ケータイ Watch
みんなのケータイ

isn.jpg ドコモは、夏モデルの一部からiモードブラウザを刷新。「SH-06A」がベースの「SH-06A NERV」にも、この新ブラウザが搭載されている。 インターフェイスの見直しや、読み込み容量の拡大などがあり、使い勝手は大幅に変わった。最初は少々戸惑ったが、やはりこういうものは慣れが肝心。購入から約3カ月経ったが、今では、普通に使いこなせている。そこで、今回はiモードの新ブラウザで個人的によく利用する機能を紹介していきたい。

 なかでもありがたいのは、1ページの読み込みサイズが500KBになったこと。例えば、先日ケータイ版をオープンしたTwitterには、パソコン用サイトへのリンクが張られた“つぶやき”も多いが、クライアントなどを使わなければ、直接そのページにつながってしまう。これは、「2ちゃんねる」などのサイトでも同様だ。iモードブラウザとはいえブラウザには違いなく、アクセス自体はできるが、今までの機種だと、見たかった画像が半分ぐらい表示されたところで「容量オーバー」という、なんともガッカリな結果になることがしばしばあった。

 そんなときはフルブラウザに切り替えるという手もあるが、やはり手順が増えるのは少々面倒。一方の新ブラウザなら、最大500KBまで読み込めるため、大抵のサイトは表示可能だ。もちろんレイアウトは大幅に崩れるが、文章と画像がしっかり読めるので、肝心な要旨はつかめる。また、サイトの容量が500KBを超えると、フルブラウザに切り替えるかどうかを確認するアラートが表示されるが、これもわざわざメニューを出して選択するより、シームレスで分かりやすい。

 「文字の範囲選択」も、ひそかに活用している機能の1つ。選択後に「コピー&ペースト」ができるのはもちろん、SH-06A NERVでは、辞書や検索に直接文字を送ることなども可能だ。先に挙げたTwitterを例に取ると、誰かがつぶやいた英単語を即座に訳したり、検索でつぶやきの背景を調べたりといった用途に使え、コミュニケーションに “深み”が加わる。ここまで見事な連携は、昨今のスマートフォンでもなかなか実現できていないだけに、iモードブラウザの売りとしてぜひ今後もブラッシュアップを続けてほしい。

 もちろん、この機種ならサイトのフォントもマティスの明朝になり、ヱヴァな雰囲気満点。見慣れたページも、ずいぶんと印象が変わるはずだ。新ブラウザと直接の関係はないが、文字が見やすく、なおかつ力強いため、とても気に入っている。

 残念ながら、開始早々、目玉の1つであったJavaScriptに不具合が発覚し、SH-06A NERVも、出荷時からこの機能が封印されていた。10月27日のソフトウェアアップデートでようやく復活することが発表されたのは既報のとおりだが、本稿が掲載される頃にはあれこれ試していることだろう。次回以降の『みんなのケータイ』では、ぜひこの辺りの使い勝手にも触れてみたい。

 10月5日からスイス・ジュネーブで開催された「ITU TELECOM WORLD 2009」。日本からもNTTドコモ・山田隆持社長、KDDI・小野寺正社長、ウィルコム・近義起氏、元NTTドコモの夏野剛氏といったキーマンが参加。世界的なメーカーの出展はほとんどなかったが、基調講演などはそれなりに盛り上がっていた。

swiss01.jpg 現地には1週間弱、滞在していたのだが、通信手段として頼りになったのが、海外渡航専用に購入した香港版のiPhone 3GSだ。香港版と言うことでSIMロックはない。どこのキャリアのSIMを挿入しても利用することが可能だ。

 というわけで、今回は海外の携帯電話事情に詳しい、このコーナーでもおなじみの山根さんから事前にアドバイスをもらい、ジュネーブ入りしてすぐにSWISSCOMの定額パケット通信対応のSIMを買うことにした。

 会場に向かう朝、7時から空いているという駅の中にあるSWISSCOMのお店に入る。あれこれ、物色していると、見慣れた日本人が入ってきた。なんと、同じく会場に向かう山根さんと遭遇。同じ方向に向かうとはいえ、タイミングが良すぎる(実は、あとから解ったことなのだが、山根さんとは宿泊ホテルも一緒だった!)。

 早速、店員に「SIMカードが欲しい」と英語で伝えるものの、店員は英語がNG。どうやらフランス語しかわからないらしい。すでにSIMカードを購入していた山根さんに協力してもらい、なんとかSIMカードをゲットした。価格は19.9スイスフラン、日本円にすると1800円弱といったところだ。パスポートとホテルの住所さえ伝えれば、日本からの渡航者でも買える。このときプランを「NATEL Easy BeFree」にしてもらった。

swiss02.jpg このプランだと1日4スイスフラン(約350円)でパケット定額制が利用できるようになる。SIMカードは19.9スイスフランであったが、5日間はiPhone 3GSを定額で使えるようになるのだ。

 早速、iPhone 3GSにSIMカードを挿入してみる。スイスではSWISSCOMがiPhoneを販売しているためか、APNなどは何も設定することなくすぐにデータ通信が使えるようになった。これはかなり便利。

 さらに驚いたのが、SWISSCOMではテザリングもOKになっているという点だ。設定画面を見るとテザリングをONにできるようになっている。MacBook Airに接続して使ってみたが、速度もそれなりに出ていて、仕事の利用にはまったく問題ない。

 夜間、ホテルの部屋にいるときなどは、iPhoneテザリングでインターネットに接続し、日本のインターネットラジオをストリーミングで聞いていたくらいだ。いくつかの動画サイトのストリーミングも問題なく使えた。

 海外にソフトバンクモバイル契約のiPhoneを持って行っても、パケット料が高額になりそうで、無線LANの場所しか使わない、ということがほとんどだ。しかも、ホテルの無線LANサービスを使おうと思うと、1日1500~2000円程度の課金となってしまい、長期出張だとそれだけでかなりの出費になってしまう(個人事業主にはこれが結構つらい)。

 海外でも定額でiPhoneが使えるとなると、メールのチェックも四六時中できるし、レストランや観光スポットはGoogle Mapsで検索して、電子コンパスを頼りに行くことができる。今回の旅行中は、Twitterでつぶやきながら、仕事や観光を楽しめた。

