ケータイ Watch
みんなのケータイ

930CAの最近のブログ記事

 6月30日、ソフトバンクモバイルが主催するお笑いコンテスト「S-1バトル」の6月度チャンピオン表彰式を取材してきた。今回のチャンピオンは、昨年のM-1王者でもあるNON STYLEだった。

s1.jpg S-1バトルは、ソフトバンクユーザーだけが楽しめるコンテストで、お笑い芸人の映像作品を見比べて、面白いほうに投票していく。当初は「S-1バトル」向けのオリジナル作品で戦っていたが、現在はテレビ番組などからの映像もOK、とのことで6月度の決勝ステージにもそのような作品が配信されている。

 配信映像は最長3分。ファイルサイズは1.5MB~3MB弱のものが多いようで、フルワイドVGA液晶の930CAで視聴してみると、ちょっと映像が粗く感じるものの、ネタそのものを楽しむには支障はない。ただ、下り最大7.2Mbpsで通信できる930CAでもダウンロードに少々時間がかかるように感じることが多い。3Gハイスピードのエリアは「関東、東海、関西の一部エリア(順次拡大中)」と案内されてはいるのだが......。対応エリアかどうか、地図やS!アプリで確認できれば嬉しいところだ。

 ちなみにS-1バトルの作品については、6月度チャンピオン表彰式でNON STYLEが「ユーザーがいつどこで視聴するかわからない。どんな状況でも楽しめる映像にすることが重要ではないか」と指摘していた。確かに、下ネタにちょっと振った内容だったり、パンツ一丁のネタだったりすると、電車内では他の人の視線が気になってしまう。取材時には「ほうほう、やっぱりケータイならではの部分があるねんなぁ。芸人さんも大変やなぁ」とぼんやり思っていたが、来年2月まで行われる毎月の戦いを通じて、ケータイ向け映像作品が徐々に変わっていくのだとしたら、興味深くウォッチしていきたい。
 過去使ったケータイを振り返ると、今では見かけなくなったフリップ型に始まり、ストレート型や折りたたみ型を使ってきた。個人的には、「930CA」が初めてのスライドケータイなのだ。

 フリップ型や折りたたみ型では、ポケットやカバンに入れる前にパタンと閉じておけば誤動作を防げる。ストレート型やスライド型でも、今ではロック機構が当たり前のように用意されていて、待受状態や何らかの機能を使っていても誤操作防止用にロックできる。しかし、「どの場面でロックできるか」というのは、機種によって異なることが多いようだ。

930ca_lock.jpg
 では「930CA」の誤操作防止ロックはどうなっているかと言えば、左側面の"LOCK"ボタンやスライドを閉じることでロックできる。メールやWebサイトを見ている最中にスライドを閉じればロックがかかるし、メインメニューの「設定(Settings)」→「セキュリティ設定」→「キー操作ロック」の「クローズ時」をONにしておけば、閉じたときには必ずキー操作ロックがかかる。

 ただ、「クローズ時にキー操作ロックがかかる」にしておくと、待受状態でカメラをすぐ起動したい、という場合でも一度「LOCK」ボタンを押してロックを解除してからカメラ起動キーを押すことになる。0.99秒という「930CA」のカメラ起動時間を活かすなら、クローズ時のキー操作ロックはOFFにしておくのが良いのだろう。もっとも関口は左利きユーザーであって、930CAを左手で持ちながら操作していると、左側面にあるLOCKキーはちょっと押しづらい。右手で持つと小指で「LOCK」キーをポチッと押せるので、右利きユーザーなら「閉じたらキー操作ロック」でも問題ないのではないだろうか。

 誤動作ロック以外で覚えておきたいロック関連の操作と言えば、「3」キーの長押し。これでICカード、つまりおサイフケータイ機能のロックのON/OFFを操作できる。ロックといえば、特定の機能を制限する「機能別ロック」という機能もあるが、設定メニューでON/OFFを切り替えるため、オリジナルメニューに登録したとしても日常的に使うにはちょっと面倒。これが待受ショートカットに登録できると、かなり便利になるだろう。
 ケータイで撮影した写真はどうしているだろう。ずっと端末の中に保存しっぱなしではもったいない。友人に見せたり印刷したりすることもあるだろうが、ブログやオンラインアルバムにアップロードするという使い方は、もっと広まって良いと思っている。せっかく撮ったモノは、人に観られてナンボなのだ。

 930CAには、「ブログアップロード」と名付けられた機能がある。これは、「ユーザーデータ」と呼ばれる場所に、ブログなどの特定のメールアドレスを登録しておけば、データフォルダ内の写真を観ているときに通話ボタンを押すと、すぐ投稿できるというもの。写真撮影時でも自動保存をオフにしておけば、撮影直後に投稿することもできる。似たような機能は、他社製のケータイでもサポートされており、使い勝手はほとんど同じだが、ブログ以外にもflickrなどのオンラインアルバムサービスへの投稿もできるので、コンテンツプロバイダとの連携や、機種変更時の投稿用アドレスの引継仕様の統一といった課題はあるかもしれないが、今どきのケータイとして必須と言えるかもしれない。

