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AV連携機能で『観る』楽しさを追求した「SH901iC」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるVAIO 基本編 2004年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。asahi.comでも連載執筆中


SH901iC

 NTTドコモ/シャープ『SH901iC』。サイズ:49×109×25mm(折りたたみ時)、148g。カーディナルレッド(写真)、メタルシルバー、プラチナホワイトをラインアップ
 NTTドコモは昨年末からFOMAの新ラインアップ「901iシリーズ」を展開しているが、その第1弾となるのがシャープ製端末「SH901iC」だ。FOMA 900iシリーズで人気を得たSHシリーズだが、今回はボディデザインを一新し、AV機能を強化した端末として仕上げられている。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。

【この端末のチェックポイント】

  1. AV入出力機能
  2. ケータイビューア&フロントコマンダー
  3. 基本機能
  4. こんなユーザーにおすすめ


テレビと仲良くできるケータイ

 ケータイには次々と新しい機能が搭載されているが、パソコンと並んで、連携が注目されているのがテレビだ。なかにはテレビチューナー内蔵端末なども登場しているが、昨年来、少しずつ増えているのがテレビにケータイの画面を出力する機能だ。内蔵カメラで撮影した画像や動画をテレビに映し出し、大画面で楽しむという方法だ。

 今回紹介するSH901iCもテレビに映し出すAV出力機能が用意されているが、さらにテレビとの連携を深める機能が搭載されている。FeliCaやケータイビューアなどの気になる機能もあるが、まずはAV周りの機能からチェックしてみよう。


AV出力 アラート
 あらかじめAV出力切替を自動に設定しておけば、画像やムービーを選択するだけで、テレビ画面に映し出される  AV出力をしているときは、端末上に画像やムービーが表示されないしくみ

 まず、SH901iCのAV出力機能は、別売されている「平型AV出力ケーブルP01」を利用する。平型AV出力ケーブルP01は片方がイヤホンマイク端子の平型コネクタ、もう片方がステレオ音声と映像端子になっており、テレビなどの外部入力端子に接続する。AV出力機能で表示できるデータは、内蔵カメラで撮影した静止画や動画、ドキュメントビューアの表示データなどで、iモードサイトからダウンロードしたコンテンツやメニュー画面などは著作権の関係上、出力できない。SH901iC側であらかじめAV出力を「自動出力」に設定しておけば、データBOXの「マイピクチャ」などで画像を選ぶだけで、自動的にテレビに画像が映し出される。後述するドキュメントビューアではPowerPointのデータも出力できるため、ちょっとしたプレゼンテーションに使うことも可能だろう。

 また、テレビ電話の画面をテレビに映し出すことも可能なため、テレビの大画面を見ながら、複数の人を映し出しながら、テレビ電話を楽しむこともできる。最近、NTT東日本のエリアではフレッツフォンのテレビCMが放映されているが、離れた場所にいる複数の人と大きな画面を通じて、コミュニケーションをするのはなかなか楽しいものだ。ビジネス用途なら、ちょっとしたテレビ会議的な活用もできる。ちなみに、平型AV出力ケーブルP01をHDD/DVDレコーダーやビデオデッキの外部入力端子に接続すれば、テレビ電話の内容を録画することも可能だ。


ワンタッチ録画 録画設定
 「ワンタッチ録画」にすれば、今、見ている番組を録画することが可能  録画は画像サイズや画質などを設定することも可能。録画中の着信に対する設定もできる

 これに対し、今までのケータイにはなかったのがAV入力機能だ。テレビチューナー内蔵端末で、番組を録画できる機能を搭載した端末はあるが、外部から入力された映像を録画できるというのは、おそらく初めての機能だろう。SH901iCで録画するには、AV出力と同じ平型AV出力ケーブルP01を利用する。接続は信号の流れが逆になるため、テレビやHDD/DVDレコーダー、ビデオデッキの外部出力端子に接続する。録画データはASF形式でminiSDカードに保存され、SD-Videoのデータと同じように再生可能だ。録画サイズは240×176ドットの「hQVGA(小)」と240×320ドットの「QVGA(大)」、画質は標準と高画質のそれぞれ2種類ずつから選択できるが、画質を高画質に設定したときの録画サイズは「hQVGA(小)」のみに制限される。録画時間は1〜120分の範囲で設定できるが、実際に録画できる時間は画質やサイズ、miniSDカードの空き容量によって左右される。録画時間についてはシャープのSH901iC製品情報ページでも公開されているので、そちらを参照してほしい。