 海外出張の多いビジネスマンであれば、香港版iPhone 3GSはかなり重宝することだろう。

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拙者のお出かけ端末セット、iPhone 3GとBlackBerry Bold
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iPhone 3G内には多々のアプリをインストールしている。これはゲームアプリ集。最上段のゲームを頻繁にプレイしちまうのである
 2009年4月にドコモのBlackBerry Boldを買ってから、持って出かける端末はiPhone 3GとBlackBerry Boldの二刀流となっている俺。

 その当時は両機とも仕事にも活躍する端末だったが、しばらくすると、仕事関連にはBlackBerry Bold、遊び方面にはiPhone 3Gという棲み分けができちゃった。拙者にとって前者は最強のスマートフォン。コレなしでは連絡先も予定もわかんニャい!! みたいな。後者は最強のマルチメディア(←古っ!?)端末ですな。

 ただ、一日に使う時間としては、iPhone 3Gのほうがずっと長い気がする。それは、音楽を聴くためでもウェブを見るためでもなく、ヒジョーに全く大したことのないゲームを飽きずに何度もプレイしてしまうからだ。

 iPhone 3Gにインストールしているゲームは30本程度。だが、そのうちの多くは「ヤレば楽しい優良なゲームなのでアンインストールしていない」てな感じのものが多い。時間があったらたっぷり遊ぶゼ!! みたいなゲームアプリですな。

 でも、毎日やっちゃうゲームは、そういった優良ゲームアプリではなく、フツーの人から見ればどーでもいいようなゲーム。至極原始的なルールで遊び、目指すところとか、達成感とか、そういうものはあんまりない単純なゲームだ。

 具体的には、BattleAtSeaCannon Challenge。これらゲームについて「ハマるよね」と言うなら拙者の同志だが、「ツマンネ」と言う人のほーが多いような気がしなくもない。



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BattleAtSea(600円)。古典的な海戦ゲーム まず自軍の船をマス目上に並べる。で、ゲーム開始 敵が弾を撃ってくる。船全体に弾が当たったら沈没 こちらも撃つ。でも敵船がどこにいるかは、弾が当たるまでわからないのだ。これを交互に繰り返して、先に敵を殲滅したほーが勝ち
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Cannon Challenge(無料)。砲弾で標的を破壊するゲームなり 砲弾の射出角度および射出強度を決めて撃つのダ 撃ったところ もうすぐ命中するかもしれないところ。弾数内で敵のユニットを全部破壊すれば面クリア


 という2本のゲームですな。

 BattleAtSeaのほーは、敵がどこを撃ってくるかわからない点、敵がどこに潜んでいるか探る点などにちょっとしたオモシロミがあるが、どうだろう、600円……のゲームだろうか? でも、拙者的には短時間で終わるしミョーな感情起伏もないしで、多くのシチュエーションでのんびり遊べる1本となっている。

 Cannon Challengeは、グラフィックやサウンドは今時的であるものの、内容は昔からある大砲ゲーム。弾の射出角度/強度をパッと決めてビシッとマトを破壊できるようになると、ちょっとした職人気分になれるが、おもしろいのかーッ!? と問われると、んーと、えーと、つまんない可能性がありますヨ的な。しかしこれもまた、単純に淡々と遊べるので気に入っている。

 すニャらしいのは、両ゲームとも、遊んだ後に「あそこはこうすべきだった!!」的な後悔とか「次回はこういうテで攻めてみよう」といった向上心などを全然もたらさないことだ。数分遊んでスッと気分転換でき、ゲームのことを忘れ去れる。ので、半日やっちゃうとかいったハマり方をしない。そういう点では非常に優良なゲームと言えよう。

 とか書いてる拙者だが、これらゲームを1日に何度かやっちゃったりするので、実は長い目で見ると、この2本のゲームに大ハマりしているのかも。両ゲームとも、ある種の知恵とか体験などはちっとも得られないので、言っちゃえば「無意味かつ不毛なゲーム」かもしれない。何時間やっても得られるものがナシor微少、みたいな。

 そういうゲームを毎日やってるので、トータルで考えると、とても大量の不毛時間を過ごしている俺とも言える。

game.jpg 10月23日から開始されたHT-03AのOSアップデート。1週間かけて順次アップデータが配信されるとのことですが、配信開始から遅れること3日、やっと私のもとにも1.6がやってきたので、さっそくインストール。細かな機能改善は多々ありますが、利用してみて大きく変化を感じたところを取り上げてみたいと思います。

 最も大きく変化したのはAndroidマーケット。黒基調のデザインから白基調のデザインへと一新されて見やすくなっただけでなく、有料アプリがついに日本から購入できるようになりました。現状はドルとユーロの価格が並ぶカオスな状況ですが、今後は日本の有料アプリも期待したいところです。ちなみに課金はクレジットカードで、ドコモの料金と一括で支払うことはできません。

 カメラも大幅に機能拡充。インターフェイスがリニューアルされ、カメラとビデオの切り替えスイッチが搭載されました。設定も1.5では位置情報と簡易的な画質設定のみだったのが、1.6では画像の表示サイズ、動画の再生時間、フォーカスモードまで設定可能になりました。画面サイズをカスタマイズできるようになったのは、友達に送る時の容量を考えるとありがたい機能です。

battery.jpg ホーム画面から利用できる検索機能は、Web検索だけでなくアプリや電話帳も検索可能に。さらに設定画面から追加することで、音楽も検索の対象にできます。ウィジェットを表示できるHT-03Aのホーム画面はもともとデスクトップに近い存在でしたが、今回の検索機能はGoogle デスクトップに近く、さすが検索のGoogleといったところでしょうか。

 地味に便利なのが機能ごとの電池消費を確認できる機能。普段から電池が持たなくて困っている人は、この画面でどのアプリで電池を消費しているのか確認しておくとよさそうです。また、通信機能ではVPNも新たにサポート。会社のネットワークへアクセスするために待っていた人も多いのでは。

 良いことづくめに見える1.6ですが、一方で1.5では動作していたアプリが使えなくなることも。試した範囲では本体のみでスクリーンショットが撮れる「dorcap」、設定をカスタマイズできる「Toggle Setting」も使えなくなりました。出たばかりのOSであり、drocapに関しては「Android Developer Challenge」で提供されるアプリなので仕方ないところではありますが、今後の対応が楽しみなところです。

 

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sh07a_5a.jpg やってきました、このシーズン。え、何のシーズンかって? そりゃもう、食欲の秋、読書の秋、新機種ラッシュの秋……と言いたいところだけど、実は「東京モーターショー」のシーズンだったりする。

