年ほど前、NTTドコモがムーバの506iシリーズで、通常の標準セットとは別に、ACアダプタと卓上ホルダを含まないパッケージを販売したのが始まりで、その後、FOMAでは端末と電池パックのみが販売されるようになっている。ソフトバンクも旧ボーダフォン時代に追随し、ついにauも今年から卓上ホルダを基本的に付属品から外している。コスト削減を考えると、仕方がない部分もあるかもしれないけど、長く使うにはキャップの開閉が少ないから、卓上ホルダがあった方がいいはずだし、防水モデルなのに、卓上ホルダが別売だったり、そもそも設定されていない製品があるのは、ちょっといかがなものかと……。

sh07a_4a.jpg そんなご時世にありながら、SH-07Aは何とも豪勢な『ステレオスピーカー付き卓上ホルダ』が付属する。直径約14cmというサイズは、机の上でもしっかりとした存在感があり、付属品というより、明らかに助演男優賞(女優賞)級の存在。ワンセグの音もしっかりと聞けるし、お気に入りの映像を再生すれば、ちょっとしたデスクサイドTVのような感じで楽しめる。着信音もオーディオ機器で鳴っているのかと勘違いしてしまいそうなくらい、しっかりと鳴り響く。もっともボクの場合、常にマナーモードにしているので、バイブレーターでブィー、ブィーと振動するばかりなんだけど。せっかくだから、卓上ホルダに載せたときは、マナーモードが自動的に外れるような設定ができてもいいような気がするんだけどなぁ。

 このSH-07Aの卓上ホルダは、カタログや本誌の記事などを見てもわかるように、シャープのAQUOSブルーレイとUSBケーブルで接続して、録画した番組を転送するときに使う。もちろん、データ通信用USBケーブルで直接、SH-07Aの外部接続端子と接続することもできるが、卓上ホルダなら、セットするだけで自動転送することが可能だ。ちなみに、SH-07A発表時にはAQUOSブルーレイの対応機種として、「BD-HDW40/HDW35/HDW32」が挙げられていたけど、9月24日に発表された「BD-HDW50/HDW45/HDW43」も対応が明らかになっている。

sh07a_4b.jpg でも、ボクのように、仕事部屋で作業をする人にとっては、卓上ホルダは居間のテレビの近くに置いておくのではなく、やはり、仕事をする机の上に置いておくのが基本。しかもSH-07Aの卓上ホルダは、最近のケータイでは数少ないクレイドル機能が実現されており、卓上ホルダとパソコン(Windows Vista/XP/2000 Professional)をUSBケーブルで接続すれば、卓上ホルダにSH-07Aをセットするだけで、「ドコモケータイdatalink」で端末に保存されているデータをバックアップしたり、電話帳を編集したりできる。同期操作は手動になるけど、Outlookにも対応しているので、Outlookに保存されているスケジュールをSH-07Aに転送して、使うことも可能だ。もっともスケジュールについては、クレイドル機能を利用しなくてもGoogleカレンダーと同期できるiアプリを作ってくれた方が便利なんだけど、これはメーカーというより、NTTドコモの判断を待つしかないのかもしれない。
1.jpg SH-06A NERV(やSH-06A)には、テンキーの下に「MAPボタン」が用意されている。デフォルトでは、このボタンを押すと「地図アプリ」が起動する。長押しではGPSでの位置情報測位が始まる仕様だ。地図をサッと確認でき非常に便利な機能だが、実はこのボタンに割り当てるアプリは、変更できる。

 設定は、メニューの「LifeKit」にある「地図・GPS」から行う。この中にある「地図設定」から「地図選択」を選ぶと、iアプリの一覧が表示され、好みのものをMAPボタンに割り当てることが可能となる。ただし、全ての地図系アプリが対応しているわけではない。プリインストールされている「モバイルGoogleマップ」は、地図設定に非対応だ。iアプリ一覧画面で「iモードで探す」を選ぶと対応アプリを提供する公式サイトが表示されるので、地図アプリ以外を利用する際はぜひ試してみてほしい。

