ケータイ Watch
みんなのケータイ

ソニー・エリクソンの最近のブログ記事

 本誌のニュース記事でレポートをお届けしたが、10月19日にauの新商品発表会が開催され、秋以降に登場する端末が一斉に発表された。デザイン的に「G9」を選んで使用している筆者だが、会場で気になった端末を紹介したい。なお、今回のauのラインナップは、総合監修にau design projectでも活躍した小牟田啓博氏を迎えている。

ca003_01.jpg 今回発表された新端末13機種のうち、筆者がデザイン的に気になった端末のひとつは、カシオ計算機の「EXILIMケータイ CA003」だ。機能面で注目される端末だが、デザイン面でもEXILIMケータイの基本デザインを踏襲しながら完成度を高めた印象。レンズ側ボディはバッテリーカバーの継ぎ目を無くし、シンメトリーデザインを追求するなど、地味ながらも大きな努力が払われている。写真では分かりにくいが、表面処理や塗装もフラッグシップモデルにふさわしい仕上がりで、独特な形状で金属調仕上げのテンキーや、ひとクセあるディスプレイパネルの背面側など、手に取って初めて分かる繊細なディテールが多く盛り込まれている。筆者お気に入りの本体カラーは、流行色でもあるターコイズグリーン。このカラーのみ2色構成でテンキー側がゴールド。男女を問わないイメージで上品さを併せ持っているのが特徴だ。

sa001_000.jpg もうひとつは「SA001」だろうか。こちらも、久々のSAブランドで超薄型のスライドということで注目されるが、デザイン面でも完成度が高いと感じた。方向キーとして搭載した「ジョグキー」については、担当者は「指の移動が少なくて済む」と利便性を挙げていたが、閉じた状態で丸ボタンが6つ、等間隔に配置されるデザインはスッキリとしてキレイだ。方向キー部分とテンキー部分は同色でつながるデザインに仕上げられており、開いた状態でもデザイン的な統一感はそのまま。お気に入りの本体カラーは「イノセントブルー」で、柔らかな水色と白のさわやかな組み合わせが印象的だ。

 20日からは原宿のKDDIデザイニングスタジオで、新端末の一般向けの展示が開始されている。筆者は仕事柄(?)、発表会場で各端末をじっくりと触れなかったので、Kスタを訪れて再度チェックしたいと思っている。
 「iida」の取り組みでは、G9をはじめとする端末ラインナップやユニークなACアダプターなどの周辺機器に注目が集まるが、デジタルコンテンツについても当初から継続的に展開されている。

iidac01.jpg iidaローンチ時には、ユーザーの音声をコンテンツにミックスして着うたでダウンロードできる「iida Calling」が提供されたが、先日開催されたiida新モデル発表会では、新たに「iida Calling2」が発表された。「iida Calling2」は、16文字以内の文字を入力すると、楽曲の歌詞として読み上げられるというもの。楽曲は中田ヤスタカによるもので、「PLY」のテレビCMでも採用されている「Hello」だ。声の種類は男女のどちらかを選べる。関係者によれば、当初提供した「iida Calling」では「声を吹き込むのが恥ずかしい」という声が少なからずあったそうで、今回はテキストで手軽に入力するだけとなっている。

 できあがった楽曲は着うたとしてダウンロードでき、ブログパーツでの表示やメールでほかのユーザーへの案内も可能。他キャリアを含めて無料で利用できる。入力した文章を2回読み上げる20秒弱の長さなので、メールなどの着信音に使いやすいのではないだろうか。サイトのマイページでは最新の5曲まで保存できるので、納得いくまで作成を繰り返すことが可能だ。

 また、iidaのコンテンツとして新しく提供されているのが「Degital Contents Gallery」。これは、国内外のデザイナー、写真家といった話題のクリエイターのオリジナル作品を待受Flashで配信するというもの。いくつかの作品は「iida」のロゴが入っているが、いずれも他キャリアの携帯電話を含めて無料で利用できる。

 筆者のG9はモノトーンで配色はシンプルなイメージなので、待受画面をキャンバスととらえるなら派手にしようと思い、ペンキが絶えず流れ落ちるEnlightenmentの待受Flashをダウンロードしてみた。パソコン向けWebサイトでは、サンプル表示ページでiida携帯電話の外観・ボディカラーを変更でき、待受Flashを表示した際の見た目をシミュレーションできるのもうれしい。

iidac02.jpg

 KDDIデザイニングスタジオ(Kスタ)は、オープン時の取材で訪れて以来、発表会などで度々訪れている。最上階のカフェもパーティなどで利用したことがあり、筆者でなくても業界関係者にはそれなりになじみのある場所だったりする。