 すでに、僚誌「Car Watch」にも数多くの記事が掲載されているように、10月24日から11月4日まで、千葉・幕張メッセでは東京モーターショーが開催されている。今年は海外メーカーなどが出展を見合わせたため、今ひとつ盛り上がりに欠けるなんていう報道もあるけど、国内メーカーはエコカーなどを中心に、さまざまなクルマを出展している。なかにはケータイに絡むネタもあったりして、なかなか面白い。

 たとえば、東京モーターショーのチケット。普通に紙のチケットも販売されているけど、実はケータイが入場券代わりになる「モバイルチケット」も販売されている。しくみはフェリカネットワークスの「ピットモット」を利用したもので、クレジットカード(VISA、マスターカード、JCB、アメリカンエキスプレス)で決済した後、チケット情報がおサイフケータイにダウンロードされる。あとは入場時にリーダーライターにかざすだけ。また、ロータスのブースでは、リーダーライターが設置されていて、ここにおサイフケータイをかざすと、待受画面がダウンロードできるサービスを提供している。

sh07a_5b.jpg もちろん、SH-07AのCCD 1000万画素カメラで撮影するのも楽しみ方のひとつだけど、東京モーターショーのようなイベントは普段の撮影と違い、そこでしか見られないクルマの写真が撮れるというのがポイント。今回なら、トヨタの「FT-86 Concept」、レクサスの「LFA」などが撮れるわけだ。プレスデーもかなり注目が高く、プロのデジタルカメラに混じって、関係者の個人用とおぼしきカメラ付きケータイが大活躍でした。参考までに、SH-07Aで撮影した写真をいくつか掲載しておきますので、興味のある人はどうぞ。

 待受画面と言えば、最近、知人から「きせかえツールで変更しても設定メニューで設定しても待受画面が変わらないんです」という質問を受けた。これって、最近のFOMA端末で起きやすいトラップ(罠)なんだけど、実は2in1を契約していると、きせかえツールや設定メニューで設定した内容により、2in1のモード別待受画面の設定が優先される。SH-07Aの場合、[MAIN MENU]-[NWサービス]-[2in1設定]-(端末暗証番号入力)-[モード別待受画面設定]で設定できる。ただし、このモード別待受画面設定では、きせかえツールのデータ内に含まれる待受画面や待受Flashを選べるわけではないので、個別に画像やFlashデータを用意する必要がある。気の利いたコンテンツプロバイダーだと、きせかえツールのデータの他に、待受画面用(縦)と待受画面(横)用のデータが提供されているので、それを[モード別待受画面設定]で設定するわけだ。もっとも本来なら、「デュアルモード用」「Bモード用」で、個別にきせかえツールのコンテンツが設定できると便利なんだけどねぇ。

 

※以下、SH-07Aで撮影した写真サンプル(クリックで拡大)

 

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S5_1-001.jpg iPhone 3GSがダイエットサポート端末と化した夏。秋も深まってきた現在でも、ダイエットは続いております。前回は1カ月で約3kg減とご報告しましたが、丸2カ月経過した時点で約6kg減、3カ月目に突入した現在は合計で7.7kg減といったところです。2カ月目スタートの決意として始めたレコーディングも欠かさず継続中で、紙の手帳に食べたものとカロリーを記録し続けています。

 iPhone 3GSは何をしているかといえば、ウォーキングの時にはBluetooth対応ヘッドセットと組み合わせて音楽を再生。食べたものを忘れそうなときはカメラで撮影。カロリーを知りたいときは検索し、カロリーを計算するときは電卓を起動。体重や体脂肪率を記録したり、データをグラフ化して状況を客観的に見せてくれます。つまり、無かったらダイエットのモチベーションに影響しそうなくらいの存在になってるわけです。


S5_1-002.jpg そんなiPhone 3GSにさらに強力な助っ人を導入しました。それは「RainbowNote」。気分にあわせていろんな用紙が選べるメモ帳アプリです。布団の中で思いついたことを気軽にメモしたり、読んだ本で覚えておきたい内容を転記したり、買い物メモを作成したりしています。画面の回転を制御できるので、布団の中でゴロゴロしながらでも安心。パスワードでロックもかけられますから、大事なメモを見られる心配もありません。

 中でも一番のお気に入りはGoogleドキュメントとの連携機能です。食べたものを記録するにあたり、やっかいなのがカロリー計算。地道に調べた食材のカロリーをパソコン上でGoogleドキュメントにメモしてゆき、「RainbowNote」でiPhone 3GSにインポート。すると外食や買い物の際にいつでもデータを参照できるようになるので参考になります(地下などでは、常にオンラインで参照できるとは限りませんからね)。Googleへのバックアップやリストアもサポートしているので、大事なメモの消失も防げます。

S5_1-006.jpg また、最近のアップデートでメモ帳に画像を添付できるようになりました。カメラロールからのデータはもとより、その場でカメラで撮影して添付することもできます。これはお買い物にかなり便利! 台所のボードに書き込んだ買い物メモや、レシピ集の材料を写真で貼り付けておけば転記の必要もなく、スーパーで「あとなんだっけ?」と悩むことがありません。ただのメモ帳かと思いきや、まぁ使えること使えること! すっかりお気に入りのアプリになりました。

 当初の目標値までは残り3kg少々。この1カ月でなんとか達成したいところです。しかし最近は「標準体重」のほかに、それをさらに下回る「美容体重」なんてものがあるんですね。ショックです。
 本誌のニュース記事でレポートをお届けしたが、10月19日にauの新商品発表会が開催され、秋以降に登場する端末が一斉に発表された。デザイン的に「G9」を選んで使用している筆者だが、会場で気になった端末を紹介したい。なお、今回のauのラインナップは、総合監修にau design projectでも活躍した小牟田啓博氏を迎えている。

ca003_01.jpg 今回発表された新端末13機種のうち、筆者がデザイン的に気になった端末のひとつは、カシオ計算機の「EXILIMケータイ CA003」だ。機能面で注目される端末だが、デザイン面でもEXILIMケータイの基本デザインを踏襲しながら完成度を高めた印象。レンズ側ボディはバッテリーカバーの継ぎ目を無くし、シンメトリーデザインを追求するなど、地味ながらも大きな努力が払われている。写真では分かりにくいが、表面処理や塗装もフラッグシップモデルにふさわしい仕上がりで、独特な形状で金属調仕上げのテンキーや、ひとクセあるディスプレイパネルの背面側など、手に取って初めて分かる繊細なディテールが多く盛り込まれている。筆者お気に入りの本体カラーは、流行色でもあるターコイズグリーン。このカラーのみ2色構成でテンキー側がゴールド。男女を問わないイメージで上品さを併せ持っているのが特徴だ。

sa001_000.jpg もうひとつは「SA001」だろうか。こちらも、久々のSAブランドで超薄型のスライドということで注目されるが、デザイン面でも完成度が高いと感じた。方向キーとして搭載した「ジョグキー」については、担当者は「指の移動が少なくて済む」と利便性を挙げていたが、閉じた状態で丸ボタンが6つ、等間隔に配置されるデザインはスッキリとしてキレイだ。方向キー部分とテンキー部分は同色でつながるデザインに仕上げられており、開いた状態でもデザイン的な統一感はそのまま。お気に入りの本体カラーは「イノセントブルー」で、柔らかな水色と白のさわやかな組み合わせが印象的だ。