Gガイド番組表リモコン 予約
 iアプリの「Gガイド番組表リモコン」で録画したい番組を選択すれば、SH901iCにスケジュールを登録できる  「Gガイド番組表リモコン」から予約番組のデータが送られ、SH901iCのスケジュールに登録されるしくみだ

 録画は基本的にAV出力されているものであれば、地上アナログ放送でもHDD/DVDレコーダーに録画したデータでも可能だが、DVDビデオのようにコピーガード信号が含まれるものは録画できない。録画方法は表示されているテレビの画面を録画する「ワンタッチ録画」、日時を指定して録画する「スケジュール録画」が利用できる。スケジュール録画についてはFOMA 901iシリーズにプリインストールされている「Gガイド番組表リモコン」で番組を予約し、予約内容をSH901iCのスケジュールに登録するという流れになる。予約した時間までにはSH901iCをAV機器に接続し、AV機器側にも予約を設定したり、チャンネルを合わせておく必要がある。

 録画時に着信があったときの動作は、着信優先と録画優先のどちらかに設定しておくことが可能だ。着信優先に設定したとき、音声及びテレビ電話の着信があると、録画は停止するが、iモードメールやSMSなどはバックグラウンドで受信されるため、録画に影響はない。録画優先にしたときは、録画開始と同時に自動的にセルフモード(電波がOFFになるモード)に切り替わり、録画が終了すると、解除される仕組みだ。より確実な録画をしたいのであれば、録画優先に設定した方がいいだろう。

 パソコンや一部のHDD/DVDレコーダーで録画しているユーザーは、従来からサポートされているASF形式のSD-Videoを利用した方が簡単だろう。ASF形式のファイルについては、過去のレビューでも紹介したとおり、シャープの「ピクスラボ」、パナソニックの「SD-MovieStage」や「MediaStage」などで変換できる。ちなみに、「SD-MovieStage」は昨年8月以降、最新端末への対応が行なわれていないが、機種としてSH900iを選ぶことで、SH901iCで再生可能なASF形式のファイルに変換可能だ。

 SH901iCの録画機能はパソコンで録画環境を持つユーザーにしてみれば、あまり利便性を感じないかもしれないが、パソコンを持たないユーザーや環境では利用価値がありそうだ。たとえば、DVカメラで撮影した映像の一部だけをケータイで再生したいとき、パソコンやHDD/DVDレコーダーではDVの映像を取り込んで編集する必要があるが、SH901iCのAV入力機能であれば、平型AV出力ケーブルP01をつないで、必要な部分だけをワンタッチ録画で撮ってしまえる手軽さがある。一般的なAV端子に接続できるだけに、ユーザーの工夫次第で、いろいろなアレンジが考えられそうだ。ただ、できることなら、NTTドコモやシャープ側に、もう少し具体的な活用例の提案を期待したい。


電子辞書/書籍からWord/Excelのファイルまで扱えるケータイビューア

サポートブック

 待受画面で[view]ボタンを押すと、「SH901iCサポートブック」が起動する。端末の使い方などを参照できる
 SH901iCのもうひとつの注目機能は、SH900iから継承されたビューア機能だ。SH900iはWordやExcel、PDFファイルなどを端末上で閲覧できる「ドキュメントビューア」が搭載され、ビジネスマンを中心に注目を集めたが、SH901iCではドキュメントビューアだけでなく、ケータイでさまざまなローカルコンテンツを閲覧するためのビューア機能が充実している。

 まず、ドキュメントビューアは基本的にSH900iと同じ仕様で、WordやExcel、PowerPoint、PDF、JPEG、GIF、PNG、テキスト、BMPの各形式のデータを端末上で閲覧することができる。これらのデータはminiSDカードの特定フォルダに保存しておく必要があるが、できれば、P901iなどのように、SH901iCのメモリカードスロットがminiSDカードリーダーとして動作すれば、もう少し使いやすくなるのだが……。SH900iと変わったのは、前述のAV出力機能がサポートされた点で、AV出力はドキュメントビューア起動時に、平型AV出力ケーブルP01をテレビなどに接続し、[*]ボタンを押すだけで映し出すことができる。AV入力機能を持つテレビがあれば、PowerPointでちょっとしたプレゼンテーションをしたり、取引先などにデータをプレビューするといった使い方も可能だ。