 一方、若者が多い原宿の一等地という立地からか、筆者的にプライベートで訪れることがあまり多いとは言えないのが残念なところ。そこで今回は、休日の時間を利用して、G9など現行ラインナップがどのように紹介されているのかを、ひとりのユーザーとして見に行ってきた。

kds01.jpg Kスタでは時期により施設内の展示がさまざまに変えられており、特に1階の展示はいつも力が入っている印象だ。現在は「5min.WALK」キャンペーンの最中ということもあり、訪れた時はウォーキングマシーンでスポーツサービスを体験できるようになっており、館内のフロアをつなぐらせん状の通路では「渋谷まで歩けば21kcal」といった案内も。1階の展示は、大きな発表会が行われると直後から大々的にモックなどが展示される場合も多く、auの最新モデルをいち早くチェックできる隠れた(?)名所になっている。

 詳しくはKスタWebサイトのフロア案内に譲るが、2階は現行モデルが展示され、店頭では見かけることが少ない「E05SH」や「E30HT」など法人中心のモデルにも触れられる。特に「E05SH」は手にした時の剛性感に驚かされる。嵐メンバーの直筆サインが入った巨大な「SOLAR PHONE SH002」も展示されている。

 G9はiidaブランドで展開されていることもあり、iida専用コーナーが設けられmisoraやG9が展示されている。手触りに注力したmisoraは、手にしないとなかなか魅力は実感できにくい。Art Editionsの草間彌生モデルも、実物をチェックできる数少ない場所ではないだろうか。

kds02.jpg Kスタのオープン当初と大きく異なるのは、LISMOグッズを販売するフロアがある点。LISMO関連グッズはサービスイン当初こそラインナップされていなかったものの、今ではさまざまな種類が用意され、4階「LISMO FOREST」で購入できる。筆者が訪れた時はグッズ購入者にハンドタオルをプレゼントするキャンペーンも実施していた。

 Kスタでは、常設展示だけでなく、タレントが登場するステージなど、ユーザー向けのイベントが豊富に用意されているので、auユーザーでなくても一度イベントスケジュールをチェックして、足を運んでみると面白いのではないだろうか。

 なお、9日に発表されたばかりのiida新モデルと周辺機器も、本日10日からKスタで展示される。新端末「PLY」「PRISMOID」や、ユニークな周辺機器が気になるユーザーは要チェックだろう。
 先日とあるアニメを見ていたところ、「G9」(と思われる端末)が主人公が使う携帯電話として登場していた。しかも、よく見れば分かるというレベルではなく、画面にこれでもかといわんばかりにデカデカと描写されていた。さらには、絵ですらなく写真だった。

 映画・ドラマは言うまでもなく、アニメーションにおいても携帯電話は日常生活の描写に欠かせないアイテムとして登場する。これまでは、モチーフとなった端末のデザインを残しつつ、実在しない端末として描かれる傾向が多かったが、最近は明確に特定機種のデザインをトレースしたような、元ネタの携帯電話がはっきり分かる描写が増えてきた印象だ。ハリウッド映画ほど大規模になると、登場するグッズもメーカーのプロモーション活動の一環となるが、今のところ国内のアニメーションでは、登場する携帯電話は制作者の好みで選ばれているようだ。

 そんな中、画面に大写しでG9(と思われる端末)が登場したのは、アニメ「化物語」(ばけものがたり)。これは、西尾維新の伝奇小説を原作とするテレビアニメで、現在放送中。詳しい内容についてはここでは割愛するが、新房昭之監督の斬新な演出が、作品のミステリーテイストと合わさって強烈な個性を醸し出している。その作中の主人公が持つ携帯電話がG9(と思われる端末)で、さらにはヒロインも、au design projectの「MEDIA SKIN」(と思われる端末)を使用している。端末の画面の中こそ、オリジナルの真っ赤なデザインとなっているが(下の写真は作中登場時のイメージ)、端末を持つ手を含め、写真をそのままアニメーションの中に取り込むなど、前述したようにユニークな演出が印象的だ。一方、現時点では携帯電話がストーリーのカギを握るようなことはなく、アイテムとして登場しているだけなのは、少々残念な点でもある。

anmg9.jpg
 このほか携帯電話とアニメという観点では、CDチャートをにぎわせて人気ぶりが話題になったアニメ「けいおん!」が挙げられるだろうか。登場するキャラクターが使用していたギターやヘッドホンなど関連製品がファンの間で話題となり、携帯電話も作中に登場した「D902i」が中古市場で人気となるなど、作品やキャラクターの人気ぶりが周辺の業界にも及んだ。