 20日からは原宿のKDDIデザイニングスタジオで、新端末の一般向けの展示が開始されている。筆者は仕事柄(?)、発表会場で各端末をじっくりと触れなかったので、Kスタを訪れて再度チェックしたいと思っている。

cl.jpg OMNIA POP生活もはや数カ月、近頃の話題の「位置ゲー」でもやってみるか、と思ったのもつかの間、そうだった、OMNIA POPはGPSに対応していなかったんだ。

 位置情報を使ったゲームは、通勤や通学の行き帰りや外出した際にポチッと気軽に楽しめる。取材に出向いた先でケータイ国盗り合戦で未開の領土を統一したり、コロプラ(コロニーな生活☆PLUS)で少しずつ惑星を開拓したりと、ひまつぶしにはもってこいだ。

 最近の他キャリアの端末ではGPS対応モデルが一般的になっていることもあって、GPS対応を疑わなかったのだけど、ソフトバンクの端末はGPSに対応しているモデルが少なく、2009年夏モデルでは16機種中5機種のみGPS対応となっている。

 このため、前述のケータイ国盗り合戦やコロプラでは、OMNIA POPでアクセスすると非対応のケータイだとアナウンスされる。そのほかの位置ゲーサイトでは、アバターなどの設定後、位置登録するまで対応しているのかわからないというところもあった。

 例えばNTTドコモだと、GPSに対応していないモデルでも基地局ベースの位置情報(オープンiエリア)が使える。コンテンツプロバイダーによっては、このiエリアによる位置サービスも展開されている。auもGPSケータイに早い段階から積極的に取り組んでいた事業者だろう。

 GPS非対応なんだから仕方ないけど、流行りにのれないのはやっぱり寂しい。他の携帯電話会社から乗り換えを検討しているユーザーも気にしたいポイントだ。次期モデルでは対応しているといいなぁ。

 「iコンシェル」は、ドコモの2008年冬モデルから導入されたサービスだ。電話帳お預かりサービスと一体化している同サービスだが、よくよく確認してみると、iコンシェル内でも「iスケジュール」「インフォメーション」など、コンテンツが分類されている。たとえば、ドコモが提供する路線情報や交通情報、災害情報は「インフォメーション」と呼ばれるコンテンツで、スポーツ新聞が提供する阪神タイガースの試合情報や雑誌社提供の新作映画封切り情報は「iスケジュール」と呼ばれるコンテンツだ。

 それがどう違うのか、一番わかりやすいのは「待受画面で通知されるかどうか」という点だった。iコンシェル開始時~最近までは、インフォメーションは“ひつじのしつじ(マチキャラ)”が吹き出しで通知してくれ、iスケジュール用コンテンツはカレンダーにいつの間にか追加されるというものだ。自然と、インフォメーションコンテンツばかり目にしてしまい、iスケジュールのほうは更新すら気づかないこともあった。

icon.jpg だが、最近になってiスケジュールの情報が更新されれば、「iスケジュールが更新されました」と通知してくれるようになった。それ以降、iスケジュールをチェックする頻度が高まっており、「お、便利になったかも」と思った直後、プロ野球シーズンが終了していたことに気づき、iスケジュールそのものの更新頻度がガクンと下がってしまったようで、あまり恩恵を実感できていない。また、DCMXのお得情報などの更新通知を受け取ると、カレンダーをチェックしてみるのだが、どの日に追加されたか、ちょっと見つけづらいのが正直なところ。

 ドコモでは今冬モデルでもiコンシェルを進化させる方針を明らかにしている。リコメンド機能の拡充はもちろん、インフォメーション/iスケジュールの見やすさ、わかりやすさや、グーグルカレンダー/サイボウズなど外部スケジュールとの連携など、細かな部分も今後進化してほしい。

 最近のauの端末のメインメニューの中には「じぶん銀行」なるサービスへのリンクが用意されている。最初は「何だコレ、邪魔だな」と思っていたのだが、いざ自分が使い、周囲も使うようになってからは、かなり便利だと思うようになった。

 じぶん銀行というのは、KDDIが三菱東京UFJ銀行と一緒にやってるネット銀行。このサービスを使うメリットは2つあって、1つはじぶん銀行や三菱東京UFJ銀行の口座との間では、手数料無料で振込ができること、もう1つは送金相手がauユーザーなら、電話番号で振込できるということだ。

jibun.jpg で、どんな使い方をするのかというと、昼飯時、忙しくて会社の外に出られないというような状況のとき、ちょうどコンビニに行く誰かに「悪いけど、ついでに弁当買ってきて」と頼むようなケース。相手もじぶん銀行に口座を持っていて、auのケータイを使っているなら、1円単位でも手数料をかけず、簡単に精算できてしまうのだ。

 やはり手数料無料というのは大きなポイントで、感覚的にはバーチャルな小銭入れのよう。おサイフケータイの電子マネー以上におサイフらしいような気もする。

 ちなみに、ドコモも「ケータイ送金」というサービスを提供しており、こちらは事前に口座を開設する必要はないが、送金の度に手数料がかかる。どちらも一長一短といったところだが、それぞれ競争して、もっと便利になるといいな。

 

 Nokia N97には購入時に多数のアプリがプリインストールされている。ノキアが開発したフルタッチ端末向けのアプリも多く、通常有料で販売されているアプリも無償で提供されているなどお得な気分になれる。まぁそれだけN97にかけるノキアの意気込みが高いということなのだろう。またサードパーティー製のアプリも同様にいくつかインストール済だ。もちろんアプリケーションストア「Ovi Store」を利用すればあとから自在にアプリを追加することも可能だが、最初からアプリがいろいろ入っているのもうれしものだ。