 ドキュメントビューア以外のビューア機能としては、「電子辞書&ブックビューア」が搭載されている。すでに、SH506iCではサポートされている機能だが、もっとも身近な存在であるケータイで、辞書が使えたり、電子書籍が読めるというのは、かなり実用的だろう。SH901iCで利用できる電子辞書と電子書籍は、XMDF形式やTEXT形式で作成されたもので、出荷時には「英和辞書」が内蔵されている。電子辞書や電子書籍はSharp Space Townの「Space Townブックス」で購入(ダウンロード)できるほか、一部のコンビニエンスストアのマルチメディア端末で購入することも可能だ。価格的には電子辞書が印刷物の辞書同様、数千円程度と高めだが、検索性が高いのは印刷物にない魅力だ。

 また、この「電子辞書&ブックビューア」を利用した機能として、「サポートブック」も本体に内蔵されている。サポートブックにはSH901iCの実用的な使い方がQ&A形式で書かれており、いつでも参照することが可能だ。サポートブックは待受画面で[view]ボタンを押して、呼び出せるほか、メールやスケジュール画面で[view]ボタンを押して表示される「アシスタントビュー」から表示することも可能だ。


ビューアポジション フロントコマンダー
 二軸回転式ヒンジにより、液晶ディスプレイを前面に出した「ビューアポジション」での利用が可能  ビューアポジションで通常ポジションと変わらない操作性を実現する「フロントコマンダー」

 SH901iCではこれらのビューア機能を活かすため、SH506iCに引き続き、二軸回転式ボディを採用し、液晶ディスプレイを前面に出す形(ビューアポジション)で端末を利用できるようにしている。ただ、ビューアポジションのような形で利用する場合、ダイヤルボタンや方向キーが隠れてしまうため、どうしても操作性が失われてしまう。その解として、SH506iCでは側面にサイド4方向ボタンを装備し、通常ポジションの方向キーに近い操作環境を実現していた。

 今回のSH901iCではこれを一歩進化させ、液晶ディスプレイ部の受話口に「フロントコマンダー」と呼ばれるボタン群を装備している。見てもわかる通り、基本的に通常の方向キーや決定ボタン、クリアキーなどが再現されており、ビューアポジションでも通常ポジションと変わらない操作性を実現している。装備されたボタンだけを見ると、通話時にジャマにならないかなどが気になるが、通常ポジションではフロントコマンダーは動作しない仕様だ。操作性も通常ポジションと同じボタンが装備されているため、ほとんど迷うことはなく、違和感なく操作できる。極端なことを言ってしまえば、文字入力以外はほとんどできてしまうため、ビューアポジションをメインに使うことも可能なくらいだ。


液晶

 AQUOSと同じ技術を採用した「モバイルASV液晶」は高コントラストで、視野角も非常に広い。2.2インチなのが従来モデルユーザーには気になるところ
 さまざまなコンテンツやデータを閲覧できるビューア機能だが、これを支えているのが液晶ディスプレイだ。シャープ製端末は従来から液晶ディスプレイの品質の高さに定評があったが、SH901iCでは液晶テレビ「AQUOS」と同じ技術を採用した「モバイルASV液晶」が搭載されている。サイズこそ、SH900iやSH505iSなどの2.4インチより小さいが、コントラスト比が非常に高く、視野角も上下左右160度とかなり広い。特に、ASF形式の動画などを他機種と並べて再生してみると、その差がハッキリとわかるレベルだ。

 ただ、画面サイズ的にひと回り小さいため、SH505iやSH505iS、SH900iから乗り換えを検討しているユーザーは、少し気になるかもしれない。二軸回転式ボディを採用したため、サブディスプレイがなく、端末を閉じた状態で時間や電波状態、メール着信の有無などが確認できないのも乗り換えユーザーには気になる点だろう。まあ、どちらも慣れてしまえば、何とかなるのだが、少し惜しい点だ。