 劇場用アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」ではドコモとのコラボレーションで「SH-06A NERV」が登場した。作中では日常使いのアイテムとしてさりげなく登場するが、製品は大々的にアピールされ、予約で完売するなど人気を博した。

 11月には続編として劇場版の公開も控えているアニメ「東のエデン」では、携帯電話そのものがストーリーのカギを握る存在として登場した。近未来的なデザインの端末「ノブレス携帯」は架空のモデルだが、NECが端末デザインで協力している。東のエデンは、AR(拡張現実)と携帯電話の組み合わせ、その可能性を強く示唆している点も印象的で、アニメ「電脳コイル」で描かれたARの世界を携帯電話寄りに落とし込んだ世界観ともいえる。どちらも、携帯電話の熱心なユーザーには要注目のタイトルといえるだろう。

 auでは特に顕著だが、携帯電話のソフトウェアが「KCP」「KCP+」とプラットフォームとして整備されてきたことで、各機種ごとの操作性は多くの部分で共通化されている。どの機種を選んでも操作方法で迷うことが少なくなったのはメリットと感じているが、少なくとも中身については没個性化も進んでしまった、というのがもう一つの側面ではないだろうか。

myst.jpg さて、G9やS001などには、フォトビューアーやスライドショー機能、ブログアップ機能などが独自機能として搭載されているが、「MyStory」という少しユニークなライフログ・アプリも搭載されている。これは簡単に説明すると、最近メールや電話をした友人・知人を、自分を中心とした図の中に配置するというもの。頻繁に連絡をとる人ほど近くに表示され、それぞれのメールや通話履歴の推移も見られる。また、EZweb、アラーム、カメラなどの利用回数も表示され、頻繁に使っている機能が分かるようになっている。

 この「MyStory」アプリがもどかしいのは、毎日立ち上げて眺めても、変化に乏しいところだろうか。1日に利用する内容が反映されても、全体が置き換わるほどの変化は起こらないからだ。したがってこのアプリをもっとも楽しめるのは、逆説的だがこのアプリの存在を忘れた頃、ということになる。筆者は購入直後にチェックはしていたものの、しばらく存在を忘れていた。そして、久しぶりに起動してみたところ、本誌でもおなじみ、人生の大先輩でもある某氏にかわいらしい女の子のアイコンが付けられていて面食らったのだが(最初はランダムにアイコンが付く)、よく連絡をとっている友人との履歴やメール件数の推移などがグラフで表示され、普段はあまり意識しない、可視化された情報にちょっと感心してしまった。

 一方で、このアプリで注目すべきなのは、図の外周に位置している人たちではないだろうか。「3週間前にメール送信」「2カ月前に通話発信」などと表示されるのを見て、「もうそんなに連絡していなかったのか」「このあいだ久しぶりに連絡がきたと思ったけど、もう2カ月前のことか」などと、疎遠になっている人たちをしっかりと確認できるのだ(ただし、一度も連絡をしていない人は表示されない)。忙しい生活の中でも「久しぶりに連絡してみようか」と、コミュニケーションの本質や楽しさに立ち返ることができる、地味に心温まるアプリなのである。
 あらかじめ書いておくと、タイトルにある「素朴な疑問」とは、もしかしたら誰も気が付かない、もしくは気が付いても気にもとめない疑問かもしれない。

 それに気が付いたのは早く、G9購入日の帰宅後だった。間接照明オンリーで"アーバンライフ"と揶揄を込めて称される筆者の部屋だが、実際のところはおびただしいまでの荷物などが文字通り山積しており、あえて照明を控えめにし、見たくないところは暗くするという視線誘導まがいの手法が実践されているだけなのである(現実逃避ともいう)。

 そんな常日頃から薄暗い筆者の部屋においては、手元の明かりをパソコンモニターのバックライトに頼ることもしばしば。G9を購入した日も、帰宅していつものようにパソコンモニターの前にG9を置いた。すると、ディスプレイ表面が怪しく赤紫に反射しているではないか! そしてそれを筆者はカッコイイと思ってしまった。スポーツ用のサングラスから戦闘機のキャノピー(操縦席の窓)まで、「色つきの反射」はいつも男心をくすぐるものだが、小粋なアイデアが光るG9のボディデザインに関心していた筆者は、なにか特別な効果を狙ったコーティングを施した結果にちがいない! と半ば強引に思い込んでいた。