 ところで日本では最近、無線LANと携帯やPHS回線を内蔵した「Wi-Fiルーター」が増えている。ウィルコムの「どこでもWi-Fi」やNTTブロードバンドの「Personal Wireless Router」のようにバッテリー駆動で持ち運びできるルーターは外出中でも他の無線LAN搭載機器からいつでもインターネットアクセスができる便利な製品だ。同様の製品は海外でもすでに数種類が発売されているが、実は専用の製品を買わなくても無線LAN内蔵スマートフォンをそのままWi-Fiルーター化するアプリもある。

joikuspot.jpg N97のプリインストールアプリの中に入っている「Joiku Spot」もその一つで、このソフトを起動すればノートPCやポータブルゲーム機からN97経由でインターネットへアクセスすることが可能になる。Joiku Spotには無償の簡易機能版のLiteと有償のフル機能版であるPremiumがあるが、プリインストール版は後者で起動すると30日間トライアル利用ができる。

 使い方は簡単だ。Joiku Spotを起動してデータ通信の接続先を選択、するとN97がインターネット接続を開始する。画面には「JoikuSpot_XXXX」のようにアクセスポイント名が表示される。あとはノートPCなどから無線LANを検索すればN97の画面に表示されたのアクセスポイント名が見つかるので接続するだけ。電池の持ちは通常時より短くなるものの、普段利用している携帯電話がそのままWi-Fiルーターになる利便性は何よりも捨てがたい。無線LAN接続なのでケーブルは不要だしケーブルの繋がらない端末、たとえばiPhoneからN97経由でネットアクセスすることもできる。なお使用中もN97で通常通り電話の発着信も可能だ。

 日本から香港にやってきた友人がiPhoneを持っているときなどにも、筆者はこのN97+Joiku Spotを活用している。海外で現地で定額データ通信利用できるWi-Fiルーターは、現地生活だけではなく日本からの来訪者にもかなり便利なものなのだ。

 スマートフォンがケータイに勝るポイントのひとつとしてスケジュール機能の使いやすさが挙げられると思う。

 ケータイにはスケジュール機能が標準搭載されているが、ドコモの比較的新しい機種に搭載された「iスケジュール」や、auがオンラインカレンダーとして提供している「au oneカレンダー」を除くと、仕様はメーカーによって異なる。パソコンと同期する際に、パソコン側で用いるカレンダー/スケジュールソフトに制約がある場合も多く、使いこなせないうちに「ええい、面倒くさい! アナログの手帳のほうが断然便利だ~」なんて思うことが多かった。

03.jpg しかし、そんなボクでも、iPhoneを手にしてからはアナログの手帳を持ち歩かなくなった。ボクは普段からMacを使っていて、スケジュール管理にはMacに標準搭載された「iCal」を使っている。それを、USBケーブルでつなぐだけで、まるごとiPhoneのカレンダーに同期でき、iPhoneでの編集も可能。この快適さを覚えてしまうと、逆に「アナログの手帳は、予定変更があった場合にグチャグチャになってしまって、使いづらいな〜」なんて思ってしまう。

 今夏、HT-03Aを購入してからは、「Googleカレンダー」も使うようになった。スケジュール帳はひとつあれば十分なので、iCalだけで事足りるのだが、使い勝手を比べてみようと思ったわけだ。

 使い始めた頃は、iPhoneのほうが使いやすい気がしていたのだが、だんだんHT-03Aがボク基準の評価を高めつつある。

 最も「いいな〜」と思うポイントは、同期の速さだ。Googleカレンダーは、パソコンのブラウザで見た場合と、HT-03Aのカレンダー画面で見た場合とで、レイアウトは変わるものの、オンライン上の同じデータベースにアクセスしているわけだから、どちらからアクセスしても常に最新の状態を見られる。iPhoneのカレンダーは、Mac用の「iCal」とUSBケーブルで接続して同期する仕様。オンラインサービス「Mobile Me」に加入している場合、どちらかを更新すると自動的に同期する設定にできるが、若干のタイムラグが生じる。「Macで予定を書き換えたのに、iPhoneにはまだ反映されていない……」なんて、イラっとすることもある。

01.jpg ただし、見やすさでは、iPhoneのほうがちょっといい感じ。iPhoneのカレンダーは「日」と「月」の表示が可能なのだが、「月」表示にした際に、その月のカレンダーと当日の予定が同時に表示される。一方、HT-03Aのカレンダーでは「月」「週」「月」の切り替えが可能だが、「週」や「月」表示にしているときは、カレンダーの着色部分(予定が登録されている部分)をタッチしないと内容を確認できない。ちょっとした手間が生じるのだ。iPhoneは、「iCal」で設定した種別ごとにスケジュールが色分けされ表示されるのも楽しい。種別を指定して、例えば「プライベートの用件だけをチェックする」ということもできる。

 Googleカレンダーは、なぜ色分け表示ができないんだろう?……と不満を感じていたのだが、それは単なるボクの不勉強で、Googleカレンダーも「マイカレンダー」という機能を使えば、初期設定のカレンダー以外に複数のカレンダーを追加でき、それらを色分け表示できることに気づいた。Googleカレンダーには、他のユーザーと共有できる機能があるが、複数のカレンダーを設定していた場合、あらかじめ指定したカレンダーだけを特定のユーザーに公開したりできることも発見した。

04.jpg iCal+iPhoneカレンダーの利便性に満足していたために、Googleカレンダーの多彩な機能がノーマークになっていたようだ。ちなみに、iPhoneでもブラウザからGoogleカレンダーにアクセスすることができ、iPhone向けにリサイズされたレイアウトで表示される。一瞬「両方使えるiPhoneのほうが便利じゃん」と思ったりもした。でも、外出時はオフラインになることもあるので、オンラインカレンダーをメインで使うのはやはり危険に感じる。

 スケジューラーにおいては、iPhone、HT-03Aのどちらをメインに使うといいかは、まだ五分五分の好勝負。今後、使い比べていくうちに、また新しい発見があれば、ここでお伝えしたいと思う。
 
 
(追記)
 今回このように書いたが、読者から「iPhoneでもGoogleカレンダーを同期できる」というご指摘をいただいた。実際、「Google Sync」を使えば、Googleカレンダーのスケジュールを、iPhoneのカレンダーと同期することができる。詳しくは次回紹介させていただきたい。