基本機能もチェック

 さて、基本機能についてもチェックしてみよう。二軸回転式ヒンジを採用したことで、通常ポジションとビューアポジションで端末を操作できるようになっているが、基本的なメニュー画面と構成は、SH506iCを継承している。メニュー画面の基本は9分割アイコンを採用し、iモードボタンを押すことで、2面構成の「ショートカットメニュー」、さらにもう一度、iモードボタンを押すと「ズームメニュー」が表示される仕様となっている。通常メニューに登録されているアイコンはカスタマイズすることができ、位置関係も移動させることができる。ショートカットメニューはよく利用する機能を登録しておくメニューで、最大18件まで、ユーザーが自由に設定することが可能だ。ズームメニューはよく利用する機能を表示するメニューだが、こちらは文字を大きく表示し、電話、メール、カメラに絞った基本的な操作をできるようにしている。


メニュー ショートカットメニュー
 メニュー画面は9分割アイコンを採用。最下段の上には現在、選択している項目で何ができるのかがテロップのように表示される  よく利用する機能を登録しておくための「ショートカットメニュー」。2面構成で、最大18個までアイコンを登録可能

ズームメニュー プリインストールテーマ
 文字などが大きく表示される「ズームメニュー」。ビギナーを意識し、基本的な機能のみを選択できるようにしている  アイコンは種類や位置を自由に変更できる。「プリインストールテーマ」を選ぶと、アイコンや背景などが一括で変更される

振り分け アシスタントビュー
 メールの振り分け条件はメールアドレスや題名などを設定できる。「電話帳登録なし」を使えば、迷惑メールも振り分けやすい  [view]ボタンで表示される「アシスタントビュー」。メール作成中などにスケジュールや電話帳、メールの内容などを確認できる

 メールはフォルダによる管理、メールアドレスや題名による自動振り分けに対応し、メールボタンのダブルクリックによるiモード問い合わせなどの機能も継承されている。メール送信時のアドレス参照もアドレス帳だけでなく、メールの発着信履歴を利用できるようにし、あらかじめ登録しておくメールメンバー機能もサポートされている。デコメールについては901iシリーズの共通仕様として、テンプレートがサポートされているが、SH901iCでは本文入力画面からテンプレートを読み込む仕様になっている。各装飾の入力はパレット式を採用しており、自分で作成したデコメールをテンプレートとして保存することも可能だ。ちなみに、FOMA端末はムーバに比べ、キーレスポンスなどが悪いと言われているが、SH901iCは他の901iシリーズに比べ、比較的、レスポンスが良く感じられる。もっともムーバでバリバリとメールを入力していたユーザーにとっては、それでも遅く感じられるかもしれないが……。

 スケジュールはメニュー画面の「ツール」などから呼び出すことができ、最大300件まで登録することが可能だ。待受画面で数字を入力し、スケジュール登録ができるというSHシリーズおなじみの機能も継承されている。祝祭日はあらかじめ15件(日本の祝祭日)が登録されているが、ユーザー自身の休日を登録したり、曜日ごとに表示の色を変えられるようにするなど、一般的な休日ではないユーザーの利用も考慮されている。


カメラ サブメニュー
 カメラはボタン部の背面側に装備。カメラには無関係だが、背面にある「QUALCOMM」のロゴは相変わらずシールのまま。本体に印刷することはできないのだろうか  カメラのサブメニュー。左側の数字はショートカットキーに対応する

シャッター ロックスイッチ
 右側面に装備されたシャッターは、デジタルカメラのように、半押しでフォーカスロックが可能  側面のロックスイッチでロックすると、ビューアポジションでシャッターの操作をロックできる

 カメラはボタン側の背面にオートフォーカス機構を採用した202万画素CCDカメラ、ディスプレイ部下にテレビ電話などに利用する11万画素CMOSカメラを搭載している。基本的な仕様はSH900iと同等だが、SH506iC同様、通常ポジションでのオートフォーカスの操作が変更されている。カメラを起動し、中央の[決定]ボタンを押すと、パンフォーカスで撮影され、オートフォーカスを利用したいときは[開始]ボタンでフォーカスロックをした後、中央の[決定]ボタンでシャッターを切るというしくみだ。ビューアポジションでは側面のシャッターボタンがデジタルカメラなどと同じ構造になっており、半押しでフォーカスロック、押し切って、シャッターが切れるようになっている。


サムネイル サンプル
 撮影した画像はサムネイル形式でも表示することが可能。ただ、miniSDカードの読み出しは今ひとつ遅い  2Mサイズで撮影したサンプル画像。リンク先は無加工。(モデル:篠崎ゆきスーパーウイング所属)

