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速報レビュー
iPhone OS 3.0はバージョンアップでこうなった

 日本時間で6月18日午前2時頃、iPhoneの最新ソフトウェア、iPhone OS 3.0が公開された。さまざまな機能が追加されているので、今回は速報レビューとして、すぐに試すことのできた新機能を紹介したい。

 なおiPhone OS 3.0は、既存のiPhoneユーザーならば無償でアップデートできる。最新のiTunes(6月頭公開のiTunes 8.2)につなぎ「アップデートを確認」ボタンを押せば(押さないでも自動で確認も行われるが)、すぐにアップデートプロセスに入る。iPod touchでもアップデート可能だが、こちらは有償となる。

 大きな問題はいまのところ報告されていないが、筆者が試用したところ、iPhone OS 3.0公開直後の時点では一部のアプリが動作しないことが確認できたので、これからアップデートする人は注意されたい。


コピペとアンドゥー機能、横向きキーボードを搭載

コピーペーストの範囲は境界バーをドラッグして調整できる

取り消し機能
 新しいアプリというわけではないが、まずは3.0で追加されたテキスト入力関連での新機能を紹介しよう。

 まず3.0では、カットとコピー、ペースト、いわゆるコピペに対応した。受信メールの閲覧中や新規メールの作成中、ダブルタップするとコピペボタンがポップアップで表示される。ただのテキストだけでなく、SafariからHTMLごとコピーしてメールに貼り付けることも可能だ。サードパーティのアプリでもペーストはできるようだが、閲覧専用のアプリなどではコピーに対応しないものが多い。

 テキスト入力中はコピペだけでなく、取り消し(アンドゥー)機能にも対応している。こちらは端末をシェイクするとボタンがポップアップ表示される。1回振るだけで良いが、それなりに激しく振る必要があるので、周囲のものとぶつけたり放り投げたりしないよう注意が必要だ。また、何度も繰り返すと手首が疲れそうでもある。

 標準アプリのうち、メールやSMS/MMS、メモなどは、新たに横向きキーボードに対応した。キーボード使用中にiPhoneを横にすると、表示も横向きとなり、横向きのキーボードが表示される。従来からSafariや一部のサードパーティ製アプリなど、横向き表示に対応するアプリでは横向きキーボードに対応していたが、今回、メールなどのアプリも横向き表示に対応した、という形だ。

 横向きキーボードは縦に比べると横方向のキーピッチが広くなり、フルキーボードでの入力がしやすい。一方、テンキー型キーボードも横方向で使えるが、テンキーは元々キーピッチが広く、横方向にすると片手で使いにくいため、フリック入力に習熟しているユーザーにはメリットは受けられない面もある。


メールアプリも横向きキーボードに対応した

新規アプリとしてMMS、ボイスメモが追加

MMSに対応したメッセージアプリ
 3.0では新機能としてMMSに対応した。従来は「SMS」という名称だったアプリが「SMS/MMS」に変更され、SMSとMMSを同時に扱えるようになっている。

 MMSはテキストだけでなく写真や音声、映像を添付できるメッセージサービスで、ソフトバンク端末同士ならば電話番号で送受信できるほか、ソフトバンクの「S!メール」として「〜〜@softbank.ne.jp」のアドレスでインターネットのメールも利用可能となる。しかし原稿執筆時点では詳細は確認できなかった。

 ソフトバンクのiPhoneでは、従来から「〜〜@i.softbank.jp」のアドレスでメールサービス「Eメール(i)」が提供されていた。Eメール(i)はプッシュ受信にも対応するものの、一般のインターネットメールと同じ扱いで、ソフトバンク同士の送受信でもパケット代が必要だった。しかしS!メールは、ソフトバンク端末同士の送受信であれば、条件さえ満たせばホワイトプランの定額範囲内で利用できる。


ボイスメモアプリ
 「ボイスメモ」は、3.0に更新するとホーム画面にアイコンが追加される唯一の新規アプリとなる。これはいわゆるボイスレコーダー機能で、iPhoneの内蔵マイクやヘッドセットのマイクで拾った音声を録音する。