 今回から「らくらくホン6」についてインプレッションすることにしました。この手の機種の必要に迫られているわけではないのですが、いまだにケータイを持っていない父に渡す機種としてどうかな? と思っているので実際に試してみたくなったのが動機です。

raku01.jpg 私が「らくらくホン」に好意を感じるのは、ボタンや画面などのハード、操作メニューや言葉遣いに至るソフトの部分までを根本から見直し、初めて使う人にも使えるように設計したこと。これは現在でも色褪せることはありません。右の写真は、設定画面を表示したところ。「待受画面の表示を設定する」「メニュー形式と配色を設定する」「画面の明るさを設定する」「背面画面の表示を設定する」といった具合に単語ではなく文章になっています。一般的なケータイでは、画面サイズなどの都合もあってか、「待受画面設定」「メニュー設定」「明るさ設定」となっているのとは大違いです。 

  余談になりますが、タイトルは忘れてしまったのですが、中谷彰宏さんの著書に次のようなエピソードがありました。飲食店などでオーダーをするときに「ビール」と単語だけを言う方って多いですよね。中谷氏は、そういう頼み方は相手に失礼なので「ビールをお願いします」と言ったほうが、相手への印象が良くなるはずだ、と提案をしていました。私は飲食店でアルバイトをしていた経験があるので、そういう感覚は共感できたのですが、「らくらくホン」にも「ビールをお願いします」風の心配りを感じるのです。

 これって一般的なケータイにも盛り込んで欲しい感覚ではありませんか? でも、なかなか耳を傾けていただけないんですよねぇ、携帯電話業界の方々は。

 世界各地に支部を持つNERVだけに(たまに実験に失敗して消滅してしまうが)、「SH-06A NERV」は当然、3GとGSMに両対応。音声通話なら、世界191の国や地域で利用できる。そんなわけで、9月末のシルバーウィークに、この端末を持って香港旅行に出かけた。国際ローミング対応端末ではすでに当たり前のことだが、現地のネットワークに自動でつながり、通話、メール、iモードは普通に使えた。香港は日本同様、HSDPAのネットワークがかなり整備されているため、通信は非常に快適。逆に、気をつけないと、国内感覚でケータイサイトを見すぎて通信料金がかさんでしまう。

 この旅行で大いに役立ったのが、「SH-06A NERV」のカメラ機能だ。ガイドブックに財布にパスポートにと、何かと荷物がかさばる海外旅行だが、この機種であれば、デジカメとケータイを1つにまとめて身軽になれると感じた。以下の写真を見れば分かるように、1000万画素CCDと画像処理エンジン「ProPix」のお陰で、仕上がりはケータイのカメラと思えないほど美しい。

 なお、以下の写真のリンク先はすべて無加工で2736×3648ドット(ISO感度を上げたものは1080×1920)、サイズが2~3MBと大きいため、リンク先の閲覧・ダウンロードにはご注意いただきたい。


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 CCDを採用し、最大でISO12800に対応しているため、暗所にも強い。夜景の撮影はケータイカメラの苦手分野だが、「SH-06A NERV」はほとんど光のない場所でも撮影できる(ただし、感度を上げるとその分ノイズも増える)。そこで、作例代わりに香港の夜景を撮影してみた。下の画像の上段は「ISO感度オート(~3200)」、下段は「ISO感度オート(~12800)」に設定したものだ。

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5.jpg どちらも看板の明かりがクッキリとしており、暗い建物まで精細に映し出しているが、より高感度な下段の方が若干ノイジーだ。光量が多めの夜景なら、そこまで感度を上げなくても十分と言えるだろう。ちなみに、「ISO感度オート(~12800)」を利用する場合は、あからじめサイズを「フルHD」以下にしておく必要がある。本音を言うと、ISO感度の設定に応じて、自動的にサイズを下げてもらえると楽なのだが……。次機種以降で、この辺りのユーザービリティが改善されていることに期待したい。

 ほかにも「長時間露光」に対応していたり、笑顔検出のレベルを設定できたり、選べるシーンの数が多彩だったりと、「SH-06A NERV」のカメラ機能はかゆいところにまで手が届く。最大2MBのファイルを添付できるドコモのメールで、美しい写真を美しいまま送れるのも魅力だ。自分はケータイカメラの撮影設定にはあまり凝らない方だが、ここまで充実していると、色々な組み合わせを試してみたくなる。その意味では、「SH-06A NERV」がちょっとだけライフスタイルを変えてくれたような気がしている。

 6月にiPhone 3GSへと買い換え、iPhone 3Gは電話機としてのお役は御免となった。しかしわたしは、このiPhone 3Gは手元に残し、SIMカードを入れていない状態で使っている。iPhoneはSIMカードなしでも、携帯電話ネットワークにつながらなくなるだけで、無線LANによるネット利用など、ほとんどの機能が利用可能だ。我が家のiPhone 3Gは、いまは主に寝床用のネット端末として活躍している。

nedoko01.jpg わたしの寝床の横には、90度横に回転させた液晶ディスプレイとトラックボールをつないだ古いMac miniが設置してある。寝ながらネットできるというの至高の空間を構築してあるのだが、iPhoneを寝床に置くようになってからは、その寝床Mac miniの利用頻度が極端に減ってしまった。寝ながら使うとなると、片手で使えるiPhoneはなかなか使い勝手が良い。

 寝床のiPhoneは、常に充電ケーブルにつなげている。そうしておくと、常に無線LANにリンクしてくれるので、画面スリープを解除した瞬間からネットが利用できる。そればかりか、画面スリープ中も定期的にメールチェックなどをしてくれる。これがとくにMobileMeと併用すると便利なのだ。わたしは仕事・プライベート両方の予定をすべてMobileMeで管理しているのだが、これらの予定は、自動で寝床のiPhoneと同期してくれる。

 このおかげで、たとえば目が覚めたとき、「今日、なにか予定あったっけー」と思っても、パソコンを起動することなく、布団から出ることもなく、すぐに予定を確認できてしまう。ついでにメールとTwitter、ウェブをチェックして、何事もなければ、そのままフカフカな布団から出ることなく惰眠をむさぼることもできてしまう。それどころか、時間の決まっている予定にはアラームも設定しているので、わざわざ自分で確認しないでも、予定時刻になったらiPhoneがピロピロ鳴って教えてくれる。

 今後、iPhoneの新モデルが発売されたら、わたしはまた買い足すだろう。そうやって古いiPhoneが増えていくことになりそうだが、寝床iPhoneのように、古いiPhoneにはどうやら便利な使い道があるようだ。次にiPhoneが余ったら、トイレにでも置いて、長丁場のときの暇つぶし端末として活躍してもらおう。