 ほかにも930CAで便利な機能の1つは「クイックリスト」だ。930CA独自の機能というわけではないが、家族などよく連絡する相手のアドレス帳データを指定しておけば、待受画面で通話キーを押すだけで最大5人の電話番号・メールアドレスを参照できる。

 電車通勤する人にとっては、「8」の長押しで呼び出せる覗き見防止機能「スクリーンフィルター」は覚えておきたいところだし、「今日は一日外出だ」なんて時は、待受画面で「5」を長押しして、パワーセーブモードにしておくのもオススメだ。ほかにもいろいろと"930CAをクイックに使う技"はあるので、徐々に見つけていくのも楽しいだろう。
 930CAはスライド型のケータイだ。メインディスプレイ側は、どこからどう見てもケータイだが、閉じた状態で背面から見ればデジタルカメラに見えるデザインだ。ユーザーとして、デジカメっぽい持ち方で撮影することになり、携帯を縦に持って撮影するよりも、ほんのちょっとだけ気分が盛り上がる。

 というわけで、Webよりもメールよりも通話よりも、カメラとして930CAを使いまくってる今日この頃、気づけばmicroSDカードに100枚ほどの写真が保存されていた。こういった作例を掲載する場合、レンズの汚れを拭いて、構図も考えて撮る、ということが多いだろう。でもケータイはいつもポケットやカバンに入っていて、さっと取り出してパシャっと撮る。いくらデジカメに似た外観とはいえ、930CAのカメラでも、そんな感じで気軽に撮るようにしている。だから歩きながら撮ったり、レンズを拭く間もなくシャッターを切ったりしている。私の過去1カ月半ほどをそのまま記録した写真だ。

 930CAには「オートモードセレクト」と呼ばれる機能がある。本誌に掲載されたインタビューによれば「写真を撮ったときに、それがどういうシーンかを解析して、それに基づいた最適な画像チューニングを施す」という機能だそう。さらりと書いてあるが、よくよく考えれば、"解析して最適化"というのは結構スゴイ。「オートモードセレクト」があるから、手軽に撮影した写真でも、キチンと撮れているのだ。

 さすがに家族の写真は恥ずかしいので公開は控えさせていただきたいが、ちょうど桜の開花時期に巡り会えたので、満開の様子だけではなく、散った花びらで満ちた地面など、季節の移り変わりを撮影できた。これからは毎日芝生で寝転がりたくなる季節だが、平日は仕事であって、ピクニックにはなかなか行けない。デジカメを常日頃持ち歩くのは面倒でも、ケータイでパシャパシャ撮っていきたいものだ。


■ フォトギャラリー
 機能や特徴よりも「キングコングのモトカノ」話が脳裏に刻み込まれたソフトバンクモバイルの春モデル発表会を取材した関口の手には、今「930CA」がある。カシオのデジカメブランド"EXILIM"の名を冠した薄型スライドケータイだ。

 これまでauユーザーしか使えなかったカシオのケータイが、ソフトバンクでも利用できるようになったのは昨年のこと。2008年冬モデルの「830CA」に続いて登場した「930CA」はデジカメ機能に注力したモデル。高画素化・高機能化が進むケータイカメラの中で、「930CA」ならではの機能と言えば、"0.99秒でカメラが起動する"ということだ。

ex01.jpg カメラといえば、"○万画素""光学ズーム""手ブレ補正"といった点が気になっていたが、起動のスピーディさをウリにする端末を手にするのは、これが初めて。だが、発表会で触れてみるとサクッとカメラが起動してスパッと撮影できる、という切れ味の良さに思わず唸った。

 だいたいケータイのカメラで撮影するのは、街を歩いていて、たまたま遭遇した風景・物・人だ。ところが自分で撮影したこれまでの写真を見返すと、風景や食べ物が圧倒的に多い。もちろん息子の写真も多いが、最近は撮影されるのが恥ずかしいのか、逃げまくってブレた写真ばかりになってしまい、人に見せられるもんじゃない。風景や食べ物は、いわば逃げない被写体。つまりカメラの起動時間にかかわりなく、撮影できるものだ。

 0.99秒で起動できるスピーディなカメラを手にした今、機敏に動く息子や、駅のプラットフォームに滑り込む特急列車、街中を走るステキなバイク、路地裏をすたすた歩く猫など、思いついた瞬間に世界を切り取れる力を授かったことになる。ただ、930CAを入手して半月ほど経過したにもかかわらず、「カメラを一発起動できるボタンの場所を覚えていない」ことが判明し、カメラを使いたくなるたび、もたもたと930CAのボタンを適当に押している。ここまで書いてきたことを全て無にしているような気がしなくもないが、折しも東京は桜が満開となる季節。とりあえずは、逃げない被写体である桜を撮影しまくって、お茶を濁していきたい。