今回発表された新端末13機種のうち、筆者がデザイン的に気になった端末のひとつは、カシオ計算機の「EXILIMケータイ CA003」だ。機能面で注目される端末だが、デザイン面でもEXILIMケータイの基本デザインを踏襲しながら完成度を高めた印象。レンズ側ボディはバッテリーカバーの継ぎ目を無くし、シンメトリーデザインを追求するなど、地味ながらも大きな努力が払われている。写真では分かりにくいが、表面処理や塗装もフラッグシップモデルにふさわしい仕上がりで、独特な形状で金属調仕上げのテンキーや、ひとクセあるディスプレイパネルの背面側など、手に取って初めて分かる繊細なディテールが多く盛り込まれている。筆者お気に入りの本体カラーは、流行色でもあるターコイズグリーン。このカラーのみ2色構成でテンキー側がゴールド。男女を問わないイメージで上品さを併せ持っているのが特徴だ。
もうひとつは「SA001」だろうか。こちらも、久々のSAブランドで超薄型のスライドということで注目されるが、デザイン面でも完成度が高いと感じた。方向キーとして搭載した「ジョグキー」については、担当者は「指の移動が少なくて済む」と利便性を挙げていたが、閉じた状態で丸ボタンが6つ、等間隔に配置されるデザインはスッキリとしてキレイだ。方向キー部分とテンキー部分は同色でつながるデザインに仕上げられており、開いた状態でもデザイン的な統一感はそのまま。お気に入りの本体カラーは「イノセントブルー」で、柔らかな水色と白のさわやかな組み合わせが印象的だ。
20日からは原宿のKDDIデザイニングスタジオで、新端末の一般向けの展示が開始されている。筆者は仕事柄(?)、発表会場で各端末をじっくりと触れなかったので、Kスタを訪れて再度チェックしたいと思っている。