 F-09Aと赤外線で通信できる体組成計・TANITA「BC-501」を購入して早3週間。とりあえず、自宅にいるときは起きてすぐに体組成計に乗ることにしている。

 赤外線通信に対応しているだけあって、操作は簡単。まず、F-09Aの「ヘルスチェッカー」というアプリを起動し、「脈拍/血圧/体組成計」というメニューを選ぶ。F-09Aの赤外線ポートを体組成計に向け、メニューを選んでいくと体組成計の電源を入れることができる。あとは体組成計に乗ると体重や筋肉量、体脂肪量などがF-09Aに送られてくる、というわけだ。

tanita.jpg 通常、体組成計は本体下部に電源スイッチがあり、足で押すことで電源を起動させる。BC-501も同じ構造になっているのだが、F-09Aと連携させると電源を足で押す必要もなくなってくる。赤外線通信と聞くと、どうしても合コンの時のようにケータイの赤外線ポートを数センチ近くまで近づけるイメージがあるが、F-09AとBC-501は、しゃがまない状態で手にケータイを持ち、床に置いたBC-501に向かって操作してもきっちりと反応してくれる。1メートル程度離れていてもまったく問題なく操作できるのだ。

 受け取ったデータはそのまま保存。もちろん、グラフ化して、体重の変化を知ることができる。さらにTANITAのウェブサービスと連携させるとデータを蓄積しておいてくれる。3週間、計測をし続けているがいまのところは、さほど体重の変化はない。体脂肪は「軽肥満」という判定がされ、体内年齢も実年齢よりも4歳も上だ。これはかなりショック。うすうす解っていても、改めてケータイに言われると、精神的なダメージも大きい。

 F-09AとBC-501ならばごまかしもきかず、正確な数値が記録され続けるので、ダイエットに本気になれそうな気がしている。とはいえ、目標体重になるには相当な苦労が必要そうだ。

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何だかんだ言いつつ便利に使用中のiPhone 3G。アプリの多様性はiPhone 3Gの類い希なる魅力である。が、AppStoreでのアプリ探しがタイヘンなのも事実
 2008年の9月にiPhone 3Gのお勧めアプリを特集したが、あ~あの頃は良かったなあ(遠い目)、と思う。当時はiPhoneアプリが楽しくて毎日半徹夜でアプリを探しまくったものだ(充血した目)。しかし、今はアプリの樹海に飛び込む勇気がない(怯えた目)。

 つーかぶっちゃけ、アップルのAppStoreはヤバいですな。アプリあり過ぎ。検索性もよろしくなく、探す気になれない。

 アプリ数のチョー増加は歓迎すべきこととは思う。しかもその品揃えは郊外型巨大ショッピングモール並み。でも、言い方は悪いんですけど、品物の並べ方がジャンクショップみたい。ザラザラザラッと似たようなアプリをごちゃ混ぜで売ってるもんだから、アプリを探す側は途方に暮れますな。

 だからもーちょっとさー詳細なタグ付けとかダウンロード実績表示とかエージェントによる的確なオススメとかし(中略)とか言いつつ、それでもiPhone用アプリを有り難く使わせていたたいでいる俺。

 アプリを多々使用中だが、たびたびお世話になるアプリが2本ある。どちらも電子工作に役立つアプリで、それぞれiResist(無料)とElectronics ToolKit(無料)。それからたまに、Electrical Ref(115円)も使っている。

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iResist(無料)。抵抗器のカラーコードをスパッと抵抗値に換算できたり、3桁表示の抵抗値を手軽に換算できたりして便利。オームの法則から電圧/電流/電力を求める機能もあるが、この機能は目的が絞り切れていないようで使いにくいカモ!?

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Electronics ToolKit(無料)。いくつか機能があるが、555タイマICの定数(抵抗値やキャパシタ値)を入力して発信周波数を求められる機能は便利。LEDを1個使ったとき、複数を直列で使ったときの電流制限抵抗値も容易に求められる。シンプルながらもたびたび役立つアプリなのだ。

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Electrical Ref(115円)。抵抗器のカラーコード→抵抗値変換、3桁表示コンデンサの静電容量値換算、555タイマICの定数計算、LEDの電流制限抵抗値計算を行える。そのほか、よく使われる回路図やArduino関連のリファレンスや回路図も表示できる。ただ、上の2つのアプリで代用が利く機能が多く含まれていたりもする

 てな感じ。拙者の超オススメはiResistとElectronics ToolKit。両方とも無料だが、電子工作の基礎部分のプチ面倒な計算~気を抜くと間違える換算を手軽にできるのがイカス。電子工作入門な人は、ブレッドボーダーズプロトタイパーズを読みつつ、これらアプリを使うと理解が早いかも。

 

 ここ数年、端末の販売コストを下げるため、NTTドコモではほとんどの製品で、卓上ホルダが標準セットに含まれていない。正確な起源はわからないけど、ボクの記憶では今から約5年ほど前、NTTドコモがムーバの506iシリーズで、通常の標準セットとは別に、ACアダプタと卓上ホルダを含まないパッケージを販売したのが始まりで、その後、FOMAでは端末と電池パックのみが販売されるようになっている。ソフトバンクも旧ボーダフォン時代に追随し、ついにauも今年から卓上ホルダを基本的に付属品から外している。コスト削減を考えると、仕方がない部分もあるかもしれないけど、長く使うにはキャップの開閉が少ないから、卓上ホルダがあった方がいいはずだし、防水モデルなのに、卓上ホルダが別売だったり、そもそも設定されていない製品があるのは、ちょっといかがなものかと……。

sh07a_4a.jpg そんなご時世にありながら、SH-07Aは何とも豪勢な『ステレオスピーカー付き卓上ホルダ』が付属する。直径約14cmというサイズは、机の上でもしっかりとした存在感があり、付属品というより、明らかに助演男優賞(女優賞)級の存在。ワンセグの音もしっかりと聞けるし、お気に入りの映像を再生すれば、ちょっとしたデスクサイドTVのような感じで楽しめる。着信音もオーディオ機器で鳴っているのかと勘違いしてしまいそうなくらい、しっかりと鳴り響く。もっともボクの場合、常にマナーモードにしているので、バイブレーターでブィー、ブィーと振動するばかりなんだけど。せっかくだから、卓上ホルダに載せたときは、マナーモードが自動的に外れるような設定ができてもいいような気がするんだけどなぁ。