 撮影した画像は一覧形式及びサムネイル形式で閲覧でき、ヨコ撮りした画像を横向きに全画面表示することも可能だ。ただ、miniSDカード、本体メモリともに、サムネイル形式の表示がやや遅く、少しストレスを感じる。できれば、もう少し高速に表示できるようにして欲しいところだ。


スピーディラボ

 画像編集はスピーディラボを継承。編集前と編集後を見比べながら、操作できる
 画像編集は編集前と編集後の画面を見比べながら、静止画の編集をできるスピーディラボが継承されている。動画編集もスピーディラボに統合され、静止画キャプチャや映像カッター、テロップ編集、アフレコ編集などをできる。ちなみに、901iシリーズからiモーションで送信できるサイズが変更されたため、映像カッターで切り出せるサイズも約290KBまでの「メール用(短)」、約490KBまでの「メール用(長)」から選ぶことが可能だ。

 ちなみに、SH901iCはその型番からもわかるように、FeliCaが搭載されており、「おサイフケータイ」のサービスを利用することができる。FeliCa部分のセキュリティについては901iCシリーズ共通仕様の「遠隔オールロック」、暗証番号でロックする「オールロック」を利用しかない。できることなら、F900iCやF901iCなどのように、ICカード機能のみをロックする機能を搭載して欲しいところだ。

 このほかにもおこづかい帳的な使い方ができる「マネーカルク」、設定した時間にマナーモードを解除する「自動マナーモード解除」、通話中やメール作成中にスケジュールやメールを参照できる「アシスタントビュー」など、利用シーンをよく考えた機能が数多く搭載されている。使い込むほどに、使い勝手の良さを感じられる端末と言って、差し支えないだろう。


AV機能を重視するなら「買い」

 さて、最後にSH901iCの「買い」のポイントについて考えてみよう。SH901iCは、昨年のFOMA 900iシリーズで好評を得たSH900iの後継モデルとして登場した。SH900iがSH505iやSH505iSなどの流れを継承していたのに対し、SH901iCはSH506iCから始まる新しいSHシリーズの流れをくむ端末だ。従来モデルで好評を得ていたカメラやドキュメントビューアなどの機能を継承しながら、AV入出力機能などにより、テレビをはじめとするAV機器との連携を強く意識しているのが特徴だ。デザイン的にはSH900iよりもコンパクトになったが、エッジを際立たせたデザインが厚みを感じさせる面もある。二軸回転式ボディはヒンジ部にも剛性感があり、安心して利用できる仕上りだ。ビューアポジションの使い勝手もフロントコマンダーのおかげで、一段と向上している。


二軸回転式ヒンジ

 二軸回転式ヒンジは剛性感も高く、安心して使える。ボタン配列も素直で扱いやすい
 これらのことを総合すると、SH901iCはAV機器との連携を重視したいユーザー、ビューアスタイルでの活用に期待するユーザーということになる。なかでもAV入力機能はパソコンを持たないユーザーにとって、モバイルビデオを身近にさせてくれる機能であり、ユーザーの工夫次第で新しい使い道を発見できそうだ。

 端末そのものの全体的な使い勝手は従来のSHシリーズを継承しており、十分、及第点が付けられる。ただ、従来のSHシリーズからの乗り換えユーザーにとって、液晶ディスプレイが小さくなったこと、電話帳の登録件数が減っていることなど、細かい部分に違いがあることも覚えておきたい。余談になるが、SH505iから乗り換えた筆者の知人は電話帳がすべて移行できず(登録件数が500件を超えていた)、機種変更後、しばらく電話帳の整理に追われていた(笑)。

 また、FOMA端末ではすでに700iシリーズが登場しているが、SH901iCが重く感じられたり、FeliCaに抵抗を感じるユーザーは、基本的な使い勝手が共通なので、SH700iを検討してみるのも手だ。もちろん、SH901iCを購入しても敢えてFeliCaを使わないという選択肢もあるだろう。


■ ニュースリリース(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/04/whatnew1117-1.html

■ ニュースリリース(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/corporate/news/041117-b.html

■ 製品情報(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/foma/901i/sh901ic/

■ 製品情報(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/products/sh901ic/


AV入出力機能を搭載した「SH901iC」
ドコモ、新型FOMA端末「901i」シリーズ発表
ドコモの「SH901iC」、12月1日発売に
SH901iC(メタルシルバー)
カメラからビジネスまで、ツカエルお役立ち機能を満載した「SH900i」


(法林岳之)
2005/03/15 11:12

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