 その後、赤紫に反射するのは、表面の透明なパネル全体の特性であること、手持ちの携帯の中で赤紫に反射するのはG9だけ、本体を斜めにしたときに起こる、そして、パソコンのディスプレイの光でのみ起こる現象らしい、ということが分かった。太陽や電球、蛍光灯では普通に反射するだけで、色が変わらないのである。

g90001.jpg
 そうこうしているうちに、筆者は取材でiida第2弾「misora」の製品説明会に出席することになった。会場にはKDDI側のG9担当者もいたので、ここぞとばかりに前述の疑問をぶつけてみたところ、これが見事に玉砕した。「知りませんでした」「本当ですか」「別に特殊なことはしていないはずです」など夢破れる発言の数々をちょうだいし、説明会でプレゼンテーションに使ったパソコンの前で実演する事態にまで発展。なんとか変色反射現象が確認され、特殊なコーティングが施されているならば別途連絡をいただけるということで決着したのである。関係者の皆様、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

 前回、カメラ機能において設定が保存されて便利だと書いたが、実際の画像は掲載していなかった。綺麗な風景写真でも載せたいところだが、あいにくと機会に恵まれていないので、日常的な行動範囲の中で撮り貯めたものからいくつか紹介したい。

g9-0001.jpg まずは多くの人が1枚は撮るであろう飲食店での1枚。行きつけの中華料理屋でナスと豚肉の味噌炒めを注文した。昼間に窓際の席で撮ったため、光源はほぼ自然光でホワイトバランスはオートだ。一昔前の「いかにもケータイカメラ」的な中央のひずみやムラはほとんど表れていない。オリジナルサイズ(等倍)で見るとCMOS特有のモヤモヤとしたディテールが目についてしまうが、例えば800×600ドット程度まで縮小すると器の影にある暗部のノイズも目立ちにくくなくなるので、ブログなどに掲載するには十分なクオリティといえる。赤系統は、JPEGにおいて圧縮ノイズが真っ先に出てしまう色だが、自然光という好環境もあってか、テーブルも綺麗に写っている。ちなみにお皿の左下半分にかかる白いモヤは湯気である。

g9-0002.jpg もう一枚は夜間に鉄道のガード下を撮影したもの。ケータイのカメラに限らずおよそ写真の類には厳しい条件で、フラッシュなども使用していない。現場は街灯に照らされており、その支柱にケータイを持った手を固定して、手ぶれを防ぎながら撮影している。さすがに看板の光は白飛びして文字も見えないが、蛍光灯や看板の光で照らし出される通路や天井をはうパイプ類は、肉眼で見ていたそれと変わらない雰囲気。暗部が思っていた以上に引き締まっており、ノイズだらけになっていないのも好印象だ。

 G9はベースモデルとなったS001と比べてカメラがスケールダウンという印象を持つが、なかなかどうして奮闘しているというのが正直な感想だ。等倍での掲載や大判にプリントしない、日常使いならけっこう活躍できると思うのだが、いかがだろうか。
 G9は閉じた状態でも表側にキーがあるため、左側面には誤操作を防ぐための「LOCK」キーが用意されている。閉じた状態でのみキーロックのオン・オフができ、閉じた状態でのみキーロック機能が有効、という仕様に特に不満は感じていないのだが、一点だけ気になるところがある。

g9mn00.jpg キーロックやマナーモードなどは普段頻繁に操作するので、不満なども表れやすい場所かもしれない。G9ではキーロック中、画面最下段に「LOCK:長押しで解除してください」と常時表示されるのだが、実はここ、マナーモード中のアイコンが表示されるエリアなのである。つまり、LOCK状態ではマナーモードのアイコンが隠れてしまい、確認するには一度端末を開くか、キーロックを解除するというアクションが必要になる。電池残量や時計の表示、そしてマナーモードのオン・オフなど、ステータスに関する情報は、常に確認できることが重要だと思っているので、このキーロックの表示は少し残念な部分だ。

 一方で、重宝している部分はカメラの設定だ。マクロモードなど、撮影時にこまめに変更したいような設定なども、基本的に前回の設定を覚えている仕様なのだ。カメラを使うシーンがバラバラという人には向かないが、例えば、普段はお店の料理ばかりを撮っている、なんていう人には、毎回設定を変更せずに済むので便利だ。ちなみに、レストランなどで机上の料理をイスに座った状態で撮影するといった距離なら、マクロモードを使用するとピントずれ(抜け)の失敗が少ないのでオススメだ。
 