 このSH-07Aの卓上ホルダは、カタログや本誌の記事などを見てもわかるように、シャープのAQUOSブルーレイとUSBケーブルで接続して、録画した番組を転送するときに使う。もちろん、データ通信用USBケーブルで直接、SH-07Aの外部接続端子と接続することもできるが、卓上ホルダなら、セットするだけで自動転送することが可能だ。ちなみに、SH-07A発表時にはAQUOSブルーレイの対応機種として、「BD-HDW40/HDW35/HDW32」が挙げられていたけど、9月24日に発表された「BD-HDW50/HDW45/HDW43」も対応が明らかになっている。

sh07a_4b.jpg でも、ボクのように、仕事部屋で作業をする人にとっては、卓上ホルダは居間のテレビの近くに置いておくのではなく、やはり、仕事をする机の上に置いておくのが基本。しかもSH-07Aの卓上ホルダは、最近のケータイでは数少ないクレイドル機能が実現されており、卓上ホルダとパソコン(Windows Vista/XP/2000 Professional)をUSBケーブルで接続すれば、卓上ホルダにSH-07Aをセットするだけで、「ドコモケータイdatalink」で端末に保存されているデータをバックアップしたり、電話帳を編集したりできる。同期操作は手動になるけど、Outlookにも対応しているので、Outlookに保存されているスケジュールをSH-07Aに転送して、使うことも可能だ。もっともスケジュールについては、クレイドル機能を利用しなくてもGoogleカレンダーと同期できるiアプリを作ってくれた方が便利なんだけど、これはメーカーというより、NTTドコモの判断を待つしかないのかもしれない。

br04.jpg 最近あまり運動をしなくなったせいか、体重が自己最高記録を遙かに上回ってなおもまだ成長は続きそうな気配を感じ、これではいかんとダイエットに励む決心を固めました。周囲の友人に聞くとジョギングが地道に効くとのこと。ジョギングで10kg近く落とした実績をいくつも見ているので、それにならってジョギングを始めることにしました。

 ただ走るのではつまらないしやる気も起きないな、ということでいくつかジョギング用のAndroidアプリを見つけていたんですが、最終的にはこの「Buddy Runner」に落ち着きそうです。

 このアプリ、GPSとGoogle マップを利用して、自分の移動した距離とそのペース、時間を計測してくれます。ちゃんとした歩数計に比べると正確ではなさそうですが、それでも一定の目安が見えるのが便利。何よりGoogle マップに移動の軌跡がリアルタイムに記録されるのが楽しいです。

 精度もなかなかのもので、退勤時に試しに設定してみたら、ほぼ歩いた通りのルートを描いてくれました。ペースについては、同じスピードで歩いているのに大きく変わったりとやや不安定ですが、だいたいの移動距離が見られれば十分なのでこれでよしとします。

 海外アプリなのですべて英語ですがそれほど難しい単語はありませんし、単位をマイルからkmに変更できるのは日本人としてありがたい。音声ガイダンスもなかなか本格的で、ジョギング終了時には自分の成果を音声で読み上げてくれます。もちろん英語ですが。

 なお、移動したデータは自動的にWebで公開される仕組みなので、そのままでは自分の行動範囲がダダ漏れになってしまいます。データをアップロードしたことはメールアドレスで通知してくれるので、初回アップロード時にWebへアクセスし、パスワードを設定しておくことをオススメします。

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 「iida」の取り組みでは、G9をはじめとする端末ラインナップやユニークなACアダプターなどの周辺機器に注目が集まるが、デジタルコンテンツについても当初から継続的に展開されている。

iidac01.jpg iidaローンチ時には、ユーザーの音声をコンテンツにミックスして着うたでダウンロードできる「iida Calling」が提供されたが、先日開催されたiida新モデル発表会では、新たに「iida Calling2」が発表された。「iida Calling2」は、16文字以内の文字を入力すると、楽曲の歌詞として読み上げられるというもの。楽曲は中田ヤスタカによるもので、「PLY」のテレビCMでも採用されている「Hello」だ。声の種類は男女のどちらかを選べる。関係者によれば、当初提供した「iida Calling」では「声を吹き込むのが恥ずかしい」という声が少なからずあったそうで、今回はテキストで手軽に入力するだけとなっている。

 できあがった楽曲は着うたとしてダウンロードでき、ブログパーツでの表示やメールでほかのユーザーへの案内も可能。他キャリアを含めて無料で利用できる。入力した文章を2回読み上げる20秒弱の長さなので、メールなどの着信音に使いやすいのではないだろうか。サイトのマイページでは最新の5曲まで保存できるので、納得いくまで作成を繰り返すことが可能だ。

 また、iidaのコンテンツとして新しく提供されているのが「Degital Contents Gallery」。これは、国内外のデザイナー、写真家といった話題のクリエイターのオリジナル作品を待受Flashで配信するというもの。いくつかの作品は「iida」のロゴが入っているが、いずれも他キャリアの携帯電話を含めて無料で利用できる。

 筆者のG9はモノトーンで配色はシンプルなイメージなので、待受画面をキャンバスととらえるなら派手にしようと思い、ペンキが絶えず流れ落ちるEnlightenmentの待受Flashをダウンロードしてみた。パソコン向けWebサイトでは、サンプル表示ページでiida携帯電話の外観・ボディカラーを変更でき、待受Flashを表示した際の見た目をシミュレーションできるのもうれしい。

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op.jpg 携帯電話を目覚まし時計として利用している。枕元では毎朝、3台の携帯電話が時間になると鳴り響く。

  OMNIA POPもこの3台のうちの1つとして大活躍しているが、音の響き方がほかの携帯電話と違うような気がしている。ほか2台が一般的な携帯電話と同様に、スピーカーから音が鳴っているのに対して、OMNIA POPは端末全体が鳴っているような不思議な響きで鳴るようだ。

  スピーカーは端末下部、通話部付近に搭載されており、ステレオではなくモノラルとなっている。編集部周辺の人にも聞かせたが、やっぱりなんだか響いているようだ。試しにスピーカー部分を指でふさいでみたが、若干音が小さくなるものの、それでもしっかり鳴っている。

  なんとも判断に迷うところではあるが、このサラウンド効果(!?)のせいか、とりあえず着うたや着メロは普通よりもいい音のように聞こえている。メインターゲットが若い女性層ということを考慮すると、OMNIA POPを使って人に音楽を聴かせるシチュエーションも想像しやすいところではある。メーカーサイトでは、パソコンとOMNIA POPで音楽データなどがやりとりできるツール「PC Studio」も用意されているので、本格的に音楽してみるのも面白いかも。