 録音した音声はそのままiPhone上で聴けるほか、メールやMMSに添付でき、iPhoneをパソコンに接続すれば自動でiTunesにコピーされる。ちなみにビットレートなどはiTunes上で確認できるが、アップルのロスレスフォーマットでモノラル70kbpsとなっている。QuickTimeなどでも再生・編集も可能だ。


検索機能を新たに搭載

Spotlight検索画面
 端末上のデータを検索する「Spotlight検索」機能も追加された。SpotlightはMac OS Xに標準搭載されているローカルディスク検索機能で、今回追加されたのはそのiPhone版というわけだ。iPhoneのSpotlightでは、iPhone上のメールや連絡先、カレンダー、メモ、iPodのコンテンツ、アプリなどを検索できる。検索速度はそれなりに速く、結果の表示順を変えることも可能だ。

 Spotlightはホーム画面の「左側」に配置されている。iPhoneのメインメニューであるホーム画面は、複数枚になると通常は右方向にページが追加されていくが、1枚目のページから「左側」にページをめくると、Spotlightの画面となる。1枚目のページからホームボタンを押すことでもSpotlightの画面に移動できる。ホーム画面の一部に組み込まれていることから、Spotlightはただのアプリではなく、iPhone OSの基本機能として位置づけられていると見て良いだろう。


メールの検索画面
 Spotlightに関連し、メールはアプリ内での検索も可能となっている。受信メールのリスト画面で「上」にスクロールすると検索フィールドが出てくるので、そこで検索単語を入力すればよい。検索は「差出人」「宛先」「件名」「すべて」から選んで行える。

 メールアプリ上での検索は、複数のフォルダにまたがっては行えず、単一のフォルダごととなる。しかしIMAPメールサーバーやExchange Server上の検索も可能だ。ローカル検索に比べると通信が必要で時間もかかるが、数千個のメールが入っているフォルダでも、実用的な検索速度だ。ただし筆者が試用したところ、検索漏れもいくつか見られた。


ほかの標準アプリもアップデート

強化された株価アプリ
 このほかの標準アプリも細かいところで機能強化・追加が施されている。「カレンダー」はCalDAVに対応し、「株価」は横画面での詳細グラフ表示が可能になり、「Safari」はパフォーマンス向上、Exchangeサポートの強化など、さまざまな改良が施された。

 「メモ」については先述の横画面・横向きキーボードに対応したほか、iTunesとの接続時にパソコンとメモテキストを同期させる機能が追加されている。ただし、MobileMeなどのクラウドサービス上のメモと直接同期ができないのは残念なところだ。

 iTunes StoreとApp Storeではアカウント設定が可能になり、パソコン上のiTunesとは異なるアカウントが使えるようになっている。YouTubeもアカウントログインに対応した。マイ動画やプレイリストといった機能が利用可能になっている。

 Wi-Fiでは、公衆無線LANへのログインを自動で行えるようになったが、無線LANスポットで試す時間がなかったため、この機能は試用していない。また、BluetoothやUSBでネット接続をパソコンと共有する「インターネットテザリング」機能も追加されているが、こちらは残念ながらソフトバンクのiPhoneでは利用できない。


アプリによっては出力先を選べる
 3.0では新たにBluetoothオーディオデバイスの音声を出力できるようになった。iPodやボイスメモ、YouTubeなどの標準アプリには音声出力先を変更するためのアイコンが表示され、そこをタップすればペアリング済みのオーディオデバイスを選べるようになっている。Bluetoothデバイス側にAVコントロール機能があれば、音量調整や再生・停止の操作も可能だ。

 標準アプリ「時計」のタイマー音は、Bluetoothデバイスをつないでいても本体スピーカーから出力されるが、SMSなどの着信音はBluetoothデバイスから出力された(同時にバイブも振動)。