 ちなみに、最新版のモバイルGoogleマップなら、ほかのアプリと同様に地図設定を行える。ダウンロードは、「 http://m.google.co.jp/gmm 」から。先にプリインストール版を削除しないとエラーが出てしまうので、手順は間違えないようにしたい。最新版のモバイルGoogleマップはタッチ操作にも対応しており、SH-06A NERV(SH-06A)をビューアポジションにしたままで快適に操作できる。UIの文字も大きくなっており、使いやすいのでオススメだ。

2.jpg 今回はどちらかと言えばSH-06A全般の内容になってしまったので、最後にNERVケータイならではの話をしておきたい。9月4日と11日に、特設サイトが更新され、ついに新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」のデータの配信が始まった。2回の更新で加わったのは、待受画面とデコメ絵文字だ。特にデコメ絵文字は気合いが入っており、見ごたえがある。早速ヱヴァファンの知り合いに送ってみたところ、反応は上々だった。きせかえツールはまだ配信されていないが、絵文字の完成度が高かっただけに期待ができそうだ。

 なお、公式にはアナウンスされていないが、特設サイトのデータは、どうやら毎週金曜日にアップデートされているようだ。メールやiコンシェルなどで更新をリマインドしてくれるとありがたいが、現状では手動でサイトを確認しなければならない。NERVケータイのユーザーは、忘れず毎週金曜にサイトをチェックしよう。

 最近、ケータイは機能的に成熟し、機種ごとに差がなくなってきたなんていう声を耳にする。確かに、ワンセグやカメラも標準機能になってきたし、メニュー画面に並ぶ項目も少しずつ整理され、一見、メーカー間の差がなくなったような印象すら受ける。

sh07a_3a.jpg でも、それはあくまでもぱっと見の印象の話。実際に使ってみると、メーカーごとにオリジナル機能を搭載しているし、ユーザーインターフェイスも微妙に違う。ひと昔前、ケータイ談義で「オレ、ずーっと○○だから、このメーカーしか使えないんだよね」なんて話をする人もいたけど、やっぱり、今でもメーカーごとのクセというか、操作の勘どころはしっかりと受け継がれている。たとえば、メールの新着確認。NTTドコモの端末の場合、NEC製端末やパナソニック製端末は[メール]キーの長押しだけど、SH-07Aをはじめ、シャープ製端末は[メール]キーのダブルクリックで、長押しは新規作成に割り当てられていたりする。

 こうしたショートカットキーの類は、覚えておくと、操作の快適性がグッと変わってくる。SH-07Aの場合、キーにもプリントされているけど、[7]キーの長押しで音声/伝言メモ、[6]キーの長押しでBluetoothのON/OFFあたりは意外に便利。「最近、ちょっと小さい字がなぁ……」というオーバー40の人(自分自身?)は、[5]キーの長押しで文字サイズを大きくするといいかも。[決定]ボタンの長押しで、ロックセレクションを起動し、ICカードロックやまとめてロックが設定できるのもぜひ活用したいところ。

 [1]、[2]、[3]キーの長押しについては、ユーザー自身がカスタマイズ可能で、方向キーの下を押したときに表示されるショートカットメニューで設定や確認ができる。このショートカットメニューには、自分がよく使う機能を登録しておくことができて、ボクは「セルフモード」「Bookmark」などを登録してある。

sh07a_3b.jpg セルフモードは言うまでもなく、収録中などに電話が鳴ると困るので、頻繁にON/OFFを使うからだけど、Bookmarkは夏モデルからiモード周りの仕様が変わったため。今年の春モデルまでのiモード端末では[iモード]ボタンを押すと、端末内のiモードメニューが表示され、Bookmarkやiチャネル、フルブラウザなどの機能を個別に呼び出すことができた。ところが、夏モデルからは[iモード]ボタンを押すと、いきなり、iモードに接続され、「iMENU」が表示されてしまう。これはこれで便利なんだけど、Bookmarkからiモードサイトをよく利用していたボクとしては、ちょっと使いにくいこともあるので、ショートカットメニューにBookmarkを登録したというわけ。