 KDDIから発売された「iida」第一弾「G9」を購入した。夏以降の新モデルはまだ発表されていないものの、考えてみれば発表会が別立てで開催されたというのも、KDDIの気合いが伝わってくる。その発表会場にて実際に触れ、「これは手元に欲しい!」と感じてしまったG9を、発売日に購入した。

 3種類のボディカラーについては、それぞれ微妙にディテールが異なるため、迷う人も多いのではないだろうか。筆者は当初「black + green」と迷ったものの、シンプルでより長く使えそう、というちょっと保守的な理由を優先し、指紋の跡が目立ちにくい「titanium + silver」にしてみた。

mkg9001.jpg 3種類のボディカラーにおいて、アルミ素材のキーの色以外で大きく異なるのは、ボディの外周をU字型に覆うステンレスフレームの処理。チタン化合物の薄膜コーティングが施されるのは共通だが、「titanium + silver」はつや消しで少し粒状感の残る仕上げとなり、これぞチタンといった風合いに仕上げられている。個人的にチタン製ケースの腕時計を使っていることもあり、ちょっとした親近感のようなものを感じて「titanium + silver」を選んでしまった、というのがもう一つの理由だったりする。思い返すと、かつて使っていた「INFOBAR」もボディにマグネシウム合金を採用していた。どうやら筆者は金属フレームに惹かれる習性のようだ。

 G9は、今後発表されると予想される、夏以降の新モデルと同じ時期に店頭に並ぶことになるだろう。ひとまず新モデルのラインナップを見てからG9を買うかどうか決めたい、という人もいるかもしれないので、いち早く手にしたユーザーとして、身近な視点で情報をお伝えしたい。

P1070014.JPG 前回の願いが通じたのか、無事、昨年内に発売された「Walkman Phone, Xmini」。私も無事、入手することができた。残念だったのが、カラーバリエーションの選択肢。昨年内に出たのが「Green×Blue」と「Purple×Pink」の2色のみ。本命だった「White×Turquoise」は見送り、どことなくエヴァンゲリオン初号機を思わせる「Green×Blue」を購入した。カラー選択は若干不本意だったが、このコンパクトなフォルムは、じっくり触れば触るほど愛着がわく。スペックの都合上"2台目"にしているので、ポケットにすっきりと収まり、急いで出かける際にも面倒くさがらずに持ち出せるのがうれしい。

 Xminiといえばやはり音楽。ということで、まずはWalkmanの実力を試してみようと、SH906i用にストックしていたWMAファイル全205曲をSonicStage for LISMOで読み込むことにした。SonicStage for LISMOでは、WMAも管理することができる。ただし、あくまで管理だけで、ケータイに転送する際は、ATRAC形式に変換しなければならない。曲数が多いとそれなりに待たされるので要注意。ちなみに、私が205曲を変換・転送(160KbpsでCDから取り込み、同じビットレートで転送)した際は、約1時間半程度かかった。

 転送が終わったら、いざ音楽再生。付属のイヤホンは、「クリアステレオ」のサウンドが活きるように、Xminiに合わせて調整したと聞いているので、そちらを使ってみた。音楽の専門家ではないので正確さを欠くかもしれないが、今まであいまいにしか聞こえなかった小さな音まではっきりとしており、臨場感や迫力がある。サウンドの美しさは、今まで使ってきた端末の中ではトップクラスだ。イコライザは豊富に用意されており、音をかなり細かく変えることもできる。当然、他のau端末同様、着うたフルと転送した音楽はシームレスに扱える。UIも直感的で分かりやすい。正直、専用の音楽プレイヤーはいらないレベルの仕上がりだと感じた。

 また、このサイズ感ゆえに気になる操作性だが、2台目で「音楽再生+たまに電話+もっとたまにブラウジング」という程度なら、十分合格点。文字は少しゆっくりなら正確に打てるし、液晶は最低限だが一応QVGAなのでサイトもしっかり見られる。端末の縦寸が短いため、最初は少々違和感を覚えたものの、通話も全く問題ない。ただ、ヘビーユーザーは、少々厳しいと感じるかもしれない。その意味では、人を選ぶ端末だといえるだろう。

 一点、これはちょっと......と思ったのが、通話時のタッチセンサー。お客さまセンターに電話しダイヤル操作をした際に、何やら耳元でブルブル端末が震えた......と思ったら案の定センサーが反応しており、いつのまにかメニューを開いていた。どうやら、ダイヤルを押すとセンサーキーが起動する仕様のようだ。サイドボタンでセンサーキーのオン・オフを切り替えられるので、顔に近づける前に切っておくことを忘れずに。