 ほかのアプリでも、Bluetoothオーディオデバイスがペアリングされていると、そちらに音声が出力されるものがある。しかし、SkypeなどBluetoothがつながっていても本体スピーカーから音声が出力されるアプリもあった。ここはアプリによって対応が異なる、ということだろう。残念ながら本稿執筆時点では、「TV&バッテリー」のアプリがiPhone OS 3.0上で起動しなかったので、ワンセグの音声がBluetoothオーディオに出力できているかは確認できなかった。

 なお、これはあくまで筆者の試用環境での個人的な感想であるが、無線LANをオンにしておくと、ごくわずかなノイズが混じって聞こえた。ノイズが気になる人は無線LANのオン/オフを試してみると良いかもしれない。


MobileMe上の「iPhoneを探す」機能
 また、紛失時の対策機能として、インターネット経由でiPhoneの場所を捜索したりデータを消去したりロック中でもメッセージを表示させる「iPhoneを探す」機能が追加された。利用するにはMobileMeの契約が必要で、リモート操作もすべてMobileMeから行うようになっている。地図表示にGoogle Mapsが使われていたりと、緊急時用としてだけではもったいないくらい、簡単に使えるようになっている。もちろん紛失しないようするべきなのだが、いざ紛失したときにリモートデータ消去ができるのはありがたい。


無償でも豪華な機能追加、サードパーティ製品にも期待

 iPhone OS 3.0は、iPhoneユーザーであれば無償で提供される。本稿で紹介している通り、iPhone OS 3.0で追加される機能はかなり多い。ソフトウェアアップデート=バグフィックスという日本の一般的なケータイの場合とは大きく異なる。

 これだけの新機能が無償で、しかも1年も前に発売されたモデルに対して提供されるのは、ケータイとしては異例なことで、スマートフォンとしても珍しく、むしろパソコンに近い。このように旧機種もソフトウェアアップデートで強化されていくのは、ユーザーにしてみると嬉しい話である。一度買った製品が長い期間、価値を失わずに使い続けられることは、環境負荷的にも愛着的にもお財布的にもありがたい。

 来週には次期モデルの「iPhone 3G S」が発売される。3G Sではカメラなどのハードウェアが強化されているが、ソフトウェア面ではiPhone OS 3.0を適用した現行モデルiPhone 3Gとほとんど同一である。iPhone 3Gユーザーとしては、多くの新機能がiPhone OS 3.0へのアップデートだけで使えるようになるので、iPhone 3G Sへの買い換えはそれほど必要性を感じないかもしれない。

 ちなみに初代の2G版iPhoneでも、今回のiPhone OS 3.0へと無償アップデートできる。アップルがいつまで旧機種をサポートするかわからないが、少なくとも2G版は2年にわたってアップデートされ続けているわけだ。


iPhone OS 3.0テスト済みとして公開されていたアプリ
 iPhone OS 3.0が公開された直後の現時点では、筆者が使っているアプリのいくつかは、3.0では起動しなかった。OSのアップデートにより互換性の問題が生じているわけだ。一方で、一部のアプリはさっそくiPhone OS 3.0テスト済みとされるアップデートも配信が開始されていた。ここはサードパーティ開発者とアップルともに頑張ってもらい、どんどん3.0対応アプリを増やしていってもらいたいところだ。

 このほかにも、iPhone OS 3.0ではサードパーティ製品のための強化も施されている。目立った新機能としては「アプリ内での追加課金」「サードパーティアプリへのプッシュ通知」「BluetoothやDockコネクタへの対応」などがある。まだこれらの新機能を使ったアプリは確認していないが、今後、サードパーティからこれまでにないようなアプリや周辺機器が登場する可能性があるわけだ。

 iPhone OS 3.0によるソフトウェア強化はなかなか豪華だったが、それでもiPhoneユーザーの率直な感想としては、App Storeから星5つをつけたくなるようなアプリをダウンロードしてきたときの方が感動は大きいとも感じる。やはりiPhoneはサードパーティ製品あってのものであり、今後はiPhone OS 3.0の新機能を使ったアプリや周辺機器の登場にも期待したい。



URL
  ソフトウェアアップデートの概要
  http://www.apple.com/jp/iphone/softwareupdate/

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(白根 雅彦)
2009/06/18 07:48

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