 ちなみに、[iモード]ボタンを押して、すぐに「iMENU」が表示されるという仕様は、従来通りのiモードメニューが表示されるように設定を変更することも可能。夏モデルでは各機種とも共通で、[設定]-[iモード]-[iモード設定]-[共通設定]-[iモードボタン設定]で設定できる。

htouchc.jpg 搭乗者が神経接続してヱヴァンゲリヲンを操作するというのは、同作品の基本的な設定だが、残念ながらさすがのNERVケータイに、そこまでの機能は搭載されていない。ただ、光TOUCH CRUISERを使いこせば、なんとなく端末と自分がシンクロしている感覚を味わえるので(笑)、ぜひ操作に慣れてみてほしい。きせかえツールでは本来変えられないポインタまでNERV風になっているのも、好印象だ。

 以前使っていたSH906iは、内蔵メニューやブラウザしか光TOUCH CRUISERに対応していなかったが、SH-01A以降の端末ではiアプリも対象になった。例えば、内蔵の「地図アプリ」だと、地図のスクロールは決定キーの上をなぞるだけだ。一般iアプリの「jigブラウザ9」も、光TOUCH CRUISERを利用可能で、PCのタッチパッドのように素早くブラウジングできた。緻密な操作を要求されるゲームなどはほとんどが非対応だが、実用系アプリにはこのデバイスが向いている気がする。

 一方、個人的には新しくなったiモードブラウザとの相性がイマイチだと感じている。原因は、新ブラウザ共通の新機能であるポインタだ。当然、このポインタは光TOUCH CRUISERで動かせるが、SH906iのように通常のカーソル操作との併用ができなくなっている。以前はカーソルキーを押すとポインタが消え、通常時と同じようにリンクを順に選択していけたため、ページを一気に飛ばしたいときだけ光TOUCH CRUISERを使えばよかったのだが、現行の仕様は二者択一。カーソルキーでの縦横移動をしたい場合は、ポインタをオフにしなければならない。

 また、ポインタを表示していると、非対応のFlash Liteを使ったサイトがまったく使えなくなる。ポインタでのクリックが完全に効かなくなり、リンクを選択できないからだ(SH-06A NERVに限らず、テストした新ブラウザ搭載端末すべてに同じ現象が起こった)。iメニューのトップページですら、標準のものは光TOUCH CRUISERに対応していない。iモードの共通仕様で仕方のない部分はあるが、可能であればSH906iのような方式に戻してほしいところだ。ちなみに、iメニューに関しては、タッチパネル用のものならポインタで操作できる。デフォルトのiメニューより情報量は少ないが、光TOUCH CRUISERを活用するなら、こちらに設定しておいた方がよさそうだ。

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 カメラやワンセグなど、ここ数年でケータイに標準的に搭載されてきた機能はいろいろあるけど、なかでも「ようやく来たか」って感じなのが『Bluetooth』。もう何年も「すぐに普及する」「来年は一気に拡大する」「今年こそは......」なんて書いてきた気がする(笑)。NTTドコモのラインアップで振り返ってみると、当初はパナソニック製端末が積極的に対応してたけど、昨年夏に発売されたSH906iあたりから少しずつ搭載端末が増え、今夏のモデルでは18機種中12機種が対応という充実ぶり。

 じゃあ、Bluetoothを何に使うのかというと、個人的に頻繁に利用してきたのはカーナビのデータ通信。以前、N-01Aのエントリーでも紹介したけど、カーナビとケータイを接続し、渋滞情報や天気予報、プローブ交通情報などを送受信しようという使い方だ。「N-01A」はDUN(Dial-up Networking)プロファイルに対応していなかったけど、その後、機種変更した「N-06A」は対応していたし、現在の「SH-07A」も対応しているので、よく利用している。もっともボクの場合、仕事柄、複数の端末を持ち歩いているので、他の機種を接続に利用することも多いんだけどね。

 ケータイのBluetoothでもうひとつ大切なのがヘッドセットなどを利用した通話機能。クルマの中で待受をするときも便利だけど、意外に仕事部屋で作業をするときも使うことが多い。というのもBluetoothヘッドセットやイヤホンマイクでの通話なら、両手が空くから、キーボードやマウスも操作できるし、書類を書くなどの手作業もできる。おまけにケータイは卓上ホルダに置いておけば、電池切れの心配もない。もっともBluetoothヘッドセット側の電池残量は注意しなきゃいけないけど。

 ただ、Bluetoothヘッドセットでの通話って、ちょっと戸惑うことが多い。というのも機種ごとに使い勝手が違ったり、画面上のガイダンスが不十分だったりするからだ。たとえば、Bluetoothヘッドセットで通話したいのに、本体とBluetoothの音声の切り替え操作が煩雑だったり、画面上にガイダンスがまったく表示されない機種も多い。

 SH-07Aの場合、[決定]ボタンの長押しで、通話時の音声を本体とBluetoothで切り替えることができる。発信直後に操作できるので、呼び出し中からBluetoothを使うことも可能。正しく切り替えられると、画面にはスピーカー(ラッパ?)付きのBluetoothアイコンが表示される。ちなみに、他のNTTドコモの端末の多くは[開始]キーの長押し、auのKCP+採用端末の場合は[EZ]ボタンの短押しで切り替えられるんだけど、相手が応答して、通話が始まらないと切り替えられない機種もあるので、要注意だ。

 NTTドコモのシャープ製端末のBluetoothと言えば、忘れちゃいけないのがキーボード。SH906iが発売されたとき、アイ・オー・データ機器の「CPKB/BT」が話題になったけど、もちろん、SH-07Aでも使うことができる。そんなに利用頻度は高くないけど、iモードメールで長めの文章を入力したいときには役立っている。

画像1.jpg 待ちに待った「SH-06A NERV」を、ついに入手した。色々な事前情報どおり、細部までこだわったコラボレーションモデルで、満足度は非常に高い。驚いたのは、電池切れの警告画面までヱヴァ風になっていたこと。事前に、きせかえツールで変更できない部分にまで手を入れたというお話を伺っていたが、まさかここまで変えてくるとは......。普通に使っているとなかなかお目にかかれない画面まで変えてしまうあたりに、並々ならぬこだわりを感じた。これまで数々のケータイを触ってきたが、"電池切れが待ち遠しい"のは初めてかもしれない(笑)。

画像2.jpg ちなみに、これから機種変更する人のために、注意点を1つ挙げておきたい。この端末には、ウェルカムメールがプリセットされている。ID認証を済ませたあとに、NERVからの確認事項が表示されるという演出のデコメアニメだが、ここから実際に特設サイトへアクセスできる。ところが、前に使っていた端末からメールを移行すると、フォルダ内が上書きされるため、このウェルカムメールも消えてしまう。そこで、機種変更前の端末に、あらかじめ赤外線などでウェルカムメールを移してからデータをコピーするようにしたい。また、万が一メールを消してしまった場合は、シャープのサイトから改めてダウンロードできる。とりあえず移行だけ済ませて、メールはサイトからダウンロードするという手順でもよい。

 この特設サイトに、7月31日からコンテンツがアップされ始めた。今回は待受け画面と着ボイスだけだったが、きせかえツールやiアバターなどの追加も予定されている。「破」の新キャラクター"マリ"も、まだラインナップに加わっていない。個人的には官給品的なコンテンツを配信するのもアリだと思う。配信終了のタイミングは明記されていないが、特別な端末で値段が値段なだけに、長く使い続けたいユーザーは多いはず。今後の展開にも